寿司!エビフライ!ピザ!カツサンド!築地で大人気の老舗4店

2018年5月22日 19:31更新

東京ウォーカー 東京ウォーカー編集部

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市場で働く“食のプロ”が通う魚がし横丁は、粒ぞろいの名店ばかり。築地らしいメニューが噂を呼び、一般の食通にも人気だ。今回は、長く愛され続ける老舗の名物めし4店をご紹介。2018年10月11日に迫った市場移転に伴い、横丁も新しく豊洲へお引っ越し。独特の大衆レトロな風情を味わうなら今が行き時!

プロにも一般客にも愛され続けて約80年「小田保」

1935年ごろおでん酒場として築地で創業した「小田保」。バリッと揚がった粗めの衣がたまらない、エビ、カニ、ヒレカツが楽しめるA定食は1450円(味噌汁、ご飯付き)。場内で仕入れる魚介の質は折り紙付きだ。

エビ、カニ、ヒレカツが楽しめるA定食は1450円(味噌汁、ご飯付き)。市場関係者にはカレーやハンバーグも人気とか

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もう一つの名物、チャーシューエッグは、「ハムエッグのハムの代わりに、チャーシュー焼いてみてよ」という常連の声から10年前に生まれた。「市場の人はバンバンわがまま言うから」と3代目の田中克己さん。揚げ場に入って45年たつが、「あっという間だねぇ。昔仕入れについて来てた仲買の息子が今や父親や社長になってんだから(笑)」。

【写真を見る】「まだまだ勉強」と話す田中克己さんと息子の宏明さん

長く商売を続ける秘訣を聞くと、「コツコツ丁寧にやる、それしかない。でもお客さんが積み重ねをちゃんと見ててくれる。ウチは常連客も真面目な人が多いし、そういうのってお互い通じ合うもんなんだよね」。ご主人はうれしそうに目を細めた。

ここでしか味わえない、美しき江戸前寿司体験「鮨文」

江戸末期、日本橋の魚河岸の寿司屋台からスタート。築地はもちろん、東京の数ある寿司店の中でも最古参の一つが「鮨文」だ。

「鮨文」女将のツヤ子さん77歳

観光客が行き交うにぎやかな横丁とは別世界、店内にはピリリと緊張感が漂う。常連は築地の旦那衆が多く、接待で使われることもある。「自分もいつかはひいき筋に」と市場の若手たちが憧れるカウンターだ。「ウチはあくまでも市場で働く人のための場所で、よければ一般の方もどうぞっていうスタンス。そんな店があったっていい」と5代目の礒貝真喜さん。

この日のおまかせはコハダ、赤貝、スズキ、車エビ、赤身、中トロ、大トロ、ホタルイカ、ウニ、穴子、鉄火巻き。4100円(お椀付き)は破格値

ネタは一切妥協せず天然ものだけを扱い、名物の穴子一つをとっても「勇気を出して店に入ってよかった」と泣ける素晴らしさ。江戸前寿司の伝統と文化を体験するべく、ちょっぴり緊張して暖簾をくぐろう。

92歳の看板娘は、今日もピザ焼きに奮闘中「築地魚河岸トミーナ」

場内唯一のイタリアン「築地魚河岸トミーナ」の看板娘が土井スズ子さん92歳。「アマちゃん(青山在住のおばあちゃんの略)」と呼ばれて愛される、現役バリバリのピザ職人だ。

中央のハイカラさんが土井スズ子さん。娘の冨山節子さん(右から2番目)を、35年働く白根武則店長(左から2番目)らスタッフと共に支える

娘夫婦がイタリアン2号店として28年前に開店。婦人服の仕立て師を引退し世界を旅していたアマちゃんに白羽の矢が立ったのは75歳の時。それ以来「仕方がないから焼いてる」と言うが、生地を成形し具を彩り、焼くまでの丁寧な仕事ぶりにほれぼれ。吟味した素材を使ったピザは、もっちり軽くて女性に人気だ。

魚介類のうまみが後を引く海鮮ピッツァ(1800円)

週1回のペースで熱海から通うファンもいるが、「背中を向けて作ってるからお客さんと話せない(笑)。なかなか上手に焼けないね」。黙々とピザと対峙する職人なのだ。移転の話を尋ねると、「行くだけ行ってみようかな」。生涯現役の姿に、元気をいっぱいもらおう。

築地名物、オジサマたちが集う止まり木喫茶「珈琲センリ軒」

寒い市場で暖をとれる場所として大正初期に日本橋で創業した「珈琲センリ軒」。築地移転後も絶大な人気を誇ってきた、市場関係者のオアシスだ。

味のある看板が目印の「珈琲センリ軒」

先代が考案した半熟卵入りのクリームシチュー、3代目の川島進一さんが生んだヒレカツサンドなど名作ぞろいの喫茶めしは、オーナーシェフが多い常連にヒントをもらうことが多かった。

姉妹店で朝揚げたカツを使ったやわらかなヒレカツサンド(700円)

「ここが築地で一番おいしいよ」。コーヒーをすすりながら、隣に座った男性が教えてくれた。込んでくると「じゃ、また明日」とほかの客にスマートに席を譲る。映画みたいな光景が店に転がっていて、うれしくなる。

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