超特急・松尾太陽、大阪時代の思い出は「無人島探しと両親と通ったゲーセン」
東京ウォーカー(全国版)
ダンス&ボーカルグループ・超特急のメンバーであるタカシが、2020年9月に本名の松尾太陽でソロシンガーデビューを果たした。2021年に入ってからは、3カ月連続で新曲を配信リリース。3月17日には、その集大成となる第3弾「ハルの花」を発表した。最新曲への思いと、出身地である大阪でのエピソードを語ってもらった。
新曲の歌詞は「当たり前じゃない日々を書き留めておきたかった」
――「Magic」「体温」に続き、3カ月連続配信リリースの3作目となる「ハルの花」。ご自身で作詞作曲されていますが、どういう風に生まれた曲なのでしょうか。
【松尾太陽】もともと、3曲のうち1曲は自分で作りたいと思っていて、まず、楽曲のテイストから決めました。いろんな楽曲を聞いてヒントを得たり、いいと思ったものを組み合わせていくうちに、いつのまにか、みんなの背中を押したい、支えたいという気持ちが強くなり、春に新しい一歩を踏み出す人たちへ向けた、応援歌になりました。
――「ハルの花」の中で、特にお気に入りの部分はありますか?
一番のAメロの「ちっぽけな自分、当たり前の日々が こんなにも愛しいなんて」という歌詞です。当たり前のことが当たり前じゃなくなってきて、失わないと気付かないものを肌で感じた日々でもあったので、この部分が今のすべてを語っているなという風に思っています。僕たちが生きている間でも(新型コロナウイルスの影響でなかなか外出ができず、大切な人に会えなかったりと)歴史的な状況なので、書き留めておきたいなとずっと思っていました。
――3カ月連続配信リリースを終えての気持ちを聞かせてください。
【松尾太陽】これまで自分が知らなかったことをたくさん経験できていて、少しずつ、武器を増やせているなと感じています。詞を書くこともそうだし、大きいのは、レコーディングをしたあとの流れを知れたこと。こういう音を入れたいとかこのテイクがいいとか、自分で選んだり、制作チームと意見を交換しあっています。これまで、レコーディング後の細かい部分には介入できていなかったので、制作を支えてくださっている方のために、自分がもっといろいろ行動すべきだなと思います。
超特急のメンバーとはさりげない関係がちょうどいい
――ソロ活動にあたり、超特急のメンバーからはエールなどをもらいましたか?
【松尾太陽】メンバーは直接的に意見や感想を伝えることがあまりなくて。インタビューで僕のことを言っていて、そういう風に思っててくれてたんやって初めて気付くこともあります。SNSで投稿すると、それにいいねをしてくれたり。さりげない感じがすごく彼らっぽいなと思いますし、自分も直接褒められるとちょっと恥ずかしくなるので、そっちの方がうれしいかもしれません。今の関係がちょうどよくて、うれしいな、頑張ろう、と思えます。
――超特急は、6月に神戸ワールド記念ホールで3日間のライブが決定していますね。意気込みを聞かせてください。
【松尾太陽】約1年、配信以外のライブができていないので、ただただ楽しみです。早く、久しぶりに8号車(超特急ファンの愛称)の顔を直接見たいです!ライブタイトルの「Hoopla!」は、日本語だと「大騒ぎ」という意味。今までライブに行けなかったり、ずっとおうちにいなきゃいけなかったりした期間のフラストレーションをここで出して、好きなだけ騒いでいいよっていうライブにしたいです。
――超特急として、今後はどうなっていきたいですか?また、ソロ活動で、今後してみたいことを教えてください。
【松尾太陽】超特急としての最終目標は東京ドーム公演なので、今はそのために、好き嫌いせずにいろいろなことに挑戦していきたいです。それから、超特急を誰もが知っているグループにしたいです。今は、名前は知っているとか、友達が好きと言われることが多いので。
ソロについては、バラード寄りの曲が多いから、もう少しアップテンポのものを作りたいと思います。いろんなSNSもやっているし、YouTubeでは「歌ってみた」を地道に上げているので、暇なときにのぞいてみてください。
自転車旅に無人島探し、無謀なことをやりたかった大阪での学生時代
――ここからは、ご出身の大阪について聞かせてください。18歳で上京されるまで、地元ではどんなことをしていましたか?
【松尾太陽】大きくてめちゃくちゃローカルなゲームセンターに、小さいころからよく行っていました。もともとは両親がハマっていて、自分もメダルゲームが大好きになりました。近くにはご飯屋さんも多かったので、仕事帰りの父さんとご飯を食べて帰ったりして、週に2・3回は行っていましたね。
――ゲーセン通いが日常だったんですね。ほかに思い出深いことはありますか?
【松尾太陽】中2の夏休みには、友達と一緒に、自転車で野田阪神まで行きました。ほぼ一日かかる距離なので、今考えたらあほみたいなんですけど。途中で大雨に見舞われて服がびっちょびちょになって、雨が止んだらまた自転車をこいで、帰りどうするよとなって(笑)。そのころは、計画性のない感じがすごくいいなと思っていました。行き先なんてまったく決めず、どこまでいけるかっていう、今でいうYouTubeの企画みたいなことをやっていました。夏休みはやっぱり、そういう無謀なことをやりたくなりますね。
――ほかにも無謀なことをしたんですか?
【松尾太陽】友達と無人島を探していました。海の方に双眼鏡を持って行って、なんかあれっぽくない?とか言って。ガラケーだとマップは見にくいし、今みたいに便利じゃないから、地道にやっていました。絶対見つかりっこないのに、みんな必死に探すんですよ。夏休みだっていう高揚感がおさえきれなくなって、はっちゃけたことをしたくなるんですね。そのころはっちゃけすぎて、今は逆に落ち着いちゃったのかも(笑)。
――地元のいいところを教えてください。
【松尾太陽】とにかく仲がよくて、近所付き合いがあるところです。どこに行っても友達のお父さんやお母さんがやっているご飯屋さんがあったり、地域密着型感というか、安心感があります。都会でもなく、田舎すぎないから中途半端ではあるけど、僕はそういうところが好きなんです。あとは、歩道橋から見上げた空がめちゃくちゃ広くてきれいで、気持ちがいいです。
――ほかによく行った場所はありますか?
【松尾太陽】堺ですね。地元に大きいゲーセンはあるけど、ラウンドワンとかメジャーなところに憧れるんですよ、中学生の時って。だから友達とわざわざ堺のラウンドワンまで行って、ボウリングやカラオケをしていました。両親とは、「PLATPLAT(プラットプラット)」っていう商業施設によく買い物やご飯を食べに行きました。イトーヨカドー、ラウンドワン、プラットプラットがあって、その3連コンボが楽しかったですね。
――大阪で思い出に残っている食べ物はなんですか?
【松尾太陽】お好み焼きやたこ焼きが好きって言っているんですけど、難波のもんじゃ屋さん「百十(ももじゅう)」によく行っていました。アメブロでそのことを上げていたら、大阪で超特急のライブがある時にはファンの方が来てくれるっていうのを店員さんが教えてくれて、すごく感謝をされました。あとは、「北極星」のオムライスがすごく好きで、たまにあれだけ食べに大阪に行こうかって思います。
――大阪がお好きなんですね。
【松尾太陽】めっちゃ好きですね、やっぱり生まれ故郷なので。もっと大阪でいろんな仕事をしたいなと思います。あとは地元の町がすごく好きなので、いつかは地元を盛り上げられる存在になりたいです。
取材・文=上田芽依(エフィール)
撮影=福羅広幸(兄弟エレキ)
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