車いすテニス・二條実穂インタビュー【パラアスリートの過去、現在、未来 Vol.1】

東京ウォーカー(全国版)

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車いすテニスはテニスと同じシステム


【写真を見る】地元・旭川は「帰った時、充電できる場所です」


――車いすテニスプレイヤーのスケジュールはどのようなものなのでしょうか。

「車いすテニスも、テニスと同じシステムで、ITF(国際テニス連盟)の世界ランキングを上げるためにツアーを戦います。日本では冬となる1月にもオーストラリアで試合があります。そのためオフがすごく少なく、年間を通して常に万全に戦える体力とスキルが必要になりますね」

――となるとオフも少ないかと思いますが、競技以外での息抜きは?

「日本ハムファイターズが好きで、北海道に戻った時などは野球観戦に行ったりしますね。ちなみに今年のラケットバッグは、ファイターズをイメージして青・白・黒の配色のものにしました(笑)」

――ご出身は旭川なんですよね。地元愛を感じます。

「旭川に住んでいた頃は当たり前すぎて気づかなかったのですが、旭山動物園や雪の美術館といった観光名所も多いし、食べ物もみんなおいしくて、離れてからさらに地元愛が深くなりました。

また、旭川市ではパラ競技に力を入れて下さっていて、イベントもたくさん行われているので市民の皆さんの関心が高まっているのかなとも思います。離れて過ごしていても応援してくれる人がいてくれるは自分にとっても大きくて、帰った時は充電できる場所です」

私の感じた「特別」を共有したい


写真提供:SIGMAXYZ


――北九州オープンではダブルスで優勝という結果になりました。

「怪我で試合から離れていたので今回がリオ以来の試合だったのですが、試合というフィールドに戻れたことがうれしかったですし、サポートしてくださった皆さんへの感謝の気持ちが今回はいつも以上に大きかったです。ただシングルスでは準優勝ということで、やはり負けたくないなと悔しい気持ちではありましたし、東京(パラリンピック)に向けてより一層頑張りたいなと改めて思った大会になりました」

――やはり目標は 2020年の東京パラリンピックということですね。

「そうですね。パラリンピック出場、そしてメダル獲得です」

――最後に2020年への意気込みを聞かせてください。

「たとえばですが、オリンピックは健常者なら誰でも出場できる可能性がありますが、パラリンピックはそうではないので(心理的)距離があるのかなと思うんです。なので、競技そのものや競技者に興味を持ってもらってより知ってもらえることでその距離が縮まって2020年を迎えられたらと思います。

私は『パラリンピックってどんな場所?』と聞かれたら、『すごく特別な場所でした!』と答えます。この“特別”を言い表すのはとても長くなってしまうのですが、私が感じた”特別“を皆さんにも感じてもらえるのが2020年という大会かなと。メディアを通じてや現地での応援だったり、ボランティアやスタッフとして携わったり、選手として以外でも大会への参加は様々な形があるので、そこで”特別”を共有したいなと思います」

国分洋平

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