『カメラを止めるな!』監督が告白「愛を持って撮ったからこそ、自信を持って、胸を張って、声を上げていける」

東京ウォーカー(全国版)

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無知で無名で無謀だからこそ出来た


頓花:他のインタビューで繰り返し「無名だからあの37分ワンカットが出来た」とおっしゃっていましたが、なぜここまで無茶が出来たのでしょうか。

上田:そうですね。さっき言っていた手に負えないことは、やっぱり無知で無名で無謀だからこそできたと思うんです。例えば、これが一流の役者、一流のスタッフ、であれば誰かにきっと「やめよう」「無理だ」と言われていたと思うんです。でも、それでも、やるんだっていう気持ちが全員にあって、それは無知で無名で無謀だからこそだったと思うんです。

今回、役者とはリハーサルや飲みの場、他にも深夜に電話して相談したりとか、撮影前にすごく準備やコミュニケーションに時間をかけたんです。これは、有名な役者をキャスティングしていたら、出来なかったことだと思うんですよね。金額は300万円、ですけど、それ以上に、時間をかけているんです。

頓花:でも、その予算でこれだけのものを作られてしまうと、正直作り手としては辛いな、というものも感じています。

上田:そうですね。300万円と無名な役者がいればいい映画が作れるんだぞ!『カメラを止めるな!』を見てみろ!だから同じ条件でいいものを作ってみろ!みたいになってしまうのは間違いなくものづくりをする上では地獄になると思うので、そういうわけじゃないと声をあげていくのは、自分の責任だと思っています。

頓花:はい。あくまでも『カメラを止めるな!』の奇跡だと思うので。それでは、最後に、『カメラを止めるな!』のファンと、わたしのようなファン以上の、というかファンを超えた感情を持っている人たちに一言お願いいたします。

上田:1年前は、僕と役者とスタッフの映画だったんですけど、ありがたいことに、いまは、みんなの映画になっていると思います。一人一人、映画を見てくださった人の映画になっているというか。それは、僕にとっては、スタッフが増えていっている感覚なんです。それが多分頓花さんのいう、ファンを超えた感情なのかもしれませんが。そして、それは本当に幸せなことだと思っていて。なので、これからもぜひスタッフの一員として、お付き合いいただけると幸いです。

頓花:今日は本当にありがとうございました。わたしも引き続き、一員として盛り上げて、応援していきたいです。そして、本当に、カメラを止め”ないで”いただいて、ありがとうございました!

ウォーカープラス編集部

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