梅田の“スターバックスの森”誕生に密着、地域密着アクション「JIMOTO table」の取り組みとは?
東京ウォーカー(全国版)
大阪・梅田の複合商業施設「LINKS UMEDA」(大阪府大阪市)に、3店舗のスターバックスがオープンした。その中でも、「LINKS UMEDA 2階店」はスターバックスが2019年から取り組んでいる「JIMOTO table」の一環として、店内の内装や家具に大阪産の木材をふんだんに使用した特徴的な内装の店舗だ。同店にスポットを当て、大阪・河内長野市の森での取り組みを取材。さらにスターバックスの新店舗に、地域住民の『参加型の店づくり』を行った同店。梅田に“スターバックスの森”が完成するまで独占・密着取材を行った。なぜ、スターバックスが“地元”にこだわるのか、全国19店舗で展開している「JIMOTO table」とは何かをレポートする。
「JIMOTO table(ジモトテーブル)」とは
「JIMOTO table」とは、スターバックスが2019年から取り組むアクション。国産材を軸に、「人と自然の関係を結び直す家具作り」 「多様な日本の森の在り方や子どもたちのことを考えた家具づくり」に取り組む株式会社ワイス・ワイスと共に、店舗のテーブルを、その店舗がある地域の木材を使用し、できるだけその地域の近隣でテーブルを作る。地元の木材を使用したテーブルを通じて地域とつながり、地元の森を知り、豊かな自然と私たちの暮らしを考えるきっかけとなる取り組みだ。
さらに、国産材を使用することにより、森を育て、自然を循環させ、地球環境を守り、サスティナブルな社会を目指す。新しく誕生した「スターバックスコーヒー LINKS UMEDA 2階店」では、店内のカウンターはもちろん、客席のテーブルや椅子にも大阪産を中心とした地域材を使用している。
大阪の森を知ることからスタート
LINKS UMEDA2階店で「JIMOTO table」の展開が決まり、地元・大阪の森の素晴らしさを知るため、梅田を中心とした大阪市内のパートナーたちは、まだ蝉の声が残る9月末、大阪府河内長野市の森に集合した。河内長野市は面積の7割が森。街と森の距離が近い街で、今回の店舗の内装で使用している杉の木の産地でもある。
この地域では、河内長野市や千早赤阪村産の材木を「おおさか河内材」としてブランド化を進めている。ここ南河内地域の森は、奈良の吉野と並ぶ林業振興地で、このあたりの森は約300年前から大切に守られてきた。「先進国の温室効果ガスの排出量を減少させるという京都議定書の取り組みに沿って、二酸化炭素を削減するために間伐などの手入れを行い、環境にやさしい林業で森を守っています」と、この山の持ち主である奥野さんが話してくれた。
「ほどよく下草を残すことによって、人工林を自然林と同じような環境にしています。木を伐採する際も所々に木を残すことによって、山の保水能力を上げて山崩れなどを防ぎ、さらに残った木々が二酸化炭素を吸収するようにします」(奥野さん)
今回はパートナーたちが、奥野さんと大阪府森林組合の指導により、木の間伐を体験する。間伐の前に奥野さんが、直径40センチほどの木を指し、「この木は樹齢何年くらいだと思います?」とパートナーたちに問いかけた。それに対して「50年くらい?」と声が上がったが、正解は樹齢約150年。木が成長するには、想像以上に時間がかかるのだ。
大阪府森林組合の堀切さんが、間伐した木を見せてくれた。木肌を見たパートナーから「きれい!」という声が上がる。夏の間に水分を含んだ木は瑞々しく、皮をむくと水分を含んでしっとりと湿っているのがわかる。
木を切った後は、森を流れる湧き水でコーヒーをいただく。自前のマグボトルやカップでコーヒーを飲んだパートナーたちは、「最初の一口がやさしくてまろやか!」や「雑味がなく、いつもよりスッキリした味。まわりの木の香りと合ってほっとする」という感想を口にした。コーヒーのスペシャリストたちも、森の中でコーヒーを飲むという、非日常の体験に感動した様子だ。
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※2024年10月14日14時 時点の情報です
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