チーム広報が語る、名古屋グランパスのクラブ改革《10周年特別企画・後編》

東海ウォーカー

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チーム広報として描く今後のビジョン


グランパスのホームスタジアムは現在、パロマ瑞穂スタジアムと豊田スタジアムの2つ。ともにホームゲームの開催日には、熱狂的なファン・サポーターだけでなく、ファミリーやカップルから、子供たちだけのグループまで、本当にさまざまな人たちが訪れている。そんな状況を生み出した仕掛け人の一人である梅村氏はチーム広報部長として、今後どんなビジョンを持っているのだろうか。

チームのサポートタウン(写真は今池商店街)では、新加入選手とサポーター有志、商店街の人々が触れ合いながら、一緒になって街なかにグランパスのフラッグを取り付ける(C)N.G.E.


「この仕事をやっていて感じるのは、皆様の応援に勝るパワーはないということです。広報としてクラブに対して貢献できることは、選手やクラブの魅力を発信して、皆様にスタジアムへと足を運んでいただくきっかけ作りにほかなりません。そして、応援したいという気持ちを皆様に抱いていただくことこそが、チームの勝利につながると信じています。私たちはミッションとして、『名古屋グランパスはホームタウンの全ての人々に“グランパスでひとつになる幸せ”を提供します』と掲げています。グランパスを介して地域の方がつながっていった結果、大勢の方々が喜びを得ることができればいいなと考えています」

ホームタウンの未来を担う子供たちが自分の可能性を知ってチャレンジ・成長していけるよう、グランパスがサポートする「名古屋グランパス ヨロコビプロジェクト」。その一環として、長谷川アーリアジャスール選手(後方左)と太田宏介選手(同右)は愛知県豊田市の特別支援学校を訪問した(C)N.G.E.

「名古屋グランパス ヨロコビプロジェクト」では、ホームタウンの小学校計15校を訪問して選手の特別授業を実施。チームキャプテンの丸山祐市選手(写真中央)は、米本拓司選手とともに名古屋市立豊岡小学校で5年生児童と触れ合った(C)N.G.E.


2010年のJ1初優勝から初のJ2降格、そして1年でのJ1復帰…。この10年間、グランパスのファン・サポーターの中には、愛するチームの状況が目まぐるしく変わる毎日に疲労感を覚えたという人もいるだろう。しかしそんな毎日を経たからこそ、グランパスに関わるすべての人の絆はさらに強固なものへと確実に変化している。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ある意味“ほぼすべて”が白紙に戻ってしまった今シーズンのJリーグではあるが、選手、スタッフ、ファン・サポーター、地域住民…グランパスを取り巻く人々には、そんな逆境にすら負けない一体感があると信じている。そしてチームは、“Withコロナ/Afterコロナ”の中でも“新たなスタジアム観戦様式”や“新たなチケット販売様式”のほか、“「MY HOME STADIUM -All for NAGOYA-」プロジェクト”といったまったく新しいアイデアを形にしていこうと奮闘している。

グランパスはこれからの10年、どんな道を歩んでいくのだろうか。在名メディアの人間としては、そんなチームの積極的な姿勢を後押ししていきたいと感じるし、グランパスイレブンが再びマイスターシャーレを掲げ、地域の人々と喜びを分かち合える日が1日でも早く訪れることを願ってやまない。

(取材=初野正和/文・構成=吉橋和宏)

《10周年特別企画・前編》「チーム広報が振り返る、名古屋グランパスのJリーグ初制覇の舞台裏」はコチラ

※新型コロナウイルス感染の影響を考慮し、2020シーズンの明治安田生命J1リーグは中断しています。2020年7月4日(土)より、条件付きでの再開となります

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