人気のリカバリーウェアはなぜ生まれた?シリーズ累計販売数210万枚を突破、業界先駆者の「ベネクス」に躍進の理由を聞く
東京ウォーカー(全国版)
休養は睡眠だけじゃない。さまざまな休養法に合わせた商品を展開
発売当初はスポーツ業界からの引き合いが多かったが、顧客層の広がりと共にアイテムの幅も広がっていった。

「休養というと多くの方が睡眠であると思われますが、実は休養って日々のいろいろなシーンでとれるものなんですね。休養のシーンを拡張してアイテムを提案していくことを意識しています。年齢、性別、職業などさまざまなニーズに応えられる商品ライナップにしています。お客様からもこういうものを作ってほしいという声が毎月のように寄せられ、そこから形にしていったアイテムもあります」

「登山中にリカバリーウェアを着たい。でも、荷物を増やしたくないということで、一枚布の商品が欲しいというリクエストでした。登山中に腰がつらくなったら巻いたり、寝るときはブランケットとして使えたりします。ボタンもシリコン製のものを使っているので、肌当たりが優しい上に、割れにくく温度変化にも強いです」
アウトドアの発想から生まれた商品だが、座り仕事が多く、血流が悪くなりがちなオフィスワーカーの人たちにも好評なんだそう。

「睡眠以外の休養に対してのアプローチとしては、2024年11月から“塗るベネクス”としてゲル『VITALISE GEL(バイタライズゲル)』、“浸かるベネクス”として入浴剤『VITALISE BATH(バイタライズバス)』をリリースしました。いずれもDPV576を含有していて、肌に直接触れるので、よりリラックスした時間を過ごしていただけます」
リカバリーウェアの元祖はベネクスだが、現在同業他社が渦巻いている。いわゆるライバル会社の出現にはどう思っているのだろうか?
「ベネクスの商品は“一般医療機器”の届出を完了しているものがあるんですが、この制度は2022年に新設されました。これにより、明示的にお客様にベネクスの商品のよさをお伝えすることができるようになりました。リカバリーウェアを作っているのがベネクスだけだったら、厚生労働省が一般医療機器というカテゴリーを新設してくれなかったと思います。今後も、ベネクスは真摯なものづくりの姿勢を変えることなく、お客様のニーズに合った商品をお届けしたいと考えております」
リカバリーウェアをただ作るのではなく、“休養”というものを深く考え、“休養”に対してのアプローチを模索しているベネクス。これからもリカバリーウェア業界を牽引する存在になりそうだ。
取材・文=西連寺くらら
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