4コマエッセイを連載する大場花菜が、“マダム漫画”の作者に漫画作りのポイントをインタビュー!/はなコミ!特別編
東京ウォーカー(全国版)
「漫画を描くのが上手くなるから」という理由で、彫刻学科へ!

大場:
ユニカさんは、いつ頃から漫画を描き始めたんですか?
ユニカ:
一人っ子だったので、物心ついた時から絵は描いてました。漫画をちゃんと描き始めたのは、高3の受験期。本当にバカですよね(笑)。その時はちゃんとした原稿用紙に描いて、週刊誌とかに送っていました。1作目は今でも取ってあるんですけど、読み返しても破りたくなるくらい(笑)。その次に描いた作品が最終候補くらいまで残って、評価されたのがうれしかったので大学に入っても漫画を描こうと思ってたんですけど、忙しかったのもあり、ブランクが空いてしまいました。
大場:
私は、専門的な学校には行っていないので、美大に行くためにどういうことするのか、すごく気になります。
ユニカ:
私の場合は周りよりスタートが遅くて、高3になってから美大受験用の予備校に通い始めました。高校の時、先生に「漫画が上手くなる学科はどこですか?」って聞いたら、「彫刻学科は人体が一番上手に描けるようになる」って言われて、ろくに立体も作れないのに彫刻学科を選びました。案の定、石膏も粘土も下手だったんですけど、「ムービングデッサン」っていう踊っている人物をデッサンする科目は、自分でも驚くくらい得意だったんです(笑)。そのおかげで、人体の動きや表情をとらえるのが上手くなったなって思います。大場さんはアイドルになる前、絵の道に進むことを考えたことはあったんですか?
大場:
そうですね。小学6年生の卒業文集には、将来の夢で「イラストレーターになりたい」って書いてました。
ユニカ:
わぁ、素敵~!
表情や角度にこだわりたい時は、アナログで描いてからデジタルで修正

ユニカ:
今日は普段使っているノートなどをいくつか持ってきたんですが、例えばこのノートは持ち歩く用で、芸大の卒展に来た人をスケッチしたりとか、道行く人のファッションが素敵だなと思ったら、電車の中でクロッキー(※対象物を素早く描くこと)したりもします。
大場:
すごすぎる…!アナログで絵を描く時は、どんなペンを使ってるんですか?めっちゃ描きやすいペンとかありますか?(笑)
ユニカ:
いやもう、全然普通のシャーペンなんです(笑)。万年筆で描くこともありますね。あとは、たまに鉛筆を使ったりとか…それも小学生の時に無限に買ってた「ポンポネット」の(笑)。
大場:
わかります!(笑)うちにも、めっちゃたくさんあります。可愛い鉛筆って使えないですよね。

ユニカ:
こっちのノートには、「マダムが教えてくれたこと」について最初にいろいろと設定を打ち合わせした時の内容が書いてあります。このキャラクターはこういう考え方を持っているとか、掘り下げたメモはちゃんとノートを分けて書きましたね。
大場:
アナログとデジタルは、どうやって使い分けていますか?
ユニカ:
表情とか角度にこだわりたい時は、まずは紙に描いてからスキャンして取り込んで、デジタルで修正しています。紙をなでる感覚とか勢いで描くのがすごい好きなので、落書きみたいな感じで形とかが歪んでても気にせずに描いて、それから形を整えたり、微調整するのをデジタルでやるって感じですね。

大場:
漫画のネームもアナログですか?
ユニカ:
最近はネームもデジタルでやるんですけど、「マダムが教えてくれたこと」を描いた時はアナログでした。でも、大きい紙に描くのはあんまり好きじゃなくて。ノートの端っこに描く落書きが、一番楽しかったりするじゃないですか?だから、小さめの裏紙とかも普通に使っちゃいます。それに画面を小さくすると「このページは全部バストアップだからメリハリをつけるためにどこかのコマを全身にしよう」とか、そういう部分も見えてきます。
大場:
やっぱり、最初は紙に描いた方がわかりやすいですよね。私も紙派です!

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