厳冬期に姿を現す“モンスター”を眺めに、名古屋から青森県青森市へ!

2019年2月1日 14:14更新

東海ウォーカー 吉橋和宏

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文化が息づく都市部と、圧倒されるほどの大自然とが目と鼻の先にある青森。世界一の豪雪都市だからこそ出合える絶景を求めて。

過酷な自然環境が織り成す奇跡の絶景、「八甲田ロープウェー」

スノーモンスター

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青森県青森市に、厳冬期にだけ姿を現す怪物がいる――「スノーモンスター」。冬が深まるにつれて成長していくその怪物の正体は、巨大な樹氷。県中央に位置する日本百名山の一つ、八甲田山の白くおおわれた山肌に、大規模な樹氷群が林立する。樹氷自体は多少天候が悪くても見られるが、運よく山頂付近が快晴ならば、息をのむほどの絶景を目のあたりにできる。過酷な環境故に目撃できる機会は多くないが、それは緑豊かな非積雪期の表情とは全く異なり、もはや神秘的ですらある光景だ。

八甲田ロープウェー

八甲田ロープウェーでは、八甲田山の絶景を眺めながら空中散歩が楽しめる。標高によって変わっていく樹氷の様子を観察するのもおもしろい。山頂駅を降りれば、目の前に樹氷が立ち並ぶ。山頂駅付近は雪深く、駅舎も凍て付くほど過酷な環境なので、しっかり防寒して行く必要がある。

八甲田大岳photo by Kazuhiro Yoshihashi / (C)KADOKAWA

無数にそびえる樹氷群の向こうには、八甲田山の主峰・八甲田大岳(標高1585メートル)を望むことができる。

「八甲田ロープウェー」住所:青森県青森市荒川寒水沢1-12(山麓駅) / 電話:017-738-0343 / 時間:上り9:00~15:40、3~11月中旬は9:00~16:20、所要時間片道約10分 / 休み:荒天時、11月上旬の点検整備日 / 価格:普通券往復大人1850円ほか、4月1日(月)~は普通券往復大人2000円ほか / 駐車場:350台(無料) / 交通アクセス:青森空港より車で35分

すべてがデザインされた美術館、「青森県立美術館」

青森県立美術館

青森を訪れたら、近代美術や現代アートを数多く展示する「青森県立美術館」にも立ち寄りたい。すべてにデザインが施されているという同館。素晴らしい展示作品の数々を楽しむのは当然だが、雪深い中にたたずむ姿が美しい、その外観も必見だ。

案内サインやフォントまですべてデザインされたもの

コミュニティホールの照明も印象的

洗練された建物は、ルイ・ヴィトン名古屋栄店も手掛けた建築家・青木淳氏が設計しており、館内の照明や案内表示などにもデザインが施されている。シャガールや奈良美智らによる収蔵作品はもちろん、細かい部分まで楽しみ尽くせる美術館だ。

「青森県立美術館」住所:青森県青森市安田近野185 / 電話:017-783-3000 / 時間:9:30~17:00(入館~16:30)、6~9月は9:00~18:00(入館~17:30) / 休み:3月4日(月)~8(金)、第2・4(月)※(祝)の場合翌日、12月27日~31日 / 価格:観覧料大人510円ほか、企画展は別途観覧料が必要(イベントにより異なる) / 駐車場:400台(無料) / 交通アクセス:青森空港より車で20分

“ねぶた”の迫力と熱量が体感できる、「ねぶたの家 ワ・ラッセ」

「ねぶたの家 ワ・ラッセ」photo by Kazuhiro Yoshihashi / (C)KADOKAWA

また、青森らしさを満喫できる「ワ・ラッセ」ものぞいてみてほしい。ここでは夏の風物詩たる青森ねぶた祭の迫力と熱量を、館内に流れる笛の音やねぶた囃子などと共に一年中感じることができる。

ねぶたの内部構造がわかる展示(C)ねぶたの家 ワ・ラッセ

外観もフォトジェニックだ(C)ねぶたの家 ワ・ラッセ

「ワ・ラッセの」最大のみどころは、ねぶたミュージアム・ねぶたホール。毎年、青森ねぶた祭に実際に出陣した巨大なねぶた(山車)を常設展示しているほか、ねぶたの内部構造などがわかる展示もある。建物は特徴的な外観が目印で、館内では青森の工芸品や物産品も販売している。

「ねぶたの家 ワ・ラッセ」住所:青森県青森市安方1-1-1 / 電話:017-752-1311 / 時間:ねぶたミュージアム・ねぶたホールは9:00~18:00、5〜8月は9:00~19:00ほか(施設により異なる) / 休み:8月9日・10日、12月31日・1月1日 / 価格:ねぶたミュージアム・ねぶたホール入場料大人600円ほか / 駐車場:100台(210円/60分、以降100円/30分) / 交通アクセス:青森空港より車で27分

