第70回 秘伝の焼肉タレで作る進化形きしめんが話題!名古屋駅界隈の老舗「朝日屋」

東海ウォーカー

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うどんやきしめんのほか、定食メニューもそろう食事処photo by ふるさとあやの/(C)KADOKAWA


名古屋駅と亀島駅の中間地点に位置する、名古屋市中村区の「朝日屋」。こちらは昔ながらのうどん店でありながら、名古屋名物きしめんの進化形メニューが味わえるとあって、人気を呼んでいる。

きしめんが鉄板ナポリタン風に登場!?


テーブル席の奥には、座敷もあるphoto by ふるさとあやの/(C)KADOKAWA


「朝日屋」は現在、3代目店主である堀場剛さんと、妻の美香さん、堀場さんの母・敬子さんの3人で切り盛りしている。剛さんの祖父にあたる初代が、1934(昭和9)年に創業。当初は現在の店内スペースの半分ほどで、出前専門店として営業していた。その後、剛さんの父である2代目が身体を壊して出前を続けるのが難しくなり、それがきっかけで1973(昭和48)年に出前をやめて今の食事処のスタイルになった。

(右から)3代目店主の母・堀場敬子さん、3代目店主の剛さん、奥さんの美香さんphoto by ふるさとあやの/(C)KADOKAWA


メディアなどで新しいなごやめしとして取り上げられ話題を呼んでいるのが、いまや朝日屋の名物となった「焼き太きしめん」(720円)だ。こちらは、鉄板に卵を敷いてその上にきしめんをのせたメニューで、なごやめしの鉄板ナポリタンを彷彿とさせる。

【写真を見る】秘伝の焼肉タレを使って作る「焼き太きしめん」(720円)photo by ふるさとあやの/(C)KADOKAWA


目をひくのが、通常のきしめんの1.5倍の太さの麺だ。もちもちとした食感で食べ応えがあり、唐辛子やニンニクなどを使った甘辛い自家製焼肉タレがよく絡んで、がっつりとした満足感がある。下に敷かれた卵と合わせて食べるとまろやかな味わいに。

幅の広い太きしめんを使うのが特徴photo by ふるさとあやの/(C)KADOKAWA


剛さんの父である2代目は昔から研究熱心で、いろいろな店を食べ歩いていたのだそう。「当時には珍しく、うどん屋でありながら定食メニューも始めたんです。特に焼肉定食が人気で、この秘伝の焼肉タレを『焼き太きしめん』に使っています」。

メニューだらけの店内で目移り必至


2代目から受け継ぐ秘伝のタレで焼き太きしめんを作るphoto by ふるさとあやの/(C)KADOKAWA


店内に入って気付くのが、メニューの豊富さ。「麺だけでも、きしめん、太きしめん、うどん、煮込みうどん、そばなど7種類あって、ほとんどのメニューが自由に麺を選べるので、品数を全部数えると300種類くらいあるかも。こんなにあるとお昼時なんかは大変だよ」と剛さん。それに対して、美香さんが「注文とる方も大変よ」と朗らかに笑う。このアットホームさもまた魅力の1つに違いない。

店内にはたくさんのメニューが貼られているphoto by ふるさとあやの/(C)KADOKAWA


さすがにこれだけメニューがあると、焼き太きしめん以外にも目移りしそうだ。ユニークなものも多く、「白い煮込うどん」(820円)は見た目もおもしろい。「よく『白味噌なの?』って聞かれるんだけど、白醤油を使ってるの。具材も全部白いものにしたらおもしろいかなって思ってね」と美香さんが出してくれたのは、トッピングのかまぼこやネギも確かに白い。エビ天や餅などトッピング全部入りのデラックス(1440円)を選べば、鉄鍋で出てくるので見映えもして豪華な気分になれる。

見た目の白さにもこだわった 「白い煮込うどんデラックス」 (1440円)photo by ふるさとあやの/(C)KADOKAWA


ユニークなメニューがどんどん増え続けるなか、昔から変わらない定番の「あんかけきしめん」や「志の田うどん」(各620円)も安定した人気を誇る。「このあたりはおそらく創業時からあるかな。常連さんや年配の方はよく注文してくれるよ」と剛さん。

寒い時期は特に人気のある「あんかけきしめん」(620円)photo by ふるさとあやの/(C)KADOKAWA


「うまいものができたら食べてもらいたい」


メニューは2代目のころからすでに40~60種類はあったそうで、「父も僕も、“うまいものができたら食べてもらいたい”って気持ちが共通していて、どんどん増えていった」と話す剛さん。美香さんも「テレビで気になるものを見つけるたびに“こんなの作ってみない?”と提案して、一緒になって新しいメニューを考えてるの」と楽しそう。

年季の入ったおかもち。創業当時は出前専門店として営業しており、そのころに使っていたものだそうphoto by ふるさとあやの/(C)KADOKAWA


おすすめのメニューを尋ねるとこう返ってきた。「どれがおすすめといったことはなくて、たくさん用意してあるからそのなかからお客さんの好きなように選んで食べてほしい、という気持ちでやってるよ」。

注文に迷ってしまうほど種類が多いメニューは、店主の“お客さんにおいしいものを食べてほしい、喜んでほしい”という思いのあらわれだ。これからも朝日屋が生み出す新しいメニューに期待してみたい。

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