来るべき未来はすでにある。日産リーフe+を試乗(1/2)

2019年3月15日 10:00更新

東京ウォーカー(全国版) 取材・文=栗原祥光

Twitterで
シェア
Facebookで
シェア

「自動車はあると便利だけど、お金のかかる」という声をよく耳にする。ガソリン代に駐車場代、エンジンオイルなどの油脂類、保険料、排気量2000ccで年約4万円の自動車税、車検の度に支払う自動車重量税……。その他、上げればキリがなく「こんなにお金がかかるならイラナイ」と、車離れという言葉が出てくるのも納得だ。

しかし、そのうちのガソリン代が月額2000円で、油脂類の交換などのメンテナンスコストはほとんどかからない。自動車税は2年目が7500円で以降2万9500円/年。重量税も5年目まで0円だとしたらどうだろう。自動車保有が現実的に思えてくるのではないだろうか。

日産リーフe+(イー・プラス)

それらを実現するのが日産リーフだ。「でも電気自動車って走行距離が短いのでは」という不安が頭をよぎるだろう。しかし今年1月、航続距離を570km(JC08モード)まで伸ばしたモデル「日産リーフe+」(416万2320円)の登場によって、その話題も完全に過去のものとなった。さっそくこのモデルを試乗する機会に恵まれたのでリポートしたい。

すでに実用的な日産リーフの「長距離対応モデル」

日産リーフが誕生したのは2010年12月。当初後続距離200kmだったこの電気自動車は、幾度となく改良を重ね、2017年10月に航続距離を400kmにまで伸ばした2代目にフルモデルチェンジ。「日本の一般的なクルマの使い方であれば、週に1度の充電で足りる」ということで、日常使いにおける走行距離の問題は解消されたといっていいだろう。筆者は昨年、何度となく2代目リーフを試乗し長距離も走った。300km以上走行をし、実際に充電したのはたったの1度だけ。ガソリン車に比べると走行距離の短さは否定できないが、それでも「ガソリン2000円分」より遥かに長い距離を走行した。

とはいえ、長距離移動で不安になるのも確かにある。長距離移動する場合、高速道路を使うことになると思うが、そのほぼ全ての休憩施設に充電設備が完備されているとはいえ、1回あたりの充電には30分近い時間を擁する。ガソリンのように数分で満タンとならない以上、充電回数は減らしたい。

初代に比べて大幅に伸びた航続距離

今回登場した日産リーフe+は、大容量バッテリーを搭載することで、その問題に一歩前進した。570km(JC08モード)という航続距離は2代目の400kmに対して4割増。ざっくり言うと、東京駅を起点とした場合、充電せずに移動できる距離が2代目が名古屋駅までだったのに対し、e+では大阪駅まで伸びた、と考えた頂ければいい。もちろん実際に走行する際は、ドライバーの負担も考えて途中で充電休憩した方が望ましいが……

走りを左右するパワー面も向上していて最高出力218ps、最大トルク34.7kgmと大幅な高出力・高トルク化を実現。従来モデル比でそれぞれ68ps、2.1kgmという増加は確実に体感でき、高速道路の合流や巡航で威力を発揮するだろう。

日産リーフe+(イー・プラス)のみに設けられたフロントリップスポイラー

【写真を見る】フロントの充電ポートにあるe+のロゴマーク

2代目とe+の外観上の差は、青いフロントリップスポイラーのみ。フロントにある充電ポートを空けると、e+のロゴが入ったキャップが目に飛び込んでくる。厳密に言えば、真横から下を覗くと、バッテリー増量分だけ、床が少し下がっているのだが、それは言われて初めて気がつくもの。普通に走っている姿を見て「あ、新しい方だ」と指摘するのは難しいだろう。

日産リーフe+(イー・プラス)のコックピット

内装はほぼ同一で、水平基調のモダンデザインは広がりを感じさせ、黒を基調として、ところどころに入った青い差し色はとても上品。シートの硬さも適切で手触りもよく疲れ知らず。何より広くゆったりとした室内空間は「Cセグメントの車っていいよなぁ」と心から思える。

日産リーフe+(イー・プラス)のリアシート

日産リーフe+(イー・プラス)のラゲッジスペース。上級モデルにはBOSE製のサウンド・システムを備える

もちろん後席も大人がゆったりと座れる広さがあるし、ラゲッジスペースも4人家族が旅行してもまだ余るほど。この室内空間でありながら、排気量2000ccの同サイズ車種に対して自動車税が年1万円近く低減されると思うと絶対にお得だと思わざるをえない。では試乗することにしよう。

  1. 1
  2. 2

1 / 2

この記事の画像一覧(全17枚)

大きなサイズで見る

キーワード

カテゴリ:
タグ:
地域名:

関連記事

ページ上部へ戻る