オンライン化が生んだ“新しい就活様式”とは?コロナ禍の中を生きる大学生のリアルを調査

東海ウォーカー

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コロナ禍の中で見えてきた“要るもの”“要らないもの”


――「説明会はオンラインのほうがいい!」といった意見のように、新型コロナの影響で“要らないもの”が可視化されている気がしました。学生視点で、ほかにそのように感じたものはありますか?

【木野】説明会と1次面接はオンラインで、その後に対面で面接するという仕組みはいいなと感じました。人数が絞られると質問できる機会も増えますし、より深く知ることができるので。
【井口】「直接学校に行く必要ってあるのかな?」と思いました。もちろん友達に会えるのもメリットですし、対面だからこそ学べることもあるとは思います。でも、意外とオンライン授業でカバーできていて…。移動時間をほかのことに使えるし、楽だなと感じました。

コロナの影響でプラスに作用したこととは?(写真はイメージ)


―― 新型コロナウイルスの影響が、いい方向へ転換するきっかけにもなっているみたいですね。

【栗本】「すごくいいな!」と思うような仕組みのオンライン説明会があったんです!企業名は伏せられていて、キャッチコピーに惹かれたところのリンクから入るみたいな仕組み。大企業の先入観とかを取り払い、「面白そうだと感じたから説明を見る」みたいな。オンラインだからこそできる企画で、すごくいいなと思いました。
【木野】今までは難しかった、“就活と学業の両立”がしやすくなると思います。就活で企業に出向く必要がないので、学校の授業にも参加しやすくなりました。地方の学生にとっては交通費なども含めてかなり負担が軽くなると思うので、一部“就活のオンライン化”は続く気がします。
【植木】最近久しぶりに大好きな1人カラオケに行ったんですけど、受付がタッチパネル式になっていてうれしかったです。「あ、1人です…」って言う気まずさがなくなったので、今後は全部タッチパネルでいいと思いました(笑)。あと、自粛期間中に趣味とかを発信する人が増えましたよね!もともと歌が好きだった子がYouTubeにアップしたり…やってみたかったけど時間がなくてできなかったことが、できるようになったのかなと思いました。

新型コロナウイルスの影響で、今まで“当たり前”だった日常がそうではないものへと一変し、大学生もさまざまな対応を強いられた。彼女たちはデジタルネイティブ世代ということもあり、オンライン化への対応は比較的スムーズだった印象。しかし、希薄になってしまった人との繋がりや趣味などの楽しみ方はまだまだ試行錯誤の段階のようだ。また、彼女たちは“本当に必要なこと”と“省略しても構わないこと”がわかり始めている。ある意味、“伝統と革新”。そう言い換えることができるかもしれない。ここから先は、そのバランスをうまく保つことがひとつの課題になりそうだ。そして、新型コロナウイルスは日常のさまざまなことを変化させ続けており、今後は、今までとは違う形の生活が”当り前”になっていくと思われる。その新しい世界では、”大人たち”が対応できるかも問われていくことになりそうだ。

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