浜辺美波、10年の女優人生を振り返る「毎日が濃すぎて記憶にない」
東京ウォーカー(全国版)
コロナ禍で感じた娯楽の重要性、自分自身のことを見つめ直すきっかけにも
ーー新型コロナウイルスの影響で、浜辺さんのお仕事にも変化があったのではないかと想像します。この数カ月、浜辺さんはどのように過ごしていましたか?
【浜辺美波】シリーズもののアニメや映画を見たり、食関係の勉強をしたり……時間があるときにしようと思っていたことを消化していました。最初は何もできないことにもどかしさを感じていたんですけど、徐々に「この期間は体調を整える時間だったり、時間あるときにしようと思っていたことを一つひとつ消化しよう」と割り切れるようになりました。自分自身のことを見つめ直す良いきっかけにもなりましたね。
ーーこのような状況の中で、改めて感じたお仕事への思いを教えてください。
【浜辺美波】この期間、多くの方が動画配信サービスやテレビをたくさん見ていたじゃないですか。映画やドラマといった作品は娯楽なので、生きていくうえで必要不可欠なものではないけど、大変なときに心の楽しみになるという意味で、やっぱり必要とされているものなんだなと改めて思いました。だからこそ、今の時代を描いた新しい作品をこれからも撮りたいなと強く思っています。
10代ラストイヤーで得た気づき「“失敗できない”と思うのをやめた」
ーー8月29日で20歳になり、2021年には女優として10周年を迎えます。そんな節目の今、これまでの女優としてのキャリアを振り返ってみてどんなことを感じますか?
【浜辺美波】とにかくあっという間でしたね。芸能界に入りたての頃は、何も分からない中で必死すぎましたし、たくさんお仕事をいただけるようになってからは、その瞬間その瞬間をやりきることに必死で、振り返って反省することもやめていたので、結果的に思い出せる記憶があまりないんです。濃すぎて思い出せないだなんて、幸せなことだなと思います。
ーーお仕事に対する姿勢に変化はありましたか?
【浜辺美波】肩の力を抜いて、ゆるく演じられるようになりましたね。以前は、一つひとつの作品に出演するたびに「失敗できない」と自分にプレッシャーをかけていました。でも、あるとき、そう思い詰めるよりも、それぞれの作品に合わせて力を抜いてやった方が逆にうまくいくことに気づいたんです。気づくまでは時間がかかってしまうんですけど、切り替えはパッとできるタイプなので、それからは気負いすぎず、その場、そのときに合わせてフラットに演じられるようになりました。
大人の恋愛ものから社会派ドラマまで…仕事で充実した10年にしたい
ーーこれまでにもさまざまな役柄を演じてきた浜辺さんですが、20代になったらやってみたい役柄や作品があれば教えてください。
【浜辺美波】学園もののドラマなら生徒側ではなく先生側をやりたいですね。でも、就活生から新社会人までいろいろな職種に挑戦してみたいです。作品に関しては、これまでは青春ものが多いので、大人の恋愛ものにも出てみたいですね。あとは、社会派のドラマとか、大人の方が見るようなものにも挑戦してみたいです。
ーーさらに未来の10年後、30代になる時にはどんな自分になっていたいですか?
【浜辺美波】お仕事の面では、いろいろ役を演じて充実している人になりたいです。あとは、少女の気持ちを忘れずに、でも大人の余裕があって、人にも自分にも優しい理想の女性像に近づけたらいいなと思います。
取材・文=於ありさ
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