吉永小百合、天海祐希、前川清が映画「最高の人生の見つけ方」の記者会見で大阪に！ 自分を大切にする喜びを知る物語

『あなたのせいで残りの人生楽しくなるなんて』家庭のために生きてきた主婦 幸枝（吉永）と会社のために生きてきた女社長 マ子（天海）。余命宣告を受けた二人が偶然出会い、12歳の少女の「死ぬまでにやりたいことリスト」に挑戦する、映画「最高の人生の見つけ方」の合同記者会見が、9月30日ホテルニューオータニ大阪(大阪府大阪市)で開かれた。

吉永がキャストに天海・前川を指名

原案は2007年に公開され、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの共演で世界中で大ヒットした同名のハリウッド映画。主人公の2人を演じた吉永小百合、天海祐希、吉永演じる幸枝の夫を演じた前川清が登壇し、それぞれの思いを語った。

今回、天海と前川のキャスティングは吉永のアイデア。2人を指名した理由を聞かれて吉永は、「天海さんとのコンビは2001年公開の『千年の恋　ひかる源氏物語』が最初で最後だったんです。天海さんとは、いつか二人でロードムービーをやりたいわねと話していたんです。ですから今回それはピッタリだと思って、天海さんにお願いしてでていただきました」と、今回の相棒に天海を選んだ理由を語った。

さらに前川については、「前川さんはいつもジムで一緒で。遠くから拝見していると、えも言えぬ風情があって。こういう方に旦那様をやっていただいたら、どんなにいいだろうと思っておりましたので、無理を言ってお願いしました」と前川との共演を熱望したことをコメントした。

吉永から指名を受けたときの気持ちを聞かれて天海は「断ろうという選択肢はありませんでした。わぁうれしいな！っていう気持ちでいっぱいで。是非やらせてくださいとお返事差し上げました」と答えた。

これを受けて前川は「私はお断りさせていただきました」と一言。会場からは笑いが漏れた。「不躾な言い方ですけども、私は歌い手でございます。さらにサユリスト(吉永ファン)でもありまして、身内もそうです。声をかけていただいたのは非常にうれしかった。しかし、私は役者ができないので、かえってご迷惑をおかけするのではと思い、お断りしました」とオファーを一度断った理由を話した。

さらに「ただ色々考えまして、やっぱりこうしてお声がけいただくということは一生に一度あるかないかという事でしたので、恥ずかしながら参加させていただきました」と熟考の後に、参加を決めたことを語った。

映画には京都の街も登場。京都ロケでの思い出を聞かれると、吉永は「河原を歩くシーンがあるんですが、もしかして天海さんまた背が高くなられたのではないかなと思いました」と話し、天海が「吉永さん、あれは少しヒールのある靴を履いていました」と間髪入れずにツッコミを入れ、会場の笑いを誘った。

役作りと死生観について

余命少ない女性という、難しい役作りについて聞かれた天海は「台本を読めば大体のことは書いてある。自分の頭で作り上げるより、その場の空気感を大事にしたいので、細かくは決めていっていません。吉永さんや他の方とのお芝居を楽しんだり、その場で出来上がるものを大事にしました」と答えた。

死生観について聞かれると「死生観については、死はどなたも必ず迎えること。マコさんのようにパワフルに残りの時間使えるかはわかりませんが、できればたくさんの人にきちんとありがとうと言って、さっといなくなりたいなと思いました」とコメントした。

役作りについて、吉永は「私は、家庭のことだけを考えている主婦の役っていうのは、今まであんまりやってなかったんです。前半はその辺をしっかりだしたいなと思いました。マコさんに出会ってからは、ハジけたいなと考えて演じました」と話し、

死生観については、「余命を宣告されたりしたら、私はどうなってしまうんだろうと考えたんですが、たぶんとても動揺してしまう。今回この役をやったことで、将来自分がやりたいものを見つけて、それを精一杯やっていこうという思いになりました」と語った。

死ぬまでにやりたいことは？

映画になぞらえて、死ぬまでにやりたいことを聞かれると、吉永は「いっぱいあるんですが、この仕事をしていると、太陽の下で思いっきりということはやりにくい。一番やりたいのはオーシャンスイムっていって、海で泳ぐことなんですけど」と話し「よっぽど日焼け止めをつけないと、今はできないので、いつリタイアするかわからないけど、リタイアしたら泳げるだけの体力と気力を持っていたいと思います」と夢を語った。

同じ質問に天海は「自分の今の人生が夢のよう。これ以上は望みません」とし、「いただいたお仕事をしっかりやっていきたい」とコメントした。

さらに前川は「もう結構やったという達成感はある。吉永さんと共演、紅白、歌謡ショーなどにも出させていただき、この映画のタイトルのように自分の人生も最高の場所だったのかなと」と自分の人生への満足感を語った。

自分を大切にする喜びを知って、まわりの人たちの人生も変えていく…。映画『最高の人生の見つけ方』は10月11日(金)より、大阪ステーションシネマ他で全国ロードショー。

（C）2019「最高の人生の見つけ方」製作委員会

二木繁美