<ラーメンWalker九州初掲載> 涙が出るほど旨い“感涙らぁめん” 宮崎市・宝来ラーメン編
九州ウォーカー
数千軒にも及ぶ取材を敢行してきた「ラーメンWalker九州」だが、こと、ラーメン大国・九州においては掲載したことのない名店がまだまだたくさん眠っている。ラーメンを愛してやまない“有識者・エリア百麺人”が、涙が出るほど旨いと豪語するとっておきの一軒を紹介する。今回紹介するのは、宮崎市吉村町にある「宝来ラーメン」だ。
70代夫婦があうんの呼吸で作る"隠れ宝来"の真髄

宮崎市の"ニシタチ”(橘通西)エリアに「宝来」という店がある。飲んだあとの締めのラーメンとして長年愛されている有名店であるが、今回の主役は同じ宮崎市内にある支店。"隠れ宝来”としてコアなファンがついている「宝来ラーメン」である。

店を切り盛りするのは御年79歳の中島智久男(つくお)さん、70歳の壽代(ひさよ)さん夫婦。「釜の蒸気をずっと浴びているから肌ツヤがいいのよ」と、壽代さんはお茶目な笑顔で話す。本当に若々しく、仲睦まじい二人だ。

本店の創業者が叔母にあたる智久男さんは、中学生のころから厨房で手伝いをしていた。その時から使う道具も味わいも変えず、同じものを作り続ける。

「最近のラーメンっていろいろな味があるんでしょ?私たちのは何の変哲もないけど」。そう言って壽代さんが差し出したラーメンは、ほんのりと茶濁した豚骨スープ。あっさり味の中に幾重にも広がるコクがしっかりとある。


具はチャーシュー、そして、名脇役のモヤシ。いつも壽代さんの足下にある桶の水にさらされていて、鮮度を重視するべく、暑い日は氷も張られる。このモヤシが麺に絡みつき、ツルッ、シャキシャキッと食感に楽しさを生むのだ。


ちなみに、宮崎、鹿児島の老舗ラーメンの特徴でもある大根の漬け物も例にもれず出される。ラーメンを待つ間にポリポリ。レトロな雰囲気もあいまって、何とも趣深い。同店はあと継ぎがおらず中島さん夫婦の代で閉めるのだそう。泣きたくなるほど染み入る一杯に、少しでも早く出会ってほしい。
「宝来ラーメン」基本情報もチェック!

宮崎で人気を博す「宝来」の現存する唯一の支店。店内の雰囲気、1杯500円の値段共に昭和感がある。席はカウンターがメインなので、店を切り盛りする夫婦との会話と共に、ラーメンを楽しもう。
[宝来(ほうらい)ラーメン]宮崎県宮崎市吉村町曽師前3165-2 / 0985-27-3049 / 11:30~14:30、17:00~21:00 / 水曜休み
【料金の表記について】当記事に掲載している価格は、2019年9月時点の消費税8%込みのものです。消費税率の改定や店舗などの都合により、各種料金が変更されている場合があります。
九州ウォーカー編集部
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