ダイエット中でもがぶ飲みできるお酒／むぎが氏とワンルーム酒場(9)年末食べ過ぎで太った独身女のダイエット方法

飲むと言ったらわが家一択……！カクテルコンペティションにて特別賞を受賞し、バーテンダーの経験もあるYouTuberむぎが氏。YouTubeでは連日、晩酌の様子を配信し、「朴訥(ぼくとつ)とした語り口に癒やされる」「手際のいい調理は見ていて気持ちいい」「画面からお酒の味が伝わってくる」など話題沸騰中。お酒を愛し、お酒に愛されたといっても過言ではない彼女による、ワンルームで楽しむ晩酌エッセイ連載。連載第9回は、年末年始の暴飲暴食でたるんでしまった体を叩き直す「年末食べ過ぎで太ったときにできるダイエット晩酌」の様子をお届け！

年末食べ過ぎで太った独身女のダイエット方法

12月に入り、飲み会が増えた。それに比例して増えるのは体重だ。週に3回くらい宅トレをしているが日々増える脂肪に宅トレが追いつかない。特に厄介なのが下っ腹の肉だ。どう足掻いても下っ腹の肉が取れなくて憎らしい。キーッ！！ 静かな林の奥にひっそり立っている樹木の年輪のように、私の下っ腹の肉も毎年増えてゆく。もはや年輪ではなく肉輪だ。

今日は飲み会がない日だ。連日飲み続けていたから休肝日にしようと思っていたけど、夕方になってきたらなんか飲みたくなってきちゃったよ！！！酒飲みはお酒を飲む理由を作るのが得意だ。今日の理由はそうだな、なんでもいいんだけど「湿度が低いから」にしよう！朝起きたら、湿度が34%だった。部屋の空気が乾燥していると、体もお肌もさらには心までも乾燥してしまい、健康状態、精神状態に悪いからそれをお酒を飲んで水分補給しよう、という意味不明な理由だ(お酒は水分補給になりません)。理由を作るのは肝臓に対して少しだけ罪悪感があるからなのか、休肝日にしようとしていた過去の自分を納得させるためなのか、とにかく酒飲みは暇さえあればお酒を飲む口実を作る(同胞よ、そうですよね？)。

仕事終わり、今日の晩酌を考える。正直、ここ最近は本当に体が重い。1年以上怖くて体重を測っていないけど、体の重さとズボンの収まり具合と顔のむくみ(……だと思いたい)で、体重が増えたのがわかる。こんな時こそ晩酌をやめてお酒を抜いて体をリセットするべきかもしれない。脳みそではわかっているのだが、私の体はそんな素直ではない。不合理なことをしたがるのだ。あゝ愚かな人間よ。バカなむぎがをそれでも愛そう……。だけど、私はこういう状態の時の切り抜け方を知っている。それは最終奥義「糖質OFF」だ。

以前「ケトジェニックダイエット」というのをプロの指導の元、やったことがある。簡単にいえば、糖質を少なくして良質な脂を摂りましょうというダイエット方法だ(私はダイエットのプロじゃないから詳しいことは言えないので、気になった方は調べてみてください)。その時は1日の糖質摂取を20グラムに抑えて、脂質をどのくらいか忘れたが多めに摂っていた。ちなみにお茶碗1杯の糖質は53グラム程度。炭水化物の摂取量を厳しく管理するから、お米を食べてはいけないわけではないけどケトジェニックダイエットをするなら避けた方がいいかもしれない。

このダイエットのいいところはお酒を飲んでもよいというところだ。とはいえ、お酒は糖質が少ないものを選ぶこと(ビールはだめだよ)。幸いなことに私の好きなハイボールは糖質ありません！！！！なんとまぁ！ハイボールはダイエット向きのお酒だったのですね！ケトジェニックをやっている時は、むくみもなくなりシュッとして肌つやもよくなった気がした。だけどお米は全く食べてはいけないから、お米にとてつもない欲望を感じた。1カ月ぶりくらいにお米を食べた時は、もう涙が出るくらいおいしかった。お米とお塩だけで大満足でした。お米と好きな人が百年続きますようにと思えるくらいお米が愛しかった。

ということで、今日から糖質を抑えたダイエットを行います。続けられればいいなぁ…( ˙-˙ )。