オオスズメバチのオスは毒針がないのに、あるフリをする(第2回)
東京ウォーカー(全国版)
猛毒を持つことで知られる
オオスズメバチ。
オオスズメバチはミツバチとは違い、何度も人間を刺すことができるため、刺激を与えると毒針で刺しに飛んできます。何度か刺された人は死んでしまうこともある危険な昆虫です。
さて、そんな危険なオオスズメバチの中にも、手で触れるほど安全なものがいます。それはオス。
実は、毒針があるのはメスだけで、オスには毒針がないのです。でも、このオスを手に持つと、「僕にも毒があるんだぞ!」と言わんばかりに、メスと同様におしりを向けて刺そうとしてきます。
ないはずの毒針をあるかのように威張っている姿がとてもかわいらしいです(笑)。オスのオオスズメバチは秋に誕生し、成虫になってからの寿命は1か月ほどと短く、その間に女王バチと交尾をし、寒い冬が来る前に死んでしまいます。オスの姿はメスとよく似ていて、
おしりの裏側に黒い紋があるのがオス、ないのがメスです。
自然界ではメスと出会うことが多く、遠目には見分けるのが難しいため、オオスズメバチを見つけたら近づかないようにしましょう。
ちなみに、オスは、秋にペットショップに並ぶこともあるので、ぜひ手に取って観察してみてください(笑)。
■データ
名前 ◎オオスズメバチ
体長(成虫) ◎オス3〜4cmほど
生息地 ◎日本、インドから東南アジアなど
活動時期(成虫) ◎オス9〜11月
特徴 ◎黒と黄色のしま模様
採取難易度 ★★★
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