間宮祥太朗が明かす撮影秘話「刺青メイクに5時間」三池組のスピード感と先輩・小栗旬から受けた刺激
東京ウォーカー(全国版)
近年はドラマ『イグナイト -法の無法者-』や『良いこと悪いこと』などの主演を務め、映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』やNetflixドラマ『ダウンタイム』といった話題作への出演が続いている間宮祥太朗さん。
三池崇史監督最新作の『バッド・ルーテナント:トウキョウ』では、反社会的勢力の元組員・石塚満を演じている。
悪徳刑事(バッド・ルーテナント)とFBI捜査官がバディを組み、街に渦巻く陰謀に立ち向かう姿を描いた本作の撮影秘話や演じた役柄について、さらに最近おすすめの映画について語ってもらった。
三池作品への初参加「“強烈な印象を残さなければ”と意識しなくても、三池監督の演出なら自然にそう見えると信じていた」
――本作は三池崇史監督が北米の配給会社スタジオNEONとタッグを組んだ作品ですが、スタジオNEONに対してどのような印象を持っていましたか?
【間宮祥太朗】ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』やショーン・ベイカー監督の『ANORAアノーラ』など、個性の強い監督の作品を次々と世に送り出しているというイメージがあります。ヒット作やアカデミー賞を受賞した作品、少しマイナーな作品まで幅広くそろっていて、独自のカラーを持つスタジオNEONはすてきな会社だなと以前から思っていました。
――本作への出演を決める際に、一番魅力を感じたポイントを教えていただけますか?
【間宮祥太朗】三池監督とは前からご一緒したいと思っていたので、今回オファーをいただいてうれしかったです。事務所の先輩の旬さんとも共演できる機会がこれまでなかったので、三池作品に一緒に参加できるというのはすごく感慨深かったです。
――反社会的勢力の元組員で、連続猟奇殺人事件の容疑者となる石塚満を、どのような人物だと捉えて撮影に挑みましたか?
【間宮祥太朗】石塚は幼少期に親に捨てられて児童養護施設で育ち、反社会的勢力の一員になりますが、根本的には純粋な部分を持ち続けている人だと捉えました。ただ、生きていく中で彼の純粋さが屈折した方向に行ってしまい、本作ではそれが表出してしまったのではないかと。なので石塚の“ピュアさ”を特に意識して演じていました。
――強烈な役を演じていく中で、難しさを感じる瞬間はありましたか?
【間宮祥太朗】特に難しさは感じなかったです。“強烈な印象を残さなければ”と意識しなくても、三池監督の演出なら自然にそう見えると思っていました。
これまで拝見してきた三池監督の作品にはインパクトのある登場人物がたくさん登場しますが、そこに自分が加わると思うだけでワクワクしましたし、石塚という役なら難しく考えなくても強烈な印象を残す芝居ができると思っていました。監督への絶大な信頼があるからこそ、難しさは特に感じなかったように思います。
――石塚の刺青も強烈なインパクトがありましたが、刺青のメイクにはどのくらい時間がかかったのでしょうか?
【間宮祥太朗】最初は約5時間ほどかかっていましたが、回を重ねるごとに短縮されていきました。ただ、刺青のメイクが完成するまでは動けないので、それが大変でしたね。
先輩・小栗旬との共演「“撮影現場こそが旬さんのいるべき場所”だと思ったのが強く印象に残っています」
――三池監督の現場の印象をお聞かせいただけますか?
【間宮祥太朗】段取りやリハーサルがなく、現場に入ったらいきなりテストというスタイルは、やはり三池監督の現場ならではだなと感じました。撮影のテンポが早く、ギュッと濃縮させたような強いエネルギーに溢れていたというか。それが可能なのは、三池監督がこれまで築いてきた経験値があるからこそなんじゃないか、そういったことを感じながら撮影していました。
――以前、三池監督にインタビューしたことがあるのですが、とってもチャーミングな方で気さくにお話ししてくださったのを覚えています。
【間宮祥太朗】現場では冗談もいっぱい言って盛り上げてらっしゃいました。とてもすてきな方ですよね。
――現場ではどんなお話をされましたか?
【間宮祥太朗】会話の内容よりは、お話しされている姿が印象的でした。例えば、凄惨なシーンの演出をする際に「多分こっちに逃げようとしたんだろうね〜」と軽やかな口調で楽しそうに言ったり、少しグロい造形物を指さして「これがこうやって転がってたらよくない?」と笑顔で提案したり(笑)。
少年のように瞳をキラキラさせた三池監督を見ていると、過激な描写のある監督の作品に少しユーモアが入っている理由がわかるような気がするというか、僕の中でそこがすごくリンクしました。
――主人公の矢吹恭二を演じた小栗旬さんとのお芝居で、印象に残ったことを教えていただけますか?
【間宮祥太朗】旬さんと芝居で対峙したときに、いろいろと感じるものはあったのですが、それよりも現場での立ち振る舞いを少し離れたところから見て、“撮影現場こそが旬さんのいるべき場所”だと思ったことが強く印象に残っています。
感覚的なことなのでうまく言語化できませんが、プロサッカー選手を見て“この人はピッチにいるべき人”と感じることってあるじゃないですか。旬さんは、撮影現場をふらっと歩いているだけでも絵になるというか、独特の雰囲気があってかっこいいなと思いました。
――グエン捜査官を演じたリリー・ジェームズさんと一緒のシーンもありましたね。
【間宮祥太朗】そのシーンの撮影時は、海外のスタッフやクルーがたくさんいて、調布の日活スタジオがちょっと見慣れない光景になっていて驚きました。いろんな差し入れが屋台のように並んでいて、ちょっとした縁日気分を味わえて楽しかったです。
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