はーこのSTAGEプラスVol.65/もふもふのベビー・シンバが可愛すぎ! 映画「ライオン・キング」が超楽しい

2019年8月20日 12:00更新

関西ウォーカー 高橋晴代・はーこ

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演劇ライターはーこによるWEB連載「はーこのSTAGEプラス」Vol.65をお届け! 今回は、超実写版が話題の映画の魅力を紹介します!

映画「ライオン・キング」(監督:ジョン・ファヴロー)が公開した。一足早く劇場での披露試写会を観た瞬間に、あ、ヒット間違いなし、と確信。「実写ちゃうやん!」「当たり前やん!」とノリツッコミしつつ、恐るべしCG技術の進歩に、ビックリさせられた。“超実写”の技術は専門の人にまかせるとして、1番感じたのは動物たちの毛並み! ベビー・シンバの、もふもふ感。ヤング・シンバのぬいぐるみ感。もう、頬ずりして持って帰りたいほど愛くるしい。まず、これだけは、とにかく先に伝えたくて。

映画「ライオン・キング」

映画「ライオン・キング」
© 2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved. 8月9日(金)全国公開

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試写会は3D上映の予定だったが、急きょ2Dに変更になった。え~、せっかく3Dの観れる劇場なのに~、いや、2Dでも素晴らしい映像体験でした。ま、3Dは公開してから劇場で…と思った瞬間、約20年前のあることが甦った。

【STORY】

サバンナにある王国プライドランド。偉大な王・ムファサの息子として、アフリカの大地に生まれた子ライオン・シンバは、王座を狙う叔父・スカーの策略によって父を失い、王国を追放されてしまう。広大な大地へと足を踏み出したシンバは、新たな世界で仲間と出会い、自分が生まれて来た意味や使命を見出していく…。子ライオン・シンバの成長物語を通して、親子の絆が、生命の連鎖が描かれるミュージカルだ。

【作品の歴史 ちょっと】

「ライオン・キング」は1994年、ディズニーのオリジナル・アニメーションとして誕生、アカデミー賞の音楽部門を独占した。エルトン・ジョンらが作曲した音楽はコンサートとしても数多く演奏され、この名曲をもとに、97年、ジュリー・テイモアの演出で舞台版のミュージカル「ライオンキング」がブロードウェイで開幕、翌年トニー賞6部門を受賞。98年12月に、東京の四季劇場[春]のオープニング作品として劇団四季が日本初演。大阪には99年に大阪MBS劇場のオープニング作品として初登場、さらに2012年から16年まで大阪四季劇場で上演された。5大都市でも上演を重ね、日本版の舞台は昨年12月に20周年を迎えた。そして今年はアニメーション「ライオン・キング」誕生の25周年だ。

【20年前のこと】

98年、劇団四季の「ライオンキング」日本初演の初日を控えたゲネプロ(舞台稽古)を観た。プロローグ、インドネシアの影絵や日本の浄瑠璃などアジアの様式を取り入れたジュリー・テイモアの演出に目を見張る。プライドランドに日の出が訪れ、祈祷師のヒヒ・ラフィキの圧倒的な迫力の歌声で、キリンにゾウ、チーター…動物たちがあふれ、客席がサバンナと化す。プライドロックに上った王・ムファサと王妃・サラビ、そしてラフィキが次代の王・赤ちゃんシンバを掲げ…るはずだった。幕が閉まった。「え?」。

しばらくして演出の浅利慶太さんが登場。本当ならセリ上がるはずのプライドロックが上がらない、と説明。「これが、ゲネプロなんです」。そして謝罪の後「今日はこのままやります。本公演でもう一度観てほしい」と。客席は温かかった。日本初演ならではの、だが滅多にない出来事に遭遇し、プレミア感すら覚えた。

翌年、大阪公演の初日を観た。その公演では、回りながら4mもの高さになるプライドロックがセリ上がった。王国を治める者たちの偉大さと誇りを乗せて。

今回の試写会が2D上映になったことで、貴重な思い出がシンクロして甦った。

※劇団四季では現在、東京・四季劇場[夏]と福岡・キャナルシティ劇場で上演中。

【映画と舞台と】

映画「ライオン・キング」のワンシーン

映画「ライオン・キング」のワンシーン© 2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved. 8月9日(金)全国公開

何度も舞台を観てきた者にとって、映画のプロローグ、サバンナの夜明けは感動的だった。本当に太陽が昇る。風が吹き抜け、鳥が鳴き、大地の匂いを感じる。

プライドロックに集まった動物たちが偉大な王の前にかしづく。舞台の演出が頭の中にフラッシュバックしながら、目の前のリアルさにドキドキする。それは、ヤング・シンバがムーの大群に襲われるシーンなど、何度もあった。

ヤング・シンバが大人になる時、そばにいる友達キャラ。ミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバァは、舞台では公演する地域の方言でしゃべるのが話題だった。映画は字幕スーパーだったが、大阪弁に聞こえた(笑)。くよくよするな、と歌う「ハクナ・マタタ」は、やっぱり元気がもらえる。そして、

テーマソング「サークル・オブ・ライフ」のティム・ライスによる歌詞は、字幕とは違う劇団四季版で一緒に歌った。

物語の違う点は、王の座を奪ったスカーが自分の妃になれと言い寄る相手が、元王妃のサラビだが、舞台版ではシンバの幼馴染のナラ。そして、前のアニメではこのシーンがマルっと、ない。上映時間はアニメが88分、今回の超実写版は118分。アニメにはなかったシーンが加わっているのだ。

超実写版で現在のCG技術に感動し、改めて舞台版演出のすばらしさを思った。動物表現とドラマ、そのCGとアナログの最高峰を「ライオン・キング」と「ライオンキング」は楽しませてくれる。

【音楽のこと】 

字幕スーパー版のシンバの声は、チャイルディッシュ・ガンビーノ名義で2019年のグラミー賞を総なめにしたドナルド・グローヴァー。ナラの声には世界最高峰の歌姫・ビヨンセ。シンバとナラのロマンスを彩るバラード「愛を感じて」を、この2人の贅沢デュエットで聴ける。さらに今回、音楽も新たに加わった。シンバがプライドランドに帰る決意した時に、ナラ(ビヨンセ)が歌う「スピリット」。そして、エンドクレジットを飾るナンバー「ネバー・トゥー・レイト」は、エルトン・ジョンとティム・ライスが今回の作品のために書き下し、エルトン自身が歌っている。

【ジャンルを超えた名作の感動を】

初めて観る人はもちろん、アニメで舞台でコンサートで「ライオン・キング」を知っている人は、是非とも観るべき。楽しさが倍増すること、間違いなし。私は、3Dで観るか、フルオケの生演奏で観るか、今、迷っている。

MOVIE「ライオン・キング」は、全国ロードショー公開中。

「ライオン・キング」を全編フルオーケストラの生演奏で楽しむ!

LIVE「ライオン・キング ライブ・オーケストラ」

日時:8月27日(火)19:00 会場:フェスティバルホール 指揮:ニコラス・バック 演奏:関西フィルハーモニー管弦楽団 料金:S11000円 A8000円 B4000円 BOX15000円 問い合わせ:キョードーインフォメーション(TEL:0570-200-888)

取材・文=演劇ライター・はーこ

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