週末クルマライター・栗原が行く!鈴鹿でSUPER FORMULA開幕戦を堪能
東海ウォーカー

翌22日(日)は決勝日。鈴鹿サーキットは前日よりも暑い陽気になりました。午後から行われた決勝は、ソフトとハードという2種類のタイヤの使用が義務付けられていることから、各チームのタイヤ戦略に注目が集まりました。上位陣は硬めでグリップは低いものの長距離走行できるミディアムコンパウンドを選択している様子。中段以降のドライバーは、グリップレベルは高いものの、寿命が短いソフトコンパウンドを選び、ジャンプアップを狙う作戦が多かったようです。
トップからスタートした山本はそのままのポジションを守り1コーナーへ。3番手の野尻はアンチストールシステムが作動したためか、スタートで失速。順位を下げてしまう。5番手の塚越は3週目、2位の福住を1コーナーでアウトから豪快に抜き去りジャンプアップ。そのままトップの山本に1秒以内に迫り、この2台が後続を大きく引き離す形でレースが進む。3番手に落ちた福住は、前の2台からは少しずつ離され1人旅。4番手を走っていた伊沢は、国本、中嶋一貴、野尻、山下、平川、石浦を後方に引き連れ集団を形勢。
レースが動き始めたのは、ソフトタイヤ勢のピットインから。山下健太(KONDO RACING)が13週目にミディアムへと交換し、さらに給油も行なうフルサービス。続いて松下真司が15週目にフルサービスを行うと、各チームともピットは慌ただしくなる。
その中で、ソフトタイヤでスタートした関口は、24周までソフトタイヤで引っ張りミディアムへ交換。ミディアムでもトップより1秒近く速いラップで順位を上げていきます。
31週目、突如福住のマシンがスローダウン。電気系統にトラブルが発生し、ギアがホールド状態に。ピットに戻ってくるものの、そのままリタイアとなりました。

トップの山本がピットに入ったのは、32周終了時。同時に、作業を終えた山本は、塚越の後ろ、山下の前でコースに復帰している。塚越・山下は2ピット作戦のため、事実上のトップで戻った形に。
しかし、山本の背後にはここまで11人抜きを達成している関口の影が忍び寄る。10秒近くあった差をみるみる縮めて、ラストは2秒以内の手に汗握るバトル。しかし山本は逃げ切り、2年ぶりのポール・トゥ・ウィンを達成。通算4回目となる表彰台の頂上に立った。2位は関口、3位に野尻。

勝った山本「うれしい、のただひと言です。最後はかなり追い詰められる場面になったので、勝ち方としては心の底から喜べるものではなかったかもしれないですけど、戦略の違いもあります。いいクルマといい戦略を立ててくれたチームとHRD Sakuraに感謝しています。家族が増えて子どもができて、頑張る力を与えてくれたというのは確かです。でも、今までも一生懸命頑張ってきたわけですし。まぁでも、いい報告ができるというのは幸せなことかなと思います」と最後にはパパの顔で
第2戦 オートポリスは、5月12日(土)に予選、13日(日)に決勝レースが開催。ホンダ復活を印象付けた鈴鹿ラウンド。次戦はどのようなドラマが待っているのか。今から楽しみです!
クリタタカシ
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