青森の名産と数多く出合える洗練された空間、「A-FACTORY」

「A-FACTORY」photo by Kazuhiro Yoshihashi / (C)KADOKAWA

「ワ・ラッセ」が青森の文化を伝えるならば、広場をはさんだ反対側に位置するのは、食を伝える「A‐FACTORY」。大間まぐろに代表される海産物や、出荷量日本一のニンニクなど、青森県には全国に誇るべき食材が豊富にそろう。そんな県内産素材にこだわった商品に出合えるこちらの商業施設は、おしゃれなみやげを探すのにも最適だ。館内ではフードコートやレストランも営業するほか、県産リンゴを使ったシードルなども醸造しており、醸造タンクや機材などをガラス越しに見られる。レストランやフードコートも併設する。

「A-FACTORY」住所:青森県青森市柳川1-4-2 / 電話:017-752-1890 / 時間:9:00~20:00、フードコート・レストランは11:00~20:00(LO19:30) / 休み:不定休 / 席数:レストラン44席※禁煙 / 駐車場:16台(無料) / 交通アクセス:青森空港より車で26分

足を延ばす価値が十分にある周辺地域「奥入瀬渓流」

青森市以外にも、青森県内には魅力的な場所が数多く点在する。深く知るべく、周辺地域へと足を延ばしてみるのもいい。十和田市現代美術館やB級グルメの十和田バラ焼きで知られる十和田市が擁するのは、十和田八幡平国立公園の中心たる十和田湖。その恵みが注ぎ込む奥入瀬渓流は、八甲田山や十和田湖と共に、広大な十和田八幡平国立公園を形成する。この奥入瀬渓流で特に人気が高いのは新緑や紅葉の時期であるが、厳冬期にもその美しい姿を一変させ、格別のものとして見せ付けている。

「氷瀑ライトアップツアー」

厳冬期にイチオシなのが、3月17日(日)まで開催されている冬限定のツアー。ライトアップされた奥入瀬渓流の氷瀑や氷柱を観に行く「氷瀑ライトアップツアー」だ。奥入瀬渓流の中で営業する「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」ほか、十和田市内各所から発着するシャトルバスに乗って夜の奥入瀬渓流へと向かう。奥入瀬渓流内は国立公園で、照明機器の設置などが一切許されていないため、氷瀑や氷柱を照らすべく特別に用意された照明車がバスと併走。ツアーの参加者だけが見ることができる“特別な絶景”を、暗闇の中に浮かび上がらせるのだ。

「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」のラウンジ

「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」の期間限定「氷瀑の湯」

「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」の露天風呂付き客室

この「氷瀑ライトアップツアー」に参加するのであれば、前述の「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」への宿泊がオススメ。暖炉を取り囲む広々としたラウンジと、岡本太郎が手掛けたオブジェが印象的なこのホテルは、露天風呂付きなど多様な客室を備えている。厳冬期には、奥入瀬渓流の雪景色と氷瀑を同時に楽しめる趣向をこらした露天風呂「氷瀑の湯」などを堪能しよう。

「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」住所:青森県十和田市奥瀬栃久保231 / 電話:0570-073-022(星野リゾート予約センター) / 時間:チェックIN 15:00~/OUT~12:00 / 価格:1泊2食付き1人1万9000円~(1室2名利用時) / 駐車場:100台(無料) / 交通アクセス:青森空港より車で90分

十和田市のほか、本州最北端の下北半島や、日本有数の港町である八戸市を中心とする南部地方、青森市と同様に“ねぷた(ねぶた)”の舞台として認知される五所川原市や弘前市をはじめとする津軽地方――県内の各所に、それぞれ食を含めた独自の文化が根付いている。訪れた分だけ新たな魅力を発見できる。青森はそんな土地なのだ。

青森市へのアクセスは、名古屋(小牧)空港から、青森空港へ。FDA便で1日3往復(※時期により異なる)のフライトがあり、所要時間は片道約1時間20~30分。青森空港から青森市街までは車で約25分。ただし、青森市は世界一の豪雪都市でもあるため、冬場に運転する場合は十分注意する必要がある。

なお現在FDAでは、2月28日(木)まで、抽選で「名古屋(小牧)=青森」線往復特典航空券や青森の県産品が当たる「『#ひょいと青森』ツイッター&インスタグラム・キャンペーン」を実施中だ。ツイッターまたはInstagramのFDA公式アカウントをフォローしたうえで、期間中に青森のフォトジェニックな景観やオススメグルメといった“青森の魅力”を伝える写真や動画をアップしよう。投稿の際には、ハッシュタグ「#ひょいと青森」を付けることをお忘れなく!

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