心は文化系の渡辺大知、映画「ギャングース」で念願のアウトロー役に初挑戦!「ついにきた!と思ったらゴリゴリのヤンキーじゃなかった(笑)」

2018年11月30日 18:09更新

関西ウォーカー 山根翼

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 未成年犯罪者と裏社会を描いた人気コミック「ギャングース」を実写映画化。犯罪集団だけを狙って窃盗を繰り返す3人の少年の生き様と生々しい日本の闇を描写している。本作で高杉真宙、加藤諒と共にトリプル主演を務めるのが渡辺大知。数多くの映画作品に出演し、役者として成長する一方、自身がボーカルを務めるバンド・黒猫チェルシーの活動休止を発表。新しい役に挑戦した本作への思い、そして大きなターニングポイントとなった2018年を振り返ってもらった。

インタビューに応じてくれた渡辺大知

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映画「ギャングース」は、少年院で過ごし社会から見放され、裏稼業や悪徳業者の収益金を狙う「タタキ」(窃盗、強盗)稼業で生計を立てるサイケ、カズキ、タケオの3人が主人公。あることがきっかけで3人は「半グレ」(ヤクザ組織には属さない犯罪営利組織)と対峙し、後戻りできない状況に追いつめられていく様を描く。主人公3人の少年、作戦担当のサイケを高杉真宙、工具担当のカズキを加藤諒、車両担当のタケオを渡辺大知が演じている。3人と対立する役にMIYAVI、金子ノブアキ、篠田麻里子、般若が演じ、他にも林遣都、山本舞香など個性派キャストが揃った。「SR サイタマノラッパー」「22年目の告白 私が殺人犯です」「ビジランテ」の入江悠監督がメガホンをとる。

映画「ギャングース」メインビジュアル(C)2018「ギャングース」FILM PARTNERS (C)肥谷圭介・鈴木大介/講談社

文化系だからこそ念願のアウトロー役。でも「ゴリゴリのヤンキーじゃない!」

ーアウトローのような役は初めてだと思いますが、オファーを受けた時の心境は?

デビュー作の「色即ぜねれいしょん」もそうですがマインドは文化系で、その反動もあってヤンキーとか自分とは真逆の役をやってみたいと思っていました。だから、ついにきた!と思って脚本を読んだら、心の優しい奴でゴリゴリのヤンキーじゃない!って(笑)。でも、タケオの優しさやバランサーのような感じだったから、自分にオファーが来たと思いました。

ーほとんどのアクションシーンをご自身で演じたと伺いました。

初めて挑戦したので、俳優だけじゃなくてカメラマンさんとも息を合わせないといけないのが難しかったです。カメラによって立ち位置の角度を変えたり、当たっていないけど当たっているように見せるバランスがあるんだと初めて知りました。映画ってたくさんの人と息を合わせて作っていくものだと改めて感じました。

本作では主人公の1人、心の優しいタケオを熱演した渡辺大知

ー本作には渡辺さん同様、ミュージシャンとしても活躍されている方が多く出演されていますね。

金子ノブアキさんはフェスで会った時に「対バンもいいけど、映画の現場で会えたら面白いですね」と話をしていて。今回初めて映画の現場で会ったんですけど、挨拶に行ったら開口一番「待ってたよ」って(笑)。MIYAVIさんは現場に入ったときから役になっていて「バンドでご一緒したことがあるんですけど」と挨拶したら「で?」って(笑)。オーラがすごくて圧倒されました。般若さんはとても腰が低くて「役者としてはまだまだなんで、年下ですけど敬語で話します」って言われて、音楽の現場で会った時にボコボコにされたらどうしようって思ってました(笑)。素敵な方ばかりで独特な緊張感がありましたね。

主人公3人が本当にいたら?

ー撮影中、高杉さんと加藤さんとはどんな話をしていたんですか?

何でもない話ですね。というのも、寝る時間がないぐらい過酷な現場だったので、体調を気遣いつつ、3人で会話するときもその時に必要なことを喋っている感じでした。最近は東京国際映画祭での特別上映があったり舞台挨拶もあったりで2人と会う頻度が増えてきて、食事に行くこともできたのがすごく嬉しかったですね。

ー本作の主人公3人が実際にいたら、渡辺さんはどうしますか?

犯罪を犯さないと生活できない状況だけど、なんとか生きてやろうともがく3人の姿がキラキラして見えたんです。この作品に参加して、こういう人たちがこの日本にいることを伝えていかないと、と思ったんです。良いとか悪いとかじゃなくて、知る必要があると。もし3人に出会ったら、話を聞いてみたいですね。美化も同情もしないけど、生の声を聞いてみたい。この作品を観てどう思ったのかとか、主題歌も聴いてほしいですね。

映画「ギャングース」劇中カット(C)2018「ギャングース」FILM PARTNERS (C)肥谷圭介・鈴木大介/講談社

ー主題歌の「CRYBABY」は渡辺さんが本作のために書き下ろした曲で、The Gangooseとしてハマ・オカモトさん(OKAMOTO’S)ら同世代のバンドメンバーで、高杉さんと加藤さんも参加されていますね。

主人公の3人のような人が聴いてちゃんと泣ける曲にしたかったんです。直感なんですけど、僕だけ歌うのは違うなと思って、高杉君と加藤君に相談したら2人がOKしてくれて。だったら、この曲だけのスペシャルバンドみたいなものを組みたいなと思って、音楽の場で一緒に戦ってきた同世代のプレイヤーに声をかけました。そしたら、みんなすぐOKしてくれて嬉しかったですね。2人にはロックバンドのレコーディングの面白さを楽しみながら自由にのびのびやってほしいとお願いしました。

「自分のこだわりに突き進んでいく勇気が身についた」

ー2018年は4本の映画に出演、自身のバンド・黒猫チェルシーも活動休止の発表もありました。2018年がご自身にとって大きな1年になったのでは?

自分のやりたいことや好きなことに、一層素直になってきました。今は肩書きもなくなって、自分一人でどこまでできるのか勝負の気持ちでいます。怖い部分もあるけど、他の人になんて言われようと自分のこだわりに突き進んでいく勇気が身につきました。そこは、バンドの休止を経験して、成長した部分でもあります。

自身にとって大きなターニングポイントとなった2018年を振り返ってもらった

ー演じる役の幅がどんどん広がっていますね。

自分は演技ができる人じゃないっていうのが前提で。ただの映画ファンとして映画作りをもっと知りたいという思いが強いんです。映画を観ていて僕自身、お芝居が綺麗な人より演技をしたことがない人の方が面白く感じるんです。そういう存在になりたい。だから、いつも初めて演技する時の気持ちでやりたいって考えています。小慣れたくないですね。

ーバンドが休止になって、何か変化はありましたか?

バンドが活動休止になったことで締め切りがなくなったんです。いつもは「この日までに曲を書かないといけない」という状況だったので、締め切りが急に無くなって最初は何をしたらいいのか全くわかならくて。でも、今は脚本を書いています。いつか映画も撮れればいいなと思っているんですが、すごくお金がかかりそうな脚本で(笑)。締め切りがない状態で作ることがこんなに楽しいものなのかと、今は休みの日もほとんど書いています。おかげで友達が減ってきました(笑)。

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