中高生の声から誕生!!置くだけで本を開いた状態を維持できる「本に寄り添う文鎮」とは?

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今回取り上げるのは、「本に寄り添う文鎮」。分厚い本でも安定して開いた状態を維持することができるのが特徴だ。そんな「本に寄り添う文鎮」は、2022年に300本の数量限定販売を実施した際の反響や、再販売を求める声を受け、当時販売されていた真鍮製の商品だけでなく、鉄製の商品もラインナップに加え、全国販売を開始する。「本に寄り添う文鎮」について、コクヨ株式会社の担当者に話を聞いてみた。

本に寄り添う文鎮


――「本に寄り添う文鎮」の全国発売を開始する狙いについて教えてください。
2022年のテスト発売後、公式Instagramで紹介したところ、数量限定販売の300本が1カ月で完売となる大きな反響をいただきました。その後も「次の入荷の予定はありますか?」「まさにこんな商品を探していました」などの声をいただいており、ご要望にお応えし、新たにラインナップを追加して発売することとなりました。

――「本に寄り添う文鎮」の特徴、イチオシポイントを教えてください。
クリップでとめる場合、ページをめくる際に「クリップを外す→ページをめくる→クリップをつけなおす」というプロセスが発生するのに対し、文鎮は「持ち上げると同時に逆の手でページをめくり、文鎮を置く」とほぼワンアクションでページめくりができるのが特徴です。また、置くだけなので本を傷めることなく使用できます。加えて、重厚感がありカモメのようなフォルムで、置いているだけで絵になるデザインに仕上げました。

――「本に寄り添う文鎮」のアイデアはどのようにして生まれましたか?
コクヨはものづくりにおいて、お客様との共創にチャレンジしているのですが、この商品はその一例で、中高生のリアルな声からアイデアが生まれました。コクヨが当時運営していた(現在は運営を停止)「meeket!」という、ユーザーが文具の口コミを共有できるSNSへの投稿をきっかけに、コクヨが運用している文具好きコミュニティのメンバーである現役中高生にヒアリングを行ったところ、教科書を挟んで使うクリップについての会話になりました。

持っていない人は気になるポイントを質問し、持っている人はよいところともっとこうなったらいいのにというところを伝えてくれてとても盛り上がりました。そこで約7割が「教科書を開いたまま保持するため、クリップで留めている」と答えた一方で、「ページめくりのたびにクリップを挟み直さなければならない」という困りごとがあることがわかりました。共通して参考書をおさえる道具にニーズがあることはわかったので、さらにヒアリングを重ねてその困りごとを解消できる商品の開発が実現いたしました。オンラインやリアルで何度も意見を聞きながら企画を進めたことで、より生活者の方の意見を反映した商品の開発にいたりました。

【写真】中高生のリアルな声から生まれた「本に寄り添う文鎮」


――「本に寄り添う文鎮」の開発の際に苦労した点はありますか?
フォルム(曲線)については、さまざまなジャンルの本を開いたときの曲線を写真に収め、その平均値を割り出して設定しました。また、重いほど安定しますが、めくりやすさや持ち運びやすさ、価格との最適なバランスを見出すのに試行錯誤しました。結果的に200gで長さ24cmあれば専門書以外の書籍の多くに対応できそうだという結論に達し、第1弾では錆びにくくて所有欲を満たす真鍮を選定しました。その際、取引きのある工場では作れるところが見つからず、Webで探し当てた工場に引き受けてもらったのですが、ほぼ手作り(砂型鋳造)のため、なかなか生産能力が上がらないのが実態です。

――最後にユーザーへメッセージをお願いします。
SNSで大バズりしたのですが、その背景には「ああ、確かにそれちょっと困ってた!」と感じていた人が思った以上に多かったということで、周りを見渡せば同じような困りごとがまだまだあるのだろうな、とあらためて感じています。これからも、「ありそうでなかった」ものを生み出していきたいと思います!(開発担当者)

ちょっとした困りごとを解決


SNSの活用からはじまり、ユーザーヒアリングやモニター依頼など、この商品に限らずコクヨは共感共創を大事にして、価値をつくって届けています。これからもコクヨの生み出す商品やサービスを楽しみにしていただけたらうれしいです!(プロモーション担当者)

中高生の声から生まれた「本に寄り添う文鎮」

中高生へのヒアリングから生まれた「本に寄り添う文鎮」は、私たちのちょっとした悩みを解決してくれる商品。開いた本に沿った形状をしているため、分厚い本でも安定してページを開いた状態を維持することができる。置くだけなので、クリップなどを用いて本を開いた状態にするときよりも、少ない手順でページをめくることができ、本を傷めることなく使用することが可能だ。

置くだけなので少ない手順でページをめくることができる


ラインナップは真鍮製と、鉄製のブラックとグレーの3種類。高級感のある真鍮製は、パッケージにもこだわり、贈り物にもできるような商品だ。一方、鉄製のブラックとグレーは、暮らしの空間になじみやすいデザインで、真鍮製よりも手軽な価格で手に入れることができる。

(手前から)真鍮、グレー、ブラック


商品概要
・発売予定
真鍮製:2024年1月24日
鉄製(ブラック、グレー):2024年2月28日(水)
・メーカー希望小売価格(消費税抜)
真鍮製:5000円
鉄製(ブラック、グレー):2000円

文=吉田知生

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