コーヒーで旅する日本/九州編|傍流で良い。自分のやり方でコーヒーを広める「Calmness of Beauty」
九州ウォーカー
テロワールが感じられる一杯を

「Calmness of Beauty」のコーヒーメニューはドリップコーヒー(ホット400円、アイス450円)、ラテ(450円)、カプチーノ(450円)のみ。ドリップコーヒーは豆が選べるスタイルで、常時5〜6種のシングルオリジンを用意している。ボディ感を出したい時はKalitaウェーブ、華やかですっきりとした味わいを表現したい時はHARIO V60とドリッパーも使い分け、味わいに明確なこだわりがあることを感じさせる。

大脇さんは「焙煎する際に最も大事にしているのはテロワールです。当たり前ですが、生豆の産地や品種ごとに持っている個性は違い、それを焙煎を通して最大化する。常にそのことを意識しながら焙煎するようにしています。それもあり、当店で深煎りとしている豆も、一般的には中深煎りに分類されると思います」と説明。

2022年7月現在、豆のラインナップは浅煎りのブルンジ、ルワンダ、エチオピア、中深煎りのブラジル、深煎りのグアテマラ、ペルーの6種。仕入れる生豆は時期によって異なり、時にはCOE(カップ・オブ・エクセレンス)、ゲイシャ種など、グレードが高く、より個性豊かな豆を仕入れることもあるそうで、コーヒーの多様な魅力を広めている。
屋号に込めた想いをコーヒーで表現

屋号の「Calmness of Beauty」は直訳すると“美の静けさ”。自分への戒めも込めて名付けた屋号であり、コーヒーを焙煎し、抽出する上でのスタンスにもなっている。大脇さんは「雲の形とか、木の枝ぶりとか、自然に生まれた美しいものに心が動かされることがありますよね。当店のコーヒーを飲まれた方に、そんな感覚を感じていただけたら。すごく抽象的ですが、コーヒーってロジカルな側面はもちろんありつつ、感覚的に訴えかけるものだと思っていて。素材が当たり前に持っている魅力を、自然な形で表現していく。これからも、そんなコーヒーを作り上げていきたい」と大脇さんは話してくれた。
大脇さんレコメンドのコーヒーショップは「恋史郎コーヒー」
「同じ宮崎市内にある『恋史郎コーヒー』さんをおすすめします。なんと言っても、宮崎で浅煎りコーヒーを最初に広めたのはこのお店ですから。市内の若手コーヒーショップのほとんどがお世話になってきたんじゃないでしょうか。まずはここ行っとけ、的な。店主の田中さんはコーヒーに対して非常に真面目で、常に“なぜ”“なに”を考えている人。彼のコーヒーはとても美味しいです」 (大脇さん)
【Calmness of Beautyのコーヒーデータ】
●焙煎機/フジローヤル半熱風式3キロ
●抽出/ハンドドリップ(Kalitaウェーブ、HARIO V60)、エスプレッソマシン(La Marzocco Linea mini)
●焙煎度合い/浅煎り〜深煎り
●テイクアウト/あり
●豆の販売/100グラム850円〜
取材・文=諫山力(knot)
撮影=大野博之(FAKE.)
※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
同じまとめの記事をもっと読む
この記事の画像一覧(全8枚)
キーワード
- カテゴリ:
- タグ:
- 地域名:
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介