コーヒーで旅する日本/九州編|コーヒーには真摯に、時に遊び心をプラスして。「リトルスタンド」のトレンドを追わない姿勢
九州ウォーカー
全国的に盛り上がりを見せるコーヒーシーン。飲食店という枠を超え、さまざまなライフスタイルやカルチャーと溶け合っている。
なかでも九州はトップクラスのロースターやバリスタが存在し、コーヒーカルチャーの進化が顕著だ。そんな九州で注目のショップを紹介する当連載。店主や店長たちが気になる店へと数珠つなぎで回を重ねていく。

九州編の第70回は福岡市・大名にある「リトルスタンド 大名店」。店の入れ替わりが頻繁で、年々訪れる客層も変わる大名という街で、2014年から親しまれるコーヒースタンドだ。もともとは「リトルハニー」というハニー珈琲の暖簾分けのような形で開業し、その当時から店を任され、今も店主として店に立つのが野方寿倫さん。ハニー珈琲の井崎克英代表の「トレンドに惑わされることなく、自身のオリジナリティをしっかり持っている」という言葉通り、そういったスタンスだからこそ、“新しく店ができては一年足らずで閉店し”というケースが多い大名エリアで丸9年愛される店づくりができているのだろう。2021年に屋号を改め、新たなスタートを切った「リトルスタンド」の魅力に迫る。

Profile|野方寿倫(のがた・としみち)
1982(昭和57)年、福岡県福岡市生まれ。福岡市・清川にあったハニー珈琲で2005年ごろに働き始めたのがコーヒーの入口。ハニー珈琲で日々を過ごす中で、「おいしいコーヒーとは」ということを多く学んだ野方さんは真面目な性格も評価され、2014年「リトルハニー 大名店」を任される。それから一人で店を切り盛りし、コーヒー以外のオリジナルドリンクなども積極的に開発。2021年4月、屋号を「リトルスタンド」に改める。現在、大名店を野方さんが、室見店を奥さんが営んでいる。
若者の街で丸9年

福岡市・大名の車が通れない細い路地の一角。一帯のテナントは訪れる度に変わっていることもしばしばで、「このあたりは本当に店の入れ替わりが早い」という言葉を多くの人から耳にするほどだ。そんな場所で2014年から続くコーヒースタンドが今回紹介する「リトルスタンド 大名店」。大名エリアで買い物したり、食事を楽しんだりしたことがある人なら必ず一度は目にしたことがあるはず。天気が良い日は店前のテーブルでのんびりドリンクを楽しむ人が多く、大名のとりわけこの細路地の日常の風景の一つになっている。

もともとは「リトルハニー」という屋号で7年ほど営業していたことから、そちらが馴染みが強い人も多いだろう。「リトルハニー」はハニー珈琲の暖簾分けような店で、もちろんドリンクの主役はハニー珈琲が焙煎したコーヒー。それは屋号を改めた今も変わらないが、店主の野方寿倫さんはコーヒーにプラスしてオリジナリティあふれるメニューを多く展開し、逆にそんなドリンクメニューに魅了され、ファンになったという常連も多い。
「ハニー珈琲さん直営の『リトルハニー』は博多にもあるため、そちらと混同されることもあったり。そんな経緯もあって、ハニー珈琲の井崎代表とも相談して、屋号を『リトルスタンド』に変えました。名前は変わってもやっていることは大きく変わっていませんよ」と笑う野方さん。
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