フレンチを食べて自然保護!?郡上産のジビエ料理

東海ウォーカー

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フランス語でジビエと呼ばれる、狩猟によって捕獲された野生の鳥獣を食材とした料理。これを、岐阜県郡上市にある和歌をテーマとした野外博物館『古今伝授の里フィールドミュージアム』で12月1日より味わえる。月替わりのメイン料理の一つとして郡上産ニホンジカを使ったジビエ料理を提供する。

この地区では、ニホンジカが農作物や植物園を荒らすという被害も報告され、郡上市としても増えすぎたニホンジカの個体数適正化の策を講じており、地元郡上の猟師は狩猟期間(11/15~2/15)だけ猟をおこなう。

捕獲されたニホンジカは、猟師自ら解体処理して直接レストランへ届けるため、新鮮さは折り紙付き。臭みはほとんど無く、食感は牛肉と間違えるほど。郡上の冬の寒空の下、塩分やミネラル分が豊富な草を食べて育ったシカの肉は驚くほど柔らかく、繊細で甘みのある赤身が特徴。しなやかな肉質と高貴な香り、気品高い味わいのシカ肉はあっさりしていて、深く鮮やかな赤色は見た目にも美しい。

シカ肉を使った料理は北海道のエゾジカが有名で、東京などのフランス料理店へ高値で取引されているが、郡上産のニホンジカは「エゾジカにも劣らない」と猟師も自信の素材に地元の期待も高まっている。

この郡上産ジビエ料理を提供するのは、『古今伝授の里フィールドミュージアム』内のレストラン『ももちどり』。本場パリの3つ星レストランで修行を積んだ松永秋範シェフが、ロースはステーキで、モモは煮込みで、シカ肉を最高の状態に仕上げる。使用されるソースも「鹿ガラ」でじっくり煮込まれた贅沢な一品だ。さらにシカ肉は、牛や豚に比べてカロリーが1/3、脂肪分は1/15だとも言われ、ヘルシー志向の女性にはもってこい。

本格的なフレンチを味わいながら自然保護にも一役買える郡上のジビエ料理、この冬にぜひ一度堪能してほしい。

提供期間:平成22年12月1日~平成23年2月28日(定休日:毎週火曜日、年末年始)

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