コーヒーで旅する日本/四国編|日々、刻々と移ろう気分に寄り添うコーヒーを。「LUSH LIFE COFFEE」が思い描く“みずみずしい生活”の深意
東京ウォーカー(全国版)
2つの意味を持つ“LUSH LIFE”に託した思い
ドリンクをメインにして、コーヒーにぴったりのサイドメニューも。未樹子さんお手製の焼菓子の中でも、フレッシュの果汁をたっぷり使ったレモンケーキは、コーヒーとのペアリングを考えた看板スイーツとして好評だ。またホットサンドなどの軽食のほか、土日限定でモーニングも提供。エッグベネディクトやアボカドトーストといった、オーストラリアのカフェでは定番のメニューを楽しめる。
随所にオセアニアスタイルを取り入れたメニューの中にあって、唯一、異彩を放つのが自家製のコッペパンだ。「自分で手ごねして作ると、最初に聞いたときは思わず“なんで?”と思いました(笑)」とは未樹子さんの弁。その心は、「メルボルンは多国籍な街で、たとえば、イタリア人はパニーニ、フランス人はバゲットなど出身地のパンに誇りを持って、大事にしてるのを感じました。開店にあたって、日本人がそう思えるパンって何だろうと考えたときに、誰もが給食などで親しんでいるコッペパンかなと」。方々の店のコッペパンを食べ歩き、生地が柔らかいタイプと硬いタイプがあることに気づき、その中間を目指して独自に研究を重ねたという。
この店の開店が呼び水となったのか、同時期に近隣で新たにオープンした店が多く、このエリアの雰囲気も少しずつ変わってきているとか。「栗林公園は、そもそもが立派な価値ある公園。海外からの観光客が多いことで、地元の人々の見方も変わってきているかもしれません。この界隈にエスプレッソを主体とした店は少ないので、自国で馴染んだ味を求める海外の方からは重宝されますが、ただ地元のお客さんには、日常のリズムの一部として普段使いでいろんな場面で使ってほしい。コーヒースタンドは本来、長く滞在するよりは気持ちの切り替え、リセットの場。おいしいコーヒーは、気持ちが落ち込んだときには癒やされるし、気分がよいときはよりよくしてくれる。いいことしかない(笑)。生活の場面に合わせて、もっと自由に使ってもらえれば」
この店の名前の由来を聞くと、川染さんが思い描く、この店のあり方が見えてくる。「ラッシュライフは、直訳すると、みずみずしい生活という意味。ですが、実は裏の意味として、酔いどれ、ぐでんぐでんになるというニュアンスもあるそうで、人間の二面性を表しているようで好きな言葉なんです。誰しもが調子のよいときだけでなくて、ちょっとだらしなくなるときもあって、酸いも甘いも含めた感情の起伏があるのがリアルな日常。その時々で移り変わる、どんな気分にも寄り添える存在でありたいですね」
川染さんレコメンドのコーヒーショップは「FUJIYAMA COFFEE naturel Roster」
次回、紹介するのは、愛媛県東温市の「FUJIYAMA COFFEE naturel Roster」。「店主・藤山さんは、90年代、いち早く松山にカフェカルチャーを広めた、伝説的なカフェ・ナテュレの創業者であり、僕がメルボルンに行くきっかけを作ってくれた方。オーストラリアの移住経験もあり、現地のカフェのスタイルを発信したナテュレは当時、画期的で、ここでエスプレッソを初体験して、バリスタという仕事を知りました。新たに始めた自家焙煎のコーヒーはもちろん、とにかく藤山さんのユニークな人柄も魅力の一つです」(川染さん)
【LUSH LIFE COFFEEのコーヒーデータ】
●焙煎機/なし(OBSCURA COFFEE)
●抽出/ハンドドリップ(キントー)、エスプレッソマシン(ラマルゾッコ)
●焙煎度合い/浅~深煎り
●テイクアウト/ あり(421円~)
●豆の販売/ブレンド2種、シングルオリジン6種、100グラム853円~
取材・文/田中慶一
撮影/直江泰治
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