【福岡のカフェ】凛とした空気が心地よい喫茶で心の静寂を「手音」
九州ウォーカー
村上崇さんが九州芸術工科大学(現・九州大学大橋キャンパス)横に「手音」を開いたのは、2003年のこと。まだ今泉に店を構えていたころの「珈琲美美」で4年10か月勤め上げ独立を果たした。

入店前、まだ客として通いつめていたころ、カウンターでマスターの故・森光宗男さんがコーヒーを淹れる様子を飽きもせず眺めていた。「湯を注ぐとネルの中に、むくむくと命が吹き込まれるように感じるんですよ」と村上さんは思い出す。おそらく、今「手音」で村上さんのドリップする姿を見た客も、同じように厳かで神秘的なものを感じるだろう。それほどまでに「手音」もまた静謐な空気に満ちている。


結局、修業期間中は一度も焙煎の様子を見る機会はなかったが、その味わいはしっかりと舌に留めている。今はそれを頼りに手廻し式の焙煎機で2日に一度豆を焼いている。左の焙煎度を見てもわかるように扱う豆はほとんどが深煎り。二枚看板ともいえるブレンドは、すっきりとして軽い「爽」と香ばしさとコクのある「薫」と、対極といっていい味わいに作り分けている。

特にモカハラールとマンデリンという重厚感のある豆を使い、120ccに対し30gもの豆を使う「薫」は、その濃厚な味に虜になる人も多いという。また、コーヒーを入れたシェーカーを氷塊に押し付け、回転させながら急冷するアイスコーヒーも美味。暑い季節にはぜひ試してほしい。
[手音(テノン)]福岡県福岡市南区塩原4-12-10 / 092-512-6117 / 11:00~20:00 / 不定休 / 13席 / 禁煙 / コーヒー1杯 550円~
九州ウォーカー編集部
同じまとめの記事をもっと読む
この記事の画像一覧(全4枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!
ゴールデンウィーク期間中に開催する全国のイベントを大紹介!エリアや日付、カテゴリ別で探せる!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介