<福岡うどん愛>ダシの効いた特製の山かけは滋味深い一杯「うどん屋 まさ」

九州ウォーカー

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昭和63年創業の「うどん屋 まさ」は、筑豊電鉄永犬丸電停から徒歩7分、県道48号線沿いに佇む老舗。人気は、創業から変わらず肉ごぼううどんと山かけうどん。リピーターも多いというその秘訣を聞いてみた。

ボリューム満点の肉ごぼううどん


たっぷりの牛肉、ごぼう天、ワカメが乗った、一番人気の「肉ごぼう天うどん」(750円)(C)KADOKAWA/Photo by 本田純一


「麺類が好きで、特にうどんは今でも毎日食べるほど大好きですね」という店主の蒲池さん。うどん好きが高じて、昭和63年に筑豊電鉄永犬丸電停のそばでうどん店を開業した。その後今の場所に移転して、18年になるという。毎日作る自家製麺は、柔らかすぎず程よいコシを感じる歯ごたえで、福岡では主流の柔らかい麺とは一線を画す。さらに、一杯あたりの麺の量が多いのもポイント。炭鉱の町として、うどん一杯で労働者のお腹を十分満たしていたサービ精神は今も変わらない。

【写真を見る】そばつゆのダシが効いた山芋がたっぷり乗った「肉ごぼうやまかけうどん」(950円)(C)KADOKAWA/Photo by 本田純一


柔らかすぎずほどよいコシを感じる自家製麺(C)KADOKAWA/Photo by 本田純一


まず食すべきは、「肉ごぼううどん」(750円)。ほろほろになるまで、甘辛いタレで炊いた牛肉が贅沢に乗り、大振りのごぼう天と大量のワカメも加わり、実に食べ応えのある一品だ。そこに、山かけをプラスした「肉ごぼう山かけうどん」(950円)も人気筆頭。薄茶色の山芋が丼いっぱいにかかったルックスが特徴的。「普通は白色をイメージするかもしれませんが、うちの山芋はそばつゆで味付けをしているので、色がついているんです」と蒲池さん。確かに、ダシが効いた山芋とうどんスープが合わさることで、より複雑な和風ダシに昇華し、上品な味わいを楽しむことができる。

ほろほろになるまで甘辛く炊いた牛肉は旨味も凝縮(C)KADOKAWA/Photo by 本田純一


山かけうどんは、丼を覆い尽くすほどたっぷりと山芋が入る(C)KADOKAWA/Photo by 本田純一


手作りの辛子高菜でさらにうどんをおいしく!


うどんと一緒に食べたい無料の付け合わせにも注目。カウンターにある、自家製のとこ漬けと辛子高菜は取り放題だ。「辛子高菜は、少し辛いですがクセになる方も多いんですよ。うどんスープに入れて食べるのもおすすめです」。ラーメン店ならまだしも、うどん店では珍しい辛子高菜だが、なかなかどうして、優しいうどんダシとの相性がよく、一度試してほしい食べ方だ。

無料の自家製付け合わせのとこ漬けと辛子高菜(C)KADOKAWA/Photo by 本田純一


またうどん以外にも、そばやそうめんなどもあり、ざるそばや冷やしそうめんは通年用意している。小豆島の手延べそうめんは、つるんとしていてコシがある、店主一押しの逸品だ。乾麺を店頭で販売しているので、家庭でも本場の味を楽しもう。

30年かわらず愛され続ける“地元のうどん”は、心も体も温まる癒しの味なのだ。

全24席のカウンターが並ぶ店内(C)KADOKAWA/Photo by 本田純一


県道48号線沿いに佇む(C)KADOKAWA/Photo by 本田純一


[うどん屋 まさ] 福岡県北九州市八幡西区永犬丸5-9-10 / 093-692-3923 / 11:30〜24:00 / 第二・第四土日休み

取材・文=森川和典、撮影=本田純一

森川和典

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