新たな環境で戦いに挑むバッテリー、横浜DeNAベイスターズの三嶋選手と伊藤選手にインタビュー

2018年9月25日 11:30更新

横浜ウォーカー 編集部

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プロ1年目に、先発を中心に34試合に登板。今季はリリーフに固定され、自己最多の登板数を更新中の三嶋一輝選手。一方、7月9日にトレードが発表され、オールスター明けからチームに合流した伊藤光選手。新しい環境でチームの勝利に貢献する2人に話を聞きました。

シーズン途中で移籍してきた伊藤選手(左)と、今季は中継ぎとして活躍する三嶋選手
(C)KADOKAWA 撮影=福岡諒祠

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伊藤選手に対して三嶋選手が持つ、“トラウマ”的な過去とは?

――普段お2人はなんと呼び合っているんですか?

伊藤 僕は“一輝”かな。

三嶋 僕は“光さん”です。なんだか結婚披露宴の新郎新婦への質問みたいですね(笑)

――三嶋選手から見た伊藤選手の第一印象は?

三嶋 僕がルーキーの年(2013年)、オリックスとの交流戦で、バッターが光さん。光さんを歩かせて次の投手と勝負しようとして、敬遠球を暴投しちゃったことがあるんですよ。

伊藤 ああ、あったね。覚えてるよ。2アウトランナー二塁、三塁。3球目がキャッチャーのはるか上空へ(笑)。三塁ランナーが帰って同点に追いついたんだっけ。

三嶋 光さんとは同じ年に台湾で開催された「BASEBALL CHALLENGE」のトップチームで一緒でしたが、あまり話した記憶はないんですよね。というより、暴投した時のイメージの方が強烈すぎて。あの時は本当にヘコみましたから…。

【写真を全部見る】ルーキー時代の伊藤選手との対戦を思い出し、顔をしかめる三嶋投手(C)KADOKAWA 撮影=福岡諒祠

DeNAへの移籍が決まった伊藤選手が、最初に連絡を取った相手とは?

――伊藤選手は、チームに合流して2か月ほどたちますが、チームで最初に話したのは?

伊藤 話をしたというとちょっと違うけど、最初にLINEをしたのは田中健二朗です。同級生で、地元も愛知で一緒。小学校で同じ野球チームだった友人が、中学で健二朗と同じチームになったんです。なので彼を通じて昔から面識もあって。「今度から一緒のチームだからよろしく」って送りました。

――外から見ていた時と、チームのイメージは違いましたか?

伊藤 イメージ通りです。若い選手が多くて、真剣勝負の中で野球を楽しんでいる。もちろん勝ち続けるのがベストですけど、たとえ負けてもその場ですぐ切り替えて、次の日はみんながいい顔してグラウンドに入ってくる。そういったポジティブな雰囲気があります。

――三嶋選手のイメージは?

伊藤 一輝に関しては、マウンドでポーカーフェイスのイメージがあったけど、実際に球を受けてみると、ものすごく攻めにくるピッチャーだなって思いました。本人が変えているわけじゃなくて、僕の立場が変わったからそう感じるんだと思います。

三嶋 そう言ってもらえるのはうれしいですね。僕が入団したころは鶴岡(一成)さんとか、先輩捕手が多く、助けていただきました。逆に最近は年下が多かったので、1歳だけど年上の光さんの存在はありがたいです。経験も豊富でどっしり構えてくれるし、頼もしい。

「DeNAは若い選手が多くて、いい意味で怖いもの知らずで勢いがある」とチームの魅力を語る伊藤選手(C)KADOKAWA 撮影=福岡諒祠

新しい環境で、2人の選手に期待されること

――新しい環境という意味では、三嶋選手も今年は中継ぎに専念しています。

三嶋 1年目に34試合に登板したのが最多だったのが、今季は50試合以上に登板させてもらっています。未知の領域ですが、不安よりも圧倒的に楽しみな方が大きい。これからもっと疲れも出るし、コンディションがどうなるのか、そんなことも含めて楽しみなんです。吸収できるものは吸収したいし、光さんにはオリックス時代の経験とかたくさん聞いてみたい。

――伊藤選手は、年齢的にもポジション的にも、プレー以外の部分でも期待されることがあると思います。

伊藤 そうですね。若いチームですから、自分なりに経験してきたことは、どんどん話したいと思っています。そういうことを大事にしたいと思ってDeNAに来ましたから。ただ自分にとって当たり前だと思っていたことが、そうじゃなかったりすることもあるので、少しでも気になることは聞いてほしいですね。でも僕の方こそわからないことが多いので、みんなに聞きたいことは山ほどあるんですけど(笑)。

自己最多登板数を更新し続けている三嶋投手。「未知の領域に入っていますが、不安よりも楽しみな方が大きいです」(C)KADOKAWA 撮影=福岡諒祠

「今この瞬間を無駄にしないよう、野球に向き合いたい」(伊藤)、「“三嶋一輝”という投手のスタイルを作り上げたい」(三嶋)

――シーズンも残り少ないですが、最後に意気込みを。

伊藤 チームの目標はやはり、CS進出をかけて、ひとつでも上の順位へということです。個人的には、来季は開幕から戦力として貢献できるようにするための大事な時期でもあると思っています。今シーズンの開幕はオリックスの1軍で始まりましたが、最後の3か月はファームでした。でもそこで一生懸命やっていた姿を誰かが見ていてくれたから、今こうしてDeNAでチャンスがもらえたと思うんです。あの3か月は無駄ではなかった。あの気持ちを忘れずに、日々の練習やプレーに臨みたいです。

三嶋 僕は今年が6年目のシーズン。ドラフト2位で入団して、即戦力と期待されて、2年目には開幕投手もまかせてもらって、でも期待を裏切ってしまうことがたくさんありました。今年は結果が出せなければあとがないとう覚悟で臨んだシーズン。1球1球、悔いが残らないように、全力で腕を振って投げることを意識しています。しっかり1年間、戦えたと思えるシーズンにしたいですし、新しい自分、“これが三嶋一輝だ!”というスタイルを作り上げたいです。

バッテリーという関係以外でも、ロッカーも近く、日ごろからよく野球の話をしているという2人(C)KADOKAWA 撮影=福岡諒祠

■三嶋一輝(みしま かずき)[投手]背番号17

1990年福岡県生まれ。福岡工高から法政大を経て2012年ドラフト2位で入団。150キロ超の直球を武器に1年目に6勝を挙げる。今季はリリーフに専念。チームのピンチを幾たびも救う

■伊藤光(いとう ひかる)[捕手]背番号29

1989年愛知県生まれ。明徳義塾高から2007年高校生ドラフト3巡目でオリックスに入団。14年にベストナイン、最優秀バッテリー賞、ゴールデングラブ賞を受賞。今季途中よりDeNAにトレード移籍

【取材・文/小貫正貴 撮影/福岡諒祠】

※「横浜ウォーカー」秋号(発売中)では、本記事とは違った三嶋選手&伊藤選手のインタビューや今ハマっているものなどを紹介しています。

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