あなたは“嫌いな上司”になっていませんか?「絶対に否定をしない人」に情報と人が集まるワケ

2020年9月2日 19:40更新

東京ウォーカー(全国版)

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あなたの周りに、優秀だけど嫌われている上司や同僚はいませんか?その理由はもしかしたら、意見に対して「否定をする人」と思われているからかも…ここでは「他人の意見を否定しないほうがいい」科学的な根拠や、人の心を動かす「神トレ」を紹介します。

※本稿は、星渉『神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

※写真はイメージです

どんなことでも「絶対に否定をしない」と決める


あなたの日常を思い返してみて、こんな人はいないか考えてみてください。

・何か発言をすると、第一声が「それは難しいよ」などと意見を否定する人
・「それは違う」と真っ向から否定をする人
・相手の存在自体も否定するような発言をする人

ここで言う「安心」とは、「精神的な安全」です。つまり、「安心することができない」のは、相手に何か伝えることで、否定されたり、つながりが切れてしまったりしないだろうか? という精神的な怯えがあるからです。そう、私たちは皆、「否定されること」が怖いのです。否定されると、人は傷つきます。そしてその経験から、また傷つくことを無意識的に避けるようになります。

これは、脳における記憶のメカニズムからも言えること。私たちの脳は、記憶すべきことと、忘れてもいいことを常に選別しています。ほとんどは忘れてしまうようにできているのですが、記憶に残すかどうかの判断基準の1つとして「強い感情が伴っているか」というものがあります。「強い感情が伴う出来事=自分にとって重要な出来事」と判断するため、記憶に残る。これを「情動的記憶」と言います。

誰かに否定されると、負の強い感情が伴うため、記憶に残りやすくなると言われています。記憶に残るということは、あなたの印象がいつまでも相手に残り続けるということです。この人は私のことを否定する人だと。ですから、あなたが誰かに相談事やアドバイスを求められた時に、相手を否定するような発言をすると、もうあなたのもとには、誰も相談やアドバイスを求める人が来なくなります。

そう、それは“傷つきたくない”から。

たとえばあなたが、何かに悩んでいる部下の直属の上司だったとして、あなたがいつも相手の伝えてくることを「否定する」人だったら、部下は“傷つきたくない“から、あなたに報告や相談をすることをやめます。そして、事態が本当にどうしようもなくなった時に、仕方がなくあなたに報告をしてくる……そんな取り返しのつかない最悪のパターンに陥るのです。

否定する人とは「コミュニケーションを取りたくない」のは人間であれば当たり前


国際動物愛護団体である「SPANA」が、イギリスの会社員2000人を対象に「嫌いな上司の特徴」について調査を行いました。

その結果、圧倒的な1位となった特徴が「コミュニケーションを取らない」だったのです。「コミュニケーションを取らない」というのは、「コミュニケーションを取りたくない」も含まれます。否定する人とは、コミュニケーションを取りたくないのは人間であれば当たり前のことですよね。

あなたが日常で関わる人との会話、関わり方はどうでしょうか?

ここで、まずはどんなことでも「絶対に否定をしない」と決めてみてください。そして、周りがあなたを「どんなことも否定しない人」と認識していることを想像して、次の◯◯にあなた自身の名前を入れてください。

「◯◯さんなら、大丈夫。絶対に私たちのことを否定なんてしないから」

さあ、こう認識されることであなたは周りからどのような存在になるでしょうか?あなたの周りの人の対応はどう変わるでしょうか?どんなことを相談しても、この人は私のことを否定しないで話を聞いてくれる。あなたの周囲がそう認識すれば、「安心感」うんぬん以前に、まずはあなたに話してみようという気になるはずです。

この人に相談やアドバイスを求めても否定されることはない。身の安全も精神的安全も満たされる場所と認識される……すると、あなたのもとには人と情報が集まるようになります。これこそが、「伝え方しだいで人生は思い通り」という図式。

私たちが人を動かす影響力を持つうえで大切なのは、相手の安心感を満たしてあげること。そして、安心感を満たすすべての原則の土台となるのが、「絶対に否定をしない」ということなのです。

ただし、「絶対に否定をしない」というのは「相手の意見をすべて受け入れる」という意味ではありません。自分の意見は持ちながらも、「相手はこういう意見や考えを持っているのだ」と受け止めてあげるだけでいいのです。

「受け入れる」のではなく「受け止めてあげる」。

要するに、否定をしないで最後まで聞く姿勢を保つことで、相手は安心感を覚えてくれるわけです。相手の意見を否定しないで最後まで聞いたとしても、やはり相手の考えとは違うアドバイスや指示をしなければならない場面も当然あります。その場合は、まずは否定をせずに話をすべて聞いてあげたうえで、その後でアドバイスをするのです。

相手に安心感を与えてからのアドバイスであれば、相手も自然と耳を傾けてくれる。第一声から「それは違う」「えっ? そんなの無理でしょ」などの否定する言葉を発している人は、安心感を与えるどころか嫌われてしまうので要注意。否定する言葉ではなく、「そうなんですね」「そう思っているんですね」といった「あなたの考えを理解しました」という趣旨が伝わる反応をしてみてください。

【人の心を動かす「神トレ」】
今日1日、相手を否定する言葉を使わずに過ごしてみよう。「でも」「だって」「えっ?」など逆接的な意味がある反応や言葉も禁止です。そのかわりに「そう思っているんですね」など、あなたの考えを理解しましたという反応をしてみよう。

星渉『神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り』(KADOKAWA)

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