【福岡のカフェ】博多の喫茶遺産で香り高いブレンドを「カフェ ブラジレイロ」

九州ウォーカー

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「ブラジレイロ」でコーヒーを飲むことは、銀座で洋食を食べることや京都で湯豆腐を食べることに似ている。そのいずれもが、味はもとよりその場所で積み上げられてきた歴史や物語までも味わえるような感覚が得られるからだ。だから、家から遠かったとしても、その“わざわざ”感がうれしい。

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創業は1934(昭和9)年。ブラジルサンパウロ州のコーヒー局が、コーヒーを宣伝する目的で東中洲の河畔に設けた喫茶店がルーツ。白亜のモダンな店構えで当時の流行の場所となり、火野葦平や原田種夫など九州文学の面々が集い、文化サロンとしてもにぎわった。

中村さんの妻・久美子さんが店を切り盛りする 


店の奥にある富士珈機の1kg釜。ストレートやサンプルをローストする際に使う


現在、焙煎を務めるのは2代目社長の中村好忠さん。80歳にして焙煎歴50年という中村さんが、3台の焙煎機を使い分け、6種類のブレンドとストレートコーヒーを焼いている。看板といえるマイルドブレンドは、苦味、酸味のバランスがいいブラジルサントス、その味を引き立たせるように南米系の丸みのある味わいの豆を使用。「ブラジレイロのコーヒーはコクがあるのに重たすぎずサラッと抜ける」と評される所以だ。

現在の場所には1962(昭和37)年に移転


また店のもう一つの魅力がクラシックな洋食。関東出身で77歳まで勤め上げたシェフの味をベースに、手間ひまをかけたメニューを提供している。博多で最も古い喫茶店のたたずまいに身をゆだねながら、歴史が刻まれたコーヒーや洋食をじっくりと味わいたい。

[カフェ ブラジレイロ]福岡県福岡市博多区店屋町1-20 / 092-271-0021 / 10:00〜20:00、土曜〜19:00 / 日曜・祝日休み / 50席 / 12:00~13:00は禁煙 / コーヒー1杯450円~

九州ウォーカー編集部

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