名古屋に負けない“喫茶モーニング王国”って?
東海ウォーカー
名古屋の喫茶店といえば、“モーニング”。コーヒー代金だけで小倉トーストやゆで卵、サラダなどが付いてくるお得なセットの知名度はいまや全国区。そのモーニングを町おこしとして大々的に行っている街を発見した。
場所は愛知県西部にある街、一宮市。名古屋にほど近いこの土地で、“一宮モーニング”なる活動が盛んなのだ。
一宮市の喫茶店数は平成16年の統計で752軒。これを市の人口38万人で割ると、一万人当たり約20軒とトップクラスだそう。“喫茶店やモーニングは一宮の大衆文化になっていると断言できる!”そう考えた地元の商工会議所青年部が“行け!一宮モーニング探検隊”という活動を2年前にスタートさせたのだ。
「街を盛り上げたくて。市内の喫茶店を食べ歩いてHPで紹介したり、“一宮モーニング博覧会”を開催したりしてます」とは、モーニング探検隊隊員の話。昨年開催した第2回博覧会には市内外から、遠くは東京や福岡から約2000人が来場し、用意した1000食のモーニングが完売したそう。さらに喫茶店を案内した“一宮モーニングMAP”を作成。初版約2000部がすぐになくなり、最終的には約1万部を刷ったと言うから驚きだ。そして今年は新たな企画による10月に第3回の博覧会を開催予定だそう。
そんな一宮市のモーニング。トーストと卵が付くという定番系ももちろんあるのだが、ボリューム満点な店や、なぜだか茶碗蒸しが付く店、種類が豊富な店など特色あるメニューが多いのがおもしろい。
たとえば北方町にある「ラティーノ」。ホットドッグ+茶碗蒸し、エッグトースト+ゼリーなど5種類のモーニングがある。さらに焼きそばやパスタ、揚げ物などから日替わり1品と、サラダとフルーツが付くというからボリューム満点。しかも料金はドリンク代(コーヒー300円)のみ!
木曽川町にある「ユニバースカフェ&ひめゆり」もボリュームたっぷり。2種類のサンドイッチかトースト、ホットドックから1品と、ピラフにフルーツ…だけかと思いきや、和風ダシのラーメン付きだというから、もうランチの域だ。こちらもコーヒー代380円で楽しめる
一方、木曽川町にある「メルネージュ」にはA〜Gと7種類ものモーニングメニューが存在(日曜はメニューが異なる)。1番人気はフレンチトースト、サラダ、スープ、ゆで卵、フルーツ、コーヒーゼリーが付くFモーニングで、コーヒー代350円のみでOKというお得ぶり。
各店が特色あるメニューを並べ、盛り上がりを見せる“一宮モーニング”。名古屋からも北西へ約15kmと近いので、“名古屋モーニングと食べ比べ”なんてこともできちゃう。“喫茶王国・一宮”にぜひ足を運んで、モーニング文化を体感してみて。【東海ウォーカー】
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