生牡蠣にはポン酢代わりのウイスキーがぴったり?/むぎが氏とワンルーム酒場(10)牡蠣とウイスキーでキメる夜
東京ウォーカー(全国版)
さぁハイボールを作っていきましょう。グラスに氷を入れ、バースプーンでくるくる回してグラスを冷やす。余った水を流しに捨て、ボウモア12年を30ミリリットル入れる。軽くバースプーンで回して、冷やし炭酸水をゆっくり注ぎ氷を持ちあげるようにして混ぜ、ニュージーランド先住民マオリ族の伝統舞踊「ハカ」を披露し完成だ。
ボウモアハイボールをひと口飲む。……おいしすぎる…。古樽のような熟成感に潮の甘味。そして最後にスモーキーな余韻が鼻を抜けてすべてがエレガント。繊細で滑らかに飲めます。おいしいとはいえスモーキーな癖が特徴なので、その癖が苦手な人はもしかしたらお口に合わないかもしれません。パクチーと似ているかもしれない。好きな人はめっちゃ好きで、苦手な人は食べられない(私はパクチー苦手ですがパクチーの壁の向こう側を見てみたい)。
さぁボウモア12年ハイボールを堪能したあとは、苦労して作ったカキフライを食べよう。カキフライを取り皿にとり、タルタルソースをかけて口に運ぶ。いただきます。……外はサックサク、中はプリプリでおいしい!噛んでいくとカキフライの塩っけもでてきて最高。タルタルソースの濃厚でさっぱり洋風な味付けもカキフライに合っておいしい。すかさずボウモア12年のハイボールを流し込む。待っていました、これですこれ。
プハーーッ。カキフライの油っぽさを流し込んでくれ、潮の香りも感じて最高。お次に味変でソースをかけてみる。サクサクのパン粉にソースが染み込み芳ばしい香りが立ち上る。いただきます。ソースの濃厚な味が牡蠣を引き立てておいしい!うわぁこれはタルタルもいいけどソースも捨て難い。どっちがいいかなとひとり静かな部屋で考える。
タルタルソースは、濃厚な味付けでカキフライにも合うけどタルタルの主張も強くフュージョン的な感じだ。ソースは主役のカキフライにブースト的な相乗効果を与えてくれる。それぞれ飲むお酒とかタイミングとかによるかもしれないが、今日はソースな気分だ。ボウモア12年も少しだし系の味わいがあるし、ソースもそんな味わいがある。今日はソースで楽しもう。
牡蠣を初めて食べた人には感謝を申し上げたい。見た目は岩みたいな風貌で中を開けたらプリプリの身がある。初めて食べた人ははたしてお腹を壊したのだろうか、それともおいしさに歓喜したのだろうか。この世界にはまだ私たちの知らないおいしい食材があるかもしれない。オールブルーを求め、ありったけのぉ夢をぉかき集め、今日も私はハイボールを飲みます。ご自愛くださいませ。

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