世界一のクローザー、横浜DeNAベイスターズの山﨑康晃選手に2019年シーズンを振り返ってもらいました

2019年11月25日 11:50更新

横浜ウォーカー 編集部

Twitterで
シェア
Facebookで
シェア

現在発売中の横浜ウォーカー12月号「とびだせ!ハマの一番星 HYPER」は、編集部が選ぶ2019年MVPスペシャルとして、横浜DeNAベイスターズの山﨑康晃選手と今永昇太選手が登場。今回はWEB版第1弾として、山﨑選手のインタビューから、誌面では紹介しきれなかったエピソードを中心に紹介!

NPB最年少での150セーブ到達、2年連続セーブ王。そしてプレミア12では日本の守護神として世界一に貢献。2019年は山﨑選手にとって忘れられない年になりそう

NPB最年少での150セーブ到達、2年連続セーブ王。そしてプレミア12では日本の守護神として世界一に貢献。2019年は山﨑選手にとって忘れられない年になりそう
(C)KADOKAWA 撮影=瀬戸口善十郎

すべての画像を見る(3件)

2019年の自己採点は70点。ブルペンがまとまれたのはよかった

――今シーズンを振り返って、点数を付けるとしたら100点満点で何点くらいでしょう?

山﨑 70点くらいです。悔しさはあるので本当はもっと低いのですが、最後まで優勝争いできたこと、離脱する人が多かった中で、中継ぎのみんなで一つにまとまることができたということを考えて、少し加点してもいいかなって。それでも満点にはまだまだ程遠いです。

――5年目の山﨑選手がブルペンで求められる役割も変わってきたのでは?

山﨑 そうですね。ミーティングの場で、一歩下がっていると感じた選手がいたら一緒に輪になれるように促すなど、コミュニケーションはよくとったシーズンだったと思います。特に今年は三上(朋也)さんが離脱してしまったので、僕が発言する機会が増えました。まだ5年の経験ですが、以前の自分と似たような壁に当たっている後輩に、自分の経験を話すことはできますから。

――個人的に話をしたりするのでしょうか?

山﨑 個人的に話すこともあれば、チームのみんなの前で話すこともあります。発言するのにもタイミングが大事で、ここで言わなかったら後悔すると思った時は、手を挙げて積極的に発言することもありました。以前は「どう思われるかな」とか「どんなことを言ったらいいのかな」という部分ばかり気にしていたんですけど、今は自分が感じたこと、思ったことを話せるようになりました。

「今シーズンは自分が感じたこと、思ったことを素直に話せるようになりました」

「今シーズンは自分が感じたこと、思ったことを素直に話せるようになりました」(C)KADOKAWA 撮影=瀬戸口善十郎

印象に残っているのは打たれた試合ばかりです

――今年は苦手な夏場を克服し、7月には月間MVPも獲得しました。何がよかったのでしょう。

山﨑 一番気を使ったのが体調管理です。睡眠時間をしっかり確保して、朝は少し早めに起きる。食事の時間もちゃんと決める。食事面では甘いものを控えるようにもしていました。飲み物は糖分が入っているものを避けて、無糖の紅茶にしたり。不思議とストレスはなかったです。それだけ体調がよかったということなんだと思います。

――印象に残っている試合はありますか?

山﨑 よく聞かれる質問なんですけど、シーズンを振り返っても、悪かった試合ばかりが思い出されるんです。7連敗中の4月25日・阪神戦、9回2アウトから近本(光司)選手に打たれた逆転3ラン、9月21日に僕がリードを守り切れず、目の前で巨人の胴上げを許した試合。CSの阪神戦でニコ(乙坂智)がサヨナラを決めた試合。試合には勝ちましたが、9回表に僕が福留(孝介)さんに同点ホームランを打たれているんです。次から次へと出てきます(笑)。

――悔しい思いをした試合の方が印象に残っている?

山﨑 どちらかというと後悔という言葉の方が正しいかもしれません。1敗を1勝にできなかったのかなって思うと悔いが残る。もちろんその時は100%の力でやっているのですが、今振り返ってみて、あの時にできることはなんだったんだろうと考えてしまいます。

――それでも翌日には次の試合がある。切り替えをしていかなければいけない。

山﨑 今シーズンはうまく切り替えられたと思います。今までもなるべくそういう姿は見せないように努めてきたつもりですが、切り替えなきゃと思って眠りについても、朝起きたら、どうしても頭をよぎってしまうことが多かった。でも今シーズンはようやく、ポジティブに、自分のプラスに考えられるようになったと思います。

――体調管理と精神的成長が、2年連続セーブ王の理由だったんですね。今年得たもの、来季に生かしたいことは何でしょう?

山﨑 三上さんやパットンがいない中で、みんなで切磋琢磨しながらカバーできたことは財産になったと思います。来年、三上さんたちが戻ってくればブルペンは確実に強くなります。改善すべき点はありますが、いい部分は引き継いで、しっかりコミュニケーションをとりながらやっていきたいです。

「印象に残っているのは自分が打たれた試合ばかり。あの時、どうやったら抑えられたんだろうって考えちゃいます」

「印象に残っているのは自分が打たれた試合ばかり。あの時、どうやったら抑えられたんだろうって考えちゃいます」(C)KADOKAWA 撮影=瀬戸口善十郎

今回のインタビューで印象深かったのは、山﨑選手の責任感。まず「1年を振り返って」という質問に、2年連続セーブ王のことではなく、ブルペン陣を称える言葉から入った。年上の三上選手が戦線離脱してしまった影響もあるだろうが、年下の選手とのコミュケーションを意識して取るようにしていたという。自分のことより、周囲を気遣う姿に人間的な成長が感じられる。

そして「印象に残った試合」として、すべて自分が打たれたシーンを挙げたこと。「ピッチャー山﨑」のコールは、ベンチにとって最後にして最高の作戦。水戸黄門で言えば “印籠”だ。抑えてあたりまえの役割だからこそ、負けた試合の方が印象に残るのだろう。ストッパーの過酷さをあらためて認識させられる。

そんなプレッシャーをものともせず、プレミア12では日本代表の守護神として、世界一に貢献。世界一のストッパーを要する横浜DeNAベイスターズの未来は明るい!

【取材・文/小貫正貴、撮影/瀬戸口善十郎】

山﨑康晃[投手] YASUAKI YAMASAKI

1992年東京都生まれ。帝京高から亜細亜大を経て2014年ドラフト1位で入団。新人最多セーブ記録を更新、新人王に。7月に月間MVPを獲得したほか、2018、2019年と2年連続でセーブ王。プレミア12でも守護神を務めた

この記事の画像一覧(全3枚)

大きなサイズで見る

キーワード

関連記事

ページ上部へ戻る