河合優実「現場に行くのが本当に幸せだった」、最新主演作「ナミビアの砂漠」が公開
東京ウォーカー(全国版)

大好きな俳優はホアキン・フェニックス、「彼の出演作を観るたびに“すごいな…”と圧倒される」
――本作を鑑賞している時に、ジョン・カサヴェテス監督の「こわれゆく女」やノア・バームバック監督の「フランシス・ハ」を観た時のような、いつ何が起こるのかわからないゾクゾクした感覚になって、それがとても楽しかったです。今回、何か参考にされた作品はありますか?
【河合優実】「フランシス・ハ」、ジョン・カサヴェテス監督の「ラヴ・ストリームス」、ジャック・オディアール監督の「パリ13区」、あとロウ・イエ監督の作品などは山中監督から「観てください」と言われていたので、準備期間中に観て、参考というか、なんとなくカナのイメージを膨らませていきました。
――以前、「『落下の解剖学』に心揺さぶられた」と語ってらっしゃるインタビュー記事を読んだのですが、最近「この人の芝居はすごい!」と圧倒された俳優はいますか?
【河合優実】たくさんいます!最近というよりも昔から大好きな俳優がホアキン・フェニックスで、彼の出演作を観るたびに“すごいな…”と圧倒されます。昨年公開されたホアキン主演の「ボーはおそれている」も、はちゃめちゃな内容なのに“この人をずっと見ていたい”と思わせるような作品を牽引する力があって、改めてすごい俳優だなと感じましたね。

――「ボーはおそれている」はボーが次々と酷い目に遭ったりしてとんでもない展開が続くので、ついていくのに必死でした(笑)。
【河合優実】わかります!“もうやめてくれ”と思いつつも、ずっと楽しいみたいな不思議な映画でしたよね(笑)。
――読者のみなさんにもぜひあのヘンテコな映画を観ていただきたいです(笑)。
【河合優実】観て損はないです(笑)。最近観た中で刺激を受けた映画は「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」。主人公が全寮制の寄宿学校の教師なのですが、その学校の寮の料理長役を演じていたダヴァイン・ジョイ・ランドルフという女優さんのお芝居が素晴らしかったです。あと、観たあとに“気持ちがいい映画だな”と思ったのもこの作品を好きな理由のひとつです。クリスマス時期の出来事を描いた映画なので、クリスマスにぜひ観ていただきたいです。
――話は変わりますが、河合さんが出演された舞台「ドライブイン カリフォルニア」を2022年に観劇したのですが、主演を務めていたのが阿部サダヲさんでした。ドラマ「不適切にもほどがある!」で再び共演されてみていかがでしたか?
【河合優実】松尾スズキさん作・演出の「ドライブイン カリフォルニア」の前に、同じく松尾スズキさん作・演出の舞台「フリムンシスターズ」でも阿部さんとご一緒しているので、「不適切にもほどがある!」は3度目の阿部さんとの共演でした。ただ、「フリムンシスターズ」ではアンサンブルのような役柄だったので、阿部さんとの絡みはほぼなくて。
「不適切にもほどがある!」では、阿部さんの人として、また俳優としてのおもしろさを改めて間近で感じました。実際は見ていないのですが、台本が真っ白できれいだと聞いたことあって、あのオリジナルな表現はどこから湧き出ているんだろうって、現場ですごく思いましたね。もちろん舞台でご一緒した時も本当にすごい俳優さんだなと感じましたし、なんていうか…最高にかっこよくておもしろいけど正体は謎に包まれているような印象があります。
――また舞台作品に挑戦したいというお気持ちはありますか?
【河合優実】舞台はぜひまたやりたいです。映像作品と舞台のどちらか一方をメインに活躍されている俳優さんもたくさんいらっしゃいますが、私はどっちも楽しくて、元々ダンスをやっていたのでステージの上に立つのはすごく好きなんです。なのでいい出会いがあれば舞台にもまた挑戦したいです。


取材・文=奥村百恵
◆スタイリスト:杉本学子
◆ヘアメイク:上川タカエ(mod’shair)
(C) 2024「ナミビアの砂漠」製作委員会
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