キリンビール仙台工場が操業再開! “東北復興”へ3商品を出荷

2011年7月19日 16:00更新

東京ウォーカー(全国版)

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キリンビールが、東日本大震災の被害により休止していた仙台工場(宮城・仙台市)の操業を9月より再開すると発表。9月26日(月)に震災後初の仕込みを行い、11月上旬に「一番搾り とれたてホップ生ビール」など、3品目の出荷を始める。東北地方で最も歴史あるビール工場の再開は、東北地方を元気付けるきっかけとなりそうだ。

7月14日に仙台市で行われた会見では、同社の松沢幸一社長が「今後も地震や津波の可能性はあるが、この場所でやっていきたい気持ちは変わらない。設備を十分に整え、地域の人々や行政とも協力しながら続けていきたい」と力強く宣言した。

1923年に操業を開始した仙台工場は、横浜と尼崎に次ぎ、キリンビールで3番目の歴史を誇る生産拠点。震災前は、同社全体のうち7~8%の生産量を担っていた。先の震災では、津波によってタンクが倒壊し、商品や空き瓶などが散乱したが、清掃や設備点検も完了し、先週末には電力の供給も再開。当初目指していた夏場の再稼動は叶わなかったものの、松沢社長は「被災状況を鑑みるに、9月の再開は現実的な想定より早かった」と実感を語った。再開後は、震災前の6割程度の生産能力で運営していく予定という。

東北地方を中心に、11月上旬から全国発売される商品は、岩手・遠野産のホップを使った「一番搾り とれたてホップ生ビール」、東北地方で穫れたリンゴを使用した「キリンチューハイ 氷結 アップルヌーヴォー」、福島産のブドウで仕込んだ「福島県会津地方新鶴地域の地ワイン新酒 白 2011」(メルシャン製)の3種。いずれも今年収穫した東北産の素材を使用し、売上の一部を復興支援に活用するなど、東北復興に根ざしたラインナップとなっている。なかでも「一番搾り とれたてホップ生ビール」は同社の思い入れが強い商品で、松沢社長も「東北支援の象徴的な商品にしたい」と誓った。

なお、「食卓から人と人との絆づくりをし、食と健康を豊かにしていく活動」の一環として、キリンホールディングスが協賛中のテレビ番組「Table of Dreams~夢の食卓~」(BSフジ、土曜22:30~)では、7月16日(土)の放送の中で、今回の取組みに関する90秒のインフォマーシャルを公開。仙台工場のスタッフや、材料を栽培する農家の方のメッセージを紹介し、上記3商品にかける生産者の思いが伝わる内容になっている。こちらは同番組に加え、「Table of Dreams」のウェブサイトでも視聴できるので、“東北地方のための、東北地方による商品”が、どのような思いの下で作られているのか感じてみてはいかがだろう。

今回の工場再開に伴い、工場見学と工場内レストランも11月上旬から再開予定。まだまだ震災の爪痕が残るなか、復興への大きな一歩を踏み出したキリンビール。被災地で多くの“乾杯”が聞こえる日が来ることを願いたい。【東京ウォーカー】

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