あなたはいくつ行ったことがある?人生で一度は訪れたい日本の絶景世界遺産7選

東京ウォーカー(全国版)

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古来から続く自然崇拝の聖地「紀伊山地の霊場と参詣道」

和歌山県、奈良県、三重県にまたがる紀伊山地。深い森林に覆われたこの山岳地帯には、古代から信仰を集めた霊場が点在している。その中で、熊野三山、高野山、吉野・大峯の3つの霊場と、それらを参詣するための道が 「紀伊山地の霊場と参詣道」 として世界文化遺産に登録されている。

熊野那智大社と那智の滝

構成資産には、吉野山の 「金峯山寺」「熊野那智大社 」、高野山の 「金剛峯寺」 などの神社仏閣が多数登録されている。それらの大きな特徴の1つが、建造物と周囲の森や滝などの自然環境が一体となった景観が100年以上も維持されている点だ。

パワースポットとしても人気の熊野参詣道

参詣道には 「熊野参詣道」「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」「高野参詣道」 があり、それぞれ気軽な散策から長時間のトレッキングまでルートが多数ある。いにしえの修験者に想いを馳せながら、神聖な土地にパワーをもらおう!

軍艦島などで知られる「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」

江戸末期から明治期にかけての日本の産業革命にまつわる貴重な遺産群として、2015年に世界文化遺産へ登録された 「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」 。その構成資産は九州地方を中心に山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、岩手県、静岡県の8県にわたり計23件が登録されている。

軍艦島という名前で知られる端島(はしま)

長崎港から南西約18キロの沖合にあり、 「軍艦島」 という名前でも知られる端島(はしま)炭鉱もその1つ。端島は明治から昭和にかけて炭鉱の島として栄えたが、時代の変遷とともに閉山。現在は当時の生産施設やアパート群などが廃墟として残されており、その貴重な遺構を見学するツアーがある。

三池炭鉱 万田坑

福岡県大牟田市と熊本県荒尾市にまたがる 「三池炭鉱」 は、炭鉱鉄道の開通や三池港の築港など、採掘から輸送までの物流インフラを構築した炭鉱だ。なかでも荒尾市にある 「万田坑」 は建物や当時の貴重な設備が良好な保存状態で残っており、建物内の見学も可能。

このほか、日本の重工業の発展を担った 「官営八幡製鐵所」 (福岡県北九州市)や、江戸後期に建てられた鉄砲鋳造のための 「韮山反射炉」 (静岡県伊豆の国市)など、日本の近代化の足跡をたどるさまざまな施設や遺構が点在している。

長く密かに続いた信仰の形「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」

長崎県と熊本県にある10の集落と城跡、聖堂あわせて12件の構成資産からなる世界文化遺産 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」 。江戸時代にキリスト教が禁止されてから禁教が解かれるまでの約250年間、独自の方法で密かに信仰を続けた潜伏キリシタンの姿と伝統を伝える貴重な遺産群だ。

1864年に建てられ、日本に現存する最も古いキリスト教の建築物である大浦天主堂

長崎市にある 「大浦天主堂」 は、日本の開国により来日した宣教師と潜伏キリシタンが出会い、潜伏期間が終わる転機となった歴史的な舞台。また、現存する日本最古の教会建築として国宝にも指定されており、その荘厳な美しさも見どころだ。神聖な祈りの場なので、マナーを守って静かに見学しよう。

小高い丘の上にぽつんと建つ旧野首教会

長崎県五島列島の野崎島集落跡にある 「旧野首教会(きゅうのくびきょうかい)」 は、1908年に建てられたレンガ造りの教会だ。今は教会として使用されていないものの、創建当時の原形が保たれている。なお、野崎島は現在ほぼ無人なっており、島へ渡る際には事前にNPO法人おぢかアイランドツーリズム協会への連絡が必要になる。

「知床」で壮大な海と山が育む大自然を体感する

北海道の北東端に位置する 「知床」 。知床半島の中央部から先端の知床岬にかけての陸地と、その周辺の海を含む711平方キロメートルもの広大なエリアが世界自然遺産に登録されている。半島の中央には高さ1200〜1600メートルの知床連山がそびえ、冬は流氷が知床沿岸に接岸。陸と海が織りなす変化に富んだ自然環境が、独自の豊かな生態系を育んでいる。

原生林に囲まれた知床五湖。ヒグマも生息している

知床の観光拠点の1つである 「知床五湖」 は原生林に囲まれた5つの湖の総称で、天候条件がそろえば湖面に知床連山が映る絶景が見られる。観光用に整備された高架木道と地上遊歩道があり、後者は時期により人数制限やレクチャー受講、ガイドツアーへの参加などが必須になる場合があるので事前に確認しよう。

自然の中で生きる貴重なヒグマの姿が見られることも。マナーを守って見学をしよう

知床には絶滅危惧種を含む多くの野生動物がいるが、なかでもヒグマは世界的に見ても高い密度で生息。その姿を安全かつ高確率で観察できるウォッチングツアーも開催されている。

なお、知床は環境保護と観光の両立を図るエコツーリズムにも注力。野生動物に餌を与えない、ゴミは持ち帰るなどはもちろん、美しい自然を傷付けることのないようルールに則って散策しよう。


※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響で随時情報が変わる場合があります。ご利用の際はできるだけ事前確認をおすすめします。
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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