コーヒーで旅する日本/関西編|衝撃の出合いから始まった、スペシャルティコーヒーの醍醐味の探求。「VOICE of COFFEE」
関西ウォーカー
10年を経ても尽きない、コーヒーへの熱意と探求心

基本は豆の販売がメインだが、試飲も兼ねて、テイクアウトでハンドドリップのコーヒーも提供。好みの銘柄を選べるので、豆選びに悩んだら、実際に飲んでみて決めるのもおすすめ。元理容室をリノベートした店内には、試飲スペースも併設。コンクリート打ちっ放しのクールなインテリアは、海外メディアでも多数取り上げられたこともあり、外国人観光客が訪れることも少なくない。街歩きの途中の息抜きに、多彩なコーヒーのみならず、アーティスティックな空間も、この店の魅力の一つとなっている。
最近は、「もっと、いろんなコーヒーがあることを知ってもらいたい」と、時季によって、珍しい豆や自身も飲んだことない銘柄も積極的に提案。スペシャルティコーヒーの醍醐味を真摯に伝える一方で、3年ほど前から、コーヒーを取り巻く環境の変化にも関心を持ち、具体的な取り組みも始めている。
「ここ数年、地球温暖化によりコーヒーの収穫量が減少するという“コーヒーの2050年問題”が話題になっています。その話を知って、自分でも環境問題への関心が高くなって、コーヒーを扱う店として、CO2を減らす取り組みに力を入れています。ごみを減らすために専用のキャニスターを作ったり、マイボトルや給水を促進するmymizuアプリのパートナーに登録したりと、持続可能な店のあり方はこの先、当たり前になってくると思います」

コーヒーそのものはもちろん社会問題への貢献まで、常に幅広く関心を向ける坂田さん。その原点には、コーヒーを知るほどに湧く楽しさがある。「休日も店にいることが多いですが、楽しいから来ているという感覚。仕事なのか、趣味なのか、自分でもはっきり分けてない感じです。1人で切り盛りしているので、やることはいくらでもありますが、コーヒーを淹れているだけでも楽しい。そもそも抽出からコーヒーの世界に入ったというのもありますが、何回やっても飽きない。そうでなければ、ここまで続いてないでしょうね」。創業から10年、今もコーヒーに対する熱意は、まだまだ尽きないようだ。
坂田さんレコメンドのコーヒーショップは「DEAR CUP」
次回、紹介するのは、大阪府堺市の「DEAR CUP」。
「堺では、スペシャルティコーヒー専門店として、いち早くオープンした店です。店主の中田さんは、同じ東京の店で学んだ先輩でもあり、自店をオープンした時から、豆の仕入れや焙煎のことで相談に乗ってもらっています。カフェを中心にご家族で切り盛りされているアットホームな雰囲気で、地元のお客さんに親しまれています」(坂田さん)
【VOICE of COFFEEのコーヒーデータ】
●焙煎機/フジ ローヤル 5キロ(直火式)
●抽出/ハンドドリップ(コーノ式)
●焙煎度合い/浅煎り~深煎り
●テイクアウト/ あり(400円~)
●豆の販売/ブレンド3種、シングルオリジン約10種、100グラム700円~
取材・文/田中慶一
撮影/直江泰治
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