迎え酒大歓迎!知る人ぞ知る二日酔い解消カクテル/むぎが氏とワンルーム酒場(2)私の休肝日は今週もリスケになりました。

東京ウォーカー(全国版)

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少し食べたらあのーーーー……えーっとですね……

ちょっとだけお酒が欲しくなった!!!

幸いにも今日は休みだし、いつも通り昼から一杯引っ掛けたい。とはいえ、昨日たくさん飲んだこともあり、今日は控えめにそして二日酔いに効くカクテルを飲むとしよう。そうですね、これは迎え酒というものですね。お酒を飲む覚悟を決めると、体に締め付けられた休肝日という鎖がパキーーンと外れ、気持ちが軽くなる。

軽い足取りで冷凍庫に向かい、1番底に隠れているキンキンに冷えたウォッカを取り出す。グラスに氷を入れ、ウォッカを遠慮なくいつも通りの30ミリリットル入れる。バースプーンで軽くウォッカと氷をかき混ぜ、クラマトジュースを入れる。最後にブラックペッパーをふりかけ完成(これは入れなくても良い)。お好みでリーペリン(ウスターソースの元祖)や縦長に切ったセロリを加えても良い。 今回はあまり味変をしたくないのでブラックペッパーだけ入れた。

クラマトジュースとは、はまぐりのエキスと複数のスパイスから作られたトマトジュースでしょっぱみがあり不思議なトマトジュースだ。はまぐりのエキスが入っていることから、二日酔いにも効果があると言われてる。やはり、貝類には頭が上がりませんね……。このクラマトジュースとウォッカを使用したお酒が「ブラッディ・シーザー」というカクテルで、知る人ぞ知る二日酔い解消カクテルだ。

ブラッディ・シーザーを口に運ぶ。しょっぱくオイスター系な味わいが口の中に広がり、後からウォッカのアルコールが追いかけてきて体が喜ぶ。どこかトマトスープに近しい不思議なカクテルだ。

しょっぱさがあとを引き、グラスに手を伸ばす回数が増える。 二日酔いうどんもすすり、貝類の優しさを堪能する。二日酔いうどんと、ブラッディ・シーザーの相性は抜群だ。一体感があるというか、生き別れた兄弟が巡り合った感動がここにある。しじみ・あさり・はまぐりの三銃士が、体のアルコールをやっつけてくれる気がする(ウォッカ入れてるからプラマイゼロかも)。

うどんもするするとすすり、少なくなってきたら鍋の下の方にあさりが大量に出てきた。これはつまみに最高だ。 あさりをつまみながらブラッディ・シーザーをちまちま飲んで、あっという間に1杯飲み干した。

クラマトジュースは、221ミリリットルの缶を使用していてブラッディ・シーザー1杯で半分のクラマトジュースを消費する。なので、1缶で2杯のブラッディ・シーザーが作れるのです。 そういうことなので、もう一杯ブラッディ・シーザーを作りましょう。これはもう変えられない運命なのですね。

クラマトジュースの強い味わいもあってか、すんなりと体に入り、いつものハイボールを飲むより、はまぐりのエキスだからとクラマトに対する謎の信頼により罪悪感も薄れ、ごくごく飲んでいく。これはもう今日も始まりましたね、休日の昼飲みが。結局、もうひと缶クラマトジュースをプシュっと開け、ブラッディ・シーザーを作る。

カクテルを作ってる時、「クラマトジュースははまぐりのエキスが入ってヘパリーゼみたいもので、もはや肝臓に良いことしてるのだ」…と都合の良い解釈をして、お酒を飲む言い訳をして自分を納得させる。酒好きは、お酒を飲む言い訳がとても得意なのだ。

二日酔いうどんを平らげ、ブラッディ・シーザーも飲み干すが、クラマトジュースの中身がもう半分余ってるので、不可抗力でブラッディシーザーを作る。カクテルだけじゃちょっと物足りないので冷蔵庫を漁る。迎え酒も相まって二日酔いから完全復活し、むしろ楽しくなってきた。

謎の言い訳と貝類たちの助けにより、私の休肝日は今週もリスケされるのであった。

【写真】晩酌で楽しんだブラッディ・シーザー本人提供写真

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