渋谷の絶品ミーゴレン、旨さの秘密は自家製スパイス!

東京ウォーカー

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

本格的なインドネシア料理を楽しめると人気の「アユンテラス」。渋谷で二十余年、人々に長く愛される本場の味はどのように作られるのだろうか。オーナーの柴田 力さんに話をうかがった。

JR渋谷駅西口から徒歩4分の好立地。渋谷の中でも比較的静かな桜丘町の路地にたたずむ


【写真を見る】20代からバリ観光の虜になり、バリ島に移住経験をもつオーナーの柴田 力さんは、1962年生まれ、東京都目黒区出身


バリ島暮らしで得た食体験が味の礎


「店名の『アユンテラス』は、バリ島中央部のアユン渓谷にちなんで名付けました。棚田が広がる深く切り立った渓谷で、目に焼きつくほど風光明媚な場所。私は脱サラしてその近くの村に移住し、2年半暮らしていました。

バリ島で興味を持ったのはインドネシア伝統の食文化。現地で数多くのメニューを食べ歩いた経験や現地の人に聞いたレシピを生かし、帰国後、新宿で5坪のインドネシア料理店を開店。1997年に渋谷の桜丘に移り20年以上がたちます。

インドネシア料理は和食と同様に白米が主食。激辛な味付けはほとんどなく、和食に通じるほんのり甘辛い味付けが多いので、日本人にもなじみやすい料理です」(柴田さん)。

テーブルの天板に使ったチークの一枚板、ドアや数々の調度品などを現地から大型コンテナで輸送し、作り上げた店内はバリのレストランの雰囲気そのもの


1990年代前半に、新宿で5坪の店からスタートした柴田力さん。バリ島観光ブームも手伝って盛況となり、1997年に渋谷に移った


甘辛い調味料の香りがクセになるミーゴレン


甘辛い焼きそばのミーゴレンも人気メニューの一つ。「味の軸となるのは、インドネシア料理に欠かせない2種類の調味料で、辛味の効いた唐辛子ベースのサンバルと、甘醤油のケチャップマニスです。

サンバルは唐辛子、ニンニク、赤タマネギがベースとなり、それに加えて塩やハーブ、エビ味噌など好きな素材を投入して作るので、素材の組み合わせや味は多種多彩」(柴田さん)。

サンバルは、インドネシアの家庭の数だけオリジナルの母の味があると言われる、特有の調味料だ。

「ミ ゴレン ケチャック」1100円。“ミ”は麺、“ゴレン”は揚げるを意味する名称だが、実際には野菜や中華麺を炒めて作る、甘辛い焼きそば


店内にはスパイスがズラリ。さまざまなスパイスを自在に扱い、サンバルなどのインドネシア独自の調味料を作り上げる


「『アユンテラス』の自家製サンバルは6種類あり、料理によって使い分けます。ミーゴレンに入れるサンバルは、赤唐辛子やニンニクなどを素揚げしてすりつぶし、さらに炒める、といういくつかの工程を経て、手間ひまかけて作ります。調味料一つにも手を抜かないことが、『アユンテラス』のこだわりでもあるのです」(柴田さん)。

自家製スパイスで奥行きの深い複雑な甘辛さを表現したミーゴレン。野菜もたっぷり入っているので女性にも好評だ。【東京ウォーカー】

かつてはオーナーの柴田さんが料理の腕を振るっていたが、現在は後進のインドネシア人シェフに厨房を任せている


取材・文=小林優子、撮影=伊原正浩

この記事の画像一覧(全7枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おうちで金麦花火セット

夏休み特集2025

夏休み特集 2025

ウォーカー編集部がおすすめする、この夏の楽しみ方を紹介。夏休みイベント&おでかけスポット情報が盛りだくさん!

CHECK!夏祭り 2025の開催情報はこちら

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る