ついに福岡に上陸!「ジブリの大博覧会」潜入レポート!!

2019年3月15日 18:17更新

九州ウォーカー 諌山 力

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2015年の初開催から約4年。愛知、新潟、東京、ソウル、神戸、広島などを巡回し、各会場多数の来場者が訪れることでも話題の博覧会がついに福岡に初上陸。それが本日、3月15日に初日を迎えた「ジブリの大博覧会〜ナウシカからマーニーまで〜」だ。

去る3月14日、プレス向け内覧会と開会式が催され、編集部スタッフが一足先にその全貌を見てきた。その模様をしっかりレポート!

エントランスでひときわ目を引く空を飛ぶ巨大な船

会場は福岡市博物館(福岡市早良区)。エントランスに入ると、いきなり「天空の城ラピュタ」に登場した空を飛ぶ巨大な船がお出迎え。船は上下に動き、プロペラなど細かな部分まで動く精巧な造り。そのスケールとクオリティの高さにワクワク感は上がる一方だ。

会場内は全スペース撮影禁止なので、会場入口で記念写真を

最初の見どころはスタジオジブリ内にある打ち合わせスペースの一角を再現した「トトロ・バー」。会場を案内してくれたスタジオジブリ・イベントプロデューサーの青木貴之氏いわく、「スタジオにあるものとほぼ同じ」。スタジオジブリ内では、社員同士が談笑したり、リラックスした時間を過ごすのに活用されているそうだ。

「トトロ・バー」。バーカウンター奥の階段の奥にも遊び心あふれる展示が

プレス内覧会で説明をしてくれたスタジオジブリ・イベントプロデューサーの青木貴之氏

「ジブリの大博覧会」のおもしろい点は、ただ作品に関わる展示物を時系列で並べて紹介するだけではなく、それらの作品がどのような流れで作られて、どうやって届けられてきたのかまでが垣間見えること。そういった意味合いから次の空間は、各作品のポスターを中心に展示した「ポスタールーム」になっている。ただポスターを展示するだけではなく、製作当初、コピーライターから提案されたキャッチコピー案、いわゆる“ボツ案”まで展示しているのがおもしろい。

写真一番手前にあるのは「風の谷のナウシカ」の第1弾ポスター。大博覧会のメインビジュアルにもなっている

「千と千尋の神隠し」「猫の恩返し」などのポスターは見覚えがある人も多いはず

ポスタールームの一角には、デスクがある。実はこちら、多くのジブリ作品を手がけてきた、鈴木敏夫プロデューサーのデスク回りを再現したコーナー。本棚に整理整頓されたファイルはもちろん、書籍や置物なども忠実に再現されているという。

鈴木敏夫プロデューサーのデスク回りを再現したコーナー

スタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫氏。「魔女の宅急便」をヒットさせた立役者。その後も多くのヒット作を生み出した

「もののけ姫ができるまで」と題し、プロデューサーの仕事を紹介。製作、宣伝、配給、興行の4つの流れで資料を展示

新聞広告や電車の中吊りなどを展示したスペース。作品によっては、ポスターのキャッチコピーとは一味違うユニークな謳い文句が並んでいる点にも注目だ

スタジオジブリのオフィス内の雰囲気が伝わるようにと、実際に社内で掲示されていた社員向けのお知らせを展示。プロ集団だけに、イラストのクオリティの高さに驚き!

宣伝や広告に関する一室を抜けると、現れたのが「ジブリの倉庫」と銘打ったスペース。映画の宣伝のために作られたさまざまな宣伝材料や貴重な非売品グッズなどがずらりと展示されている。その数、およそ3000点というから見応えがある。

そんなシンボリックな「ジブリの倉庫」の一角に展示されている書類が、イベントプロデューサーの青木氏いわく「ぜひ注目してほしいもの」とのこと。それは宮﨑駿監督が書いた企画書で、この大博覧会でしか見られないものだそう。ぜひ隅々までチェックして、見落とさないようにしてほしい。

「ジブリの倉庫」。天井までアイテムがぎっしり

「ジブリの倉庫」にこっそり置かれたトトロのぬいぐるみ。映画に出てきたトトロとは違い、こちらはミミズクトトロ

宮﨑駿監督が手がけた企画書。大博覧会でしかお目にかかれない貴重な展示品だ

大博覧会もそろそろ終盤。「ポスタールーム」や「ジブリの倉庫」など、にぎやかな雰囲気から一変するのが、「天空の城ラピュタ」に登場する飛行船「タイガーモス」の模型を展示する一室だ。夜空をイメージした背景、真っ白な雲の上を飛ぶ「タイガーモス」。ジブリファンなら、きっとこのシーンに見覚えがあるはず。

「天空の城ラピュタ」のあの名シーンが蘇るような精巧な造り。操縦席など細部まで忠実に再現している

「スタジオジブリの空とぶ機械達展」。“空への憧れ”が感じられる

製作、宣伝、空とぶ機械を経て、ついに「ジブリの大博覧会」の福岡展におけるハイライト!それが「王蟲(オーム)の世界」だ。「風の谷のナウシカ」に登場する「王蟲」や「ウシアブ」、「大王ヤンマ」など腐海に暮らす蟲(むし)たちを造形物にし、展示するスペースで、そのリアリティと迫力は思わず息を呑むほど。

大きいものだと高さ5m、最も巨大な「王蟲」となれば、長さ約8.5mもあるというから驚かされる。

監修・雛形造形を担当したのは、造形家の竹谷隆之氏。映像、ゲーム、トイ関連のキャラクターデザインや造形を手がけた造形家で、映画「シン・ゴジラ」のキャラクターデザインなどを担当した、造形美術のスペシャリストだ。

スタジオジブリの歴史でも「風の谷のナウシカ」の世界観をこのように表現した展示は初。この「王蟲の世界」のお披露目は福岡展が初めてだ。

いよいよ、初公開の「王蟲の世界」へ!

【写真を見る】展示スペースの中央にたたずむ「王蟲」。細部までこだわって作られていて、今にも動き出しそうなほどリアル!

「ウシアブ」。原作の漫画のシーンを再現し、母ウシアブが産みつけた卵を守っている

「大王ヤンマ」。腐海の日常を上空から見ている。足元にはミノネズミも

内覧会を終えて、最後にイベントプロデューサーの青木氏、造形家の竹谷氏から語られたのは、「この博覧会を通して、“観察する”ことの大切さを感じてほしい」ということ。その言葉通り、「ジブリの大博覧会」の展示は、一つひとつ隅々まで見る(観察)することで、その面白さが2倍にも、3倍にもなる膨らむ工夫が随所に施されている。そんな視点で見て回れば、きっと「ジブリの大博覧会」を120%楽しめるはずだ。

写真左からイベントプロデューサーの青木氏、「王蟲の世界」を手がけた造形家の竹谷氏

そして家族連れにおすすめなのが、「となりのトトロ」のネコバスとの出会い。“ふくおか”行きと書かれたネコバスに乗車することができる。子どもにとって良い思い出作りになりそうだ。

「となりのトトロ」で外せない人気キャラクター「ネコバス」。行き先が“ふくおか”になっている遊び心も

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