全店導入で8000本の花を救済。フレッシュネスバーガーがフラワーロス削減に取り組む理由
東京ウォーカー(全国版)
株式会社フレッシュネスが運営するハンバーガーチェーン「フレッシュネスバーガー」で、規格外として廃棄されてしまうはずだった花を仕入れて、一輪挿しとして導入する取り組みを全店(球場店舗・動物園店舗・フードコート店舗を除く)でスタートした。同チェーンが2022年12月に30周年を迎えたことを記念し、30の企画を実施する「BE-FRESH 30」の一環。

年間約8億本が消費者の手に渡らず廃棄
きれいに咲いているにも関わらず、丈が短い、茎が曲がっているといった理由で規格外として花が廃棄されてしまうことを「フラワーロス(花の廃棄)」といい、経済損失は年間1500億円に上るといわれている。

規格外の花を提供するのは、北陸三県を中心にフラワーショップを展開する株式会社ジャパン・フラワー・コーポレーション。冠婚葬祭や学校行事などが中止になり、フラワーロスがより深刻な問題となったコロナ禍に、廃棄される花を救済する「2020スマイルフラワープロジェクト」を立ち上げた。

株式会社フレッシュネスは2022年1月から一部の店舗では規格外の花の一輪挿しを導入しており、SNSや来店した客から「思わず笑顔になる」「癒やされる」と言った反響があったことから、このほど全店での導入へつながったという。これにより、1カ月で約8000本の廃棄を防ぐことができる。花の主な種類はガーベラで、季節の花が飾られることもある。
「少しでも社会課題の解決につながれば」
今回の取り組みについて担当者に話を聞いた。
「(今回の商品の狙いは?) お客様に気持ちのやすらぎと笑顔を提供するだけではなく、個性豊かで楽しめるお花を一輪でも救い、少しでも社会課題の解決につながればとの想いより導入しました」
「(実現にあたり大変だったことは?) 規格外のお花を取り扱うことへの理解を得ることが一番のハードルだったと感じています。価格がつかないお花であるため、品質に関しての懸念が大きかったですが、どれくらいもつのか、長持ちさせる方法は何か、等の検証を重ね、全店導入が実現しました」

30周年を記念した「BE-FRESH 30」では、「常に新鮮な 驚きと体験を」と掲げ、さまざまな企画を実施中だ。ハンバーガーを自由にカスタマイズできる「ワールドスパイス」のラインナップに、ギネスブックで“世界一辛い唐辛子”と認定されたブートジョロキアとハバネロをブレンドした「デスソース」と液体ゆずこしょう「ゆずすこ」が加わったり、公式アプリ会員を対象にしたプレゼント企画を行ったりしている。期間限定商品も続々と発売されており、救済された花と一緒に楽しんでみてはいかがだろうか。
文=伊藤めぐみ
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