東京下町で約40年愛される名物ハンバーグ、そのおいしさの秘密に迫る

東京ウォーカー

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

1979年に森下で誕生し、今や吾妻橋や浅草にも展開している洋食の名店「モンブラン」。名物といえば、創業時からナンバーワンの人気を誇るハンバーグだ。パンパンに膨れ上がった肉汁あふれるパティ、6種類が用意された多彩なソース。今回そのおいしさに迫るべく、吾妻橋店の料理長・石岡繁晃さんをたずねた。

店内はレンガを随所に配した、アットホームで温かな雰囲気。テーブル席のほかにカウンターもある


二つの特注ミンサーを使い、パティに豊かな食感を生み出す


「一番のウリは4cmという高さですが、これは『山のようなハンバーグを』という思いを表現しています」。こういった見た目のインパクトもさることながら、味に関してもこだわりは随所に。

「お肉は国産牛の肩ロースのみを使いますが、これは年間を通して肉の旨味が安定している部位だからです。こちらを、特注した2種類のミンサー(肉を挽く機械)でミンチに。これによって肉の粒感ときめ細かさ、二つの食感を楽しめるようにしています」(石岡さん)

【写真を見る】吾妻橋店の石岡繁晃料理長。日本が誇るビアホールレストランの老舗「‎ニユートーキヨー」出身で、フレンチをはじめさまざまなジャンルを経験


パティは一つ200g。焼く直前に空気を抜きながら、4cm以上の高さに仕上げるよう成型していくのがポイント


絶妙な配合のパティは、ソースとも相性抜群


おいしさの秘訣は、肉だけにあらず。合わせる野菜や調味料も特別なものだった。「玉ネギは、みじん切りにしてから牛脂とサラダ油で約1時間、アメ色になるまでソテー。一晩熟成させ、雑味をとりながら甘味を凝縮させます。それからミンチと合わせる際に、ハンバーグ用に挽いてもらったパン粉と卵も加えて成型していきます。調味料は赤ワイン、焼き塩、粗挽き黒胡椒を用いますが、あくまでなじませる程度。ソースとの相性も楽しんでいただきたいので、ハンバーグは素材そのものの自然な味わいを生かしています」(石岡さん)

「当店の場合、多い日には300個以上のハンバーグをご注文いただいています」と石岡さん。客席数の多い浅草店では700個以上注文が入ることもあるという


大量の玉ネギを大きな鍋で一気にソテー。焦げないように目を離さず、じっくりとかき混ぜるのがコツだ


6種類がそろう絶品ハンバーグは、すべて950円。平日月~土曜のランチタイムならライス、味噌汁、漬物付きのセットを980円で楽しめる。また、食べ放題なら好きなだけ味わえて、平日なら2時間3218円。下町を訪れる際はぜひチェックを!

吾妻橋店は駅からすぐの場所にあってアクセス至便。東京スカイツリーも近い


取材・文=中山秀明、撮影=三佐和隆士

この記事の画像一覧(全6枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

ページ上部へ戻る