「おっとっと」の名付けは“お酒”がきっかけ?森永製菓が語る「おっとっと」誕生秘話と40年の歴史

東京ウォーカー(全国版)

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ずっと「じゃがいも」なわけじゃなかった

冗談のような本当の話で名前が決まり、「おっとっと」は満を持して1982年4月に発売を開始。発売からすぐに大ヒットとなり、当初予定していた販売計画をすぐに2倍に修正するほどだったという。

以降数年間は、誕生時の味、パッケージを踏襲し続けたそうだが、1989年には原料のベースをさつまいもに変更。現在はじゃがいもベースに戻っているが、一時売り上げが減少した際には、こういったブレイクスルー的な試みも柔軟に行ってきた商品でもあったようだ。

「現在まで『おっとっと』と他キャラクターとのさまざまなコラボレーションを行ったりもしてきました。また、当初は横型のパッケージだったものを縦型に変えたのが2005年。これ以外にも5連のおやつパックを発売するなど、試行錯誤しました」

現在「おっとっと」の40周年を記念して、全国40カ所の動物園・水族館の動物たちとのコラボレーションを展開。本来は魚のカタチを模しているところを、これらコラボレーション先にいる動物などに転じるなどしている。遊び心を感じるが、同時にその都度菓子型を作るのは大変な作業なのではないかと、素人目には感じるが…。

「まさにコラボレーションで1番時間がかかるのは、キャラクターを『おっとっと』に反映させる作業です。菓子型を作る前にデザイナーがキャラクターをデフォルメして作画するなどし、それを形にして『おっとっと』の中空のスナック菓子に転じます。この点はたしかに、その都度大変な作業ではありますね」

現在の「おっとっと」。コラボレーションによって魚以外の形も増えている


2世代、3世代で楽しめる「おっとっと」のこれから

前述の通り「おっとっと」はあっさりした味付けで軽めの口当たりであることから、近年ではSNSなどでクルトン代わりに使ったり、サラダのトッピングにしたりといった新しい食べ方も広まっている。

「本来のスナック菓子としてだけでなく、『おっとっと』の楽しみ方をさらに広げるような提案もさせていただいています。特に今の『おっとっと』はノンフライでカルシウムが入っていますので、健康面でも価値のある商品だと思います。こういった特徴も今後広めていきたいと思っています」

「おっとっと」を料理に加えるレシピもSNSで広まっている


今年、誕生から40周年を迎えた「おっとっと」。記念すべき周年ではあるが、森永製菓の商品群でこれだけのロングセラーは決して珍しくはないようだ。

「『ミルクキャラメル』『ミルクチョコレート』『ミルクココア』は100年以上の歴史がありますし、今年は『チョコモナカジャンボ』がちょうど50周年なんです。なので『おっとっと』は、やっと“中堅”に位置する商品になったくらいですね。

ただこの40周年を迎えて個人的に本当にうれしかったのは、1982年の発売当時に『おっとっと』のCMキャラクターだったとんねるずの石橋貴明さんが、今年3月に再びCMを引き受けてくださったことです。このことで『懐かしい』『当時を思い出す』といった声がSNSで広がり、再確認する方も多かったように思いました。

発売当時を知らない世代の方も『おっとっと』を親しんでいただいてることを考えると、2世代、3世代で楽しむスナック菓子になってきている実感もあります。この40周年以降も、幅広い世代の方に『おっとっと』を食べていただき、笑顔になっていただければうれしいです」

撮影・文:松田義人(deco)

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