自宅で楽しめるジェネリック松茸?/むぎが氏とワンルーム酒場(4)失敗だらけの秋のグルメ晩酌
東京ウォーカー(全国版)
秋刀魚にすだちを絞り、まずは食べやすそうな下の方の身をいただきます。少し崩れながらも、箸でつかみ口に運ぶ。くぅぅぅぅーー……!苦味が癖になる……!ほろ苦く渋い味わい!焼くのは下手くそだったが、さすがは秋の魚部門のボス!渋い味わいで、ハイボールが進む。しかもカネマラのほんのりスモーキーな味わいに秋刀魚の苦味がいい感じにマッチ!完全に大人のおつまみですね。
秋刀魚の背中の方の身も食べてみる。こちらは甘味があってさらに美味しい。ちょうど良い塩加減とすだちの酸っぱすぎない酸味がとてもいい感じに効いていて、ほっくほくで最高。想像通りの焼き方ではなかったが、食べてみると満足。次回、秋刀魚を焼くときは、お洒落な切り込みを入れないで中火くらいで焼いてみようと思った。
さて、お次は松茸風エリンギ。酒と松茸のお吸い物でエリンギを蒸した秋のおつまみであるエリンギを一口食べる。松茸の香りがふんわりと香り、少し固めな歯ごたえ。悪くはないが、少しだけだしの味が濃い。酒飲みは濃い味を好むが、想像以上に濃かった。とはいえ、松茸の上品な香りがエリンギに移り、少しだけ松茸に近づいた。失敗といえば失敗だが、これはある意味理想の松茸風エリンギに一歩前進。もう少し水を入れて蒸せば、理想の味に近づけそう。これは研究のしがいがある!
実は私はしっかりとした本物の松茸を食べたことがない。それはある意味幸せで、この松茸風エリンギを「松茸とはこんな味なんだ!」と思いこめば、私の中でそれが松茸となる、はずだ。まさかエリンギもこういう食べ方をされるとは予想もしていなかっただろう。エリンギよ、今日から君はジェネリック松茸となるのだ。そう思いながら、カネマラハイボールをゴクッと飲む。
松茸風エリンギを食べ続けると、香りが本当に香ばしくて、クリアしなければいけないのは味の濃さだけだということに気づいた。食感は少しだけ固めだが、本物の松茸の食感を知らないので、特に気にはならない。もし松茸風エリンギのレシピがビシッと決まれば、私は松茸業界から干されてしまうかもしれない。だけど、エリンギを松茸にすることが今の私の夢だ。人の夢は終わらないですね。
秋刀魚は骨が柔らかく、骨までポリポリペロッと食べられた。秋刀魚とカネマラハイボール、なかなかよきな組み合わせ。渋い秋刀魚とポップな外見のカネマラは一見相容れない組み合わせに思えたが、意外と相性が良かった。自分が結婚相談所の相談員になり、2人をマッチングして、後日結婚しました!とご報告された時のような喜びがある。知らんけど。そんな、2024年秋の晩酌でした。
秋刀魚を下手に焼いてしまったり、松茸風エリンギは味付けが濃く、失敗ばかりで自分の料理の未熟さに落ちこんだりもしたけれど、私は元気です。今度お家に友達がきたら、松茸だよって言って松茸風エリンギを振る舞おう。

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