創業150周年を記念し「サッポロビール博物館」がバリューアップオープン!北海道で若き先達が挑んだビール作りの歴史を体感しよう

東京ウォーカー(全国版)

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明治期に建てられた歴史的建造物の重厚なたたずまいと、日本のビール史に関する見応えたっぷりの展示で、国内外から多くの観光客を集める「サッポロビール博物館」。ビール文化発信の拠点として歴史を刻んできたビール専門の博物館が、サッポロビール創業150周年を節目にバリューアップオープンを果たした。これまでの魅力を引き継ぎながら、最新のテクノロジーとスペシャルな体験を融合させたビールミュージアムの新たな姿に迫る。

2026年7月1日にバリューアップオープン。赤れんがの建物は北海道遺産にも認定されている


日本のビール作りの歴史を今に伝える国内最古のビール専門博物館

バリューアップの詳細の前に、まずは「サッポロビール博物館」の概要から紹介しておこう。博物館がある赤れんがの建物は、1890年(明治23年)に札幌製糖会社の工場として建設されたもの。その後、サッポロビールの前身である札幌麦酒株式会社の製麦工場として稼働し、1987年(昭和62年)に日本初のビール博物館として開館した。

サッポロビールのシンボルの星マークは、開拓使のシンボルだった赤い星がルーツ


サッポロビールの歴史は、1876年(明治9年)に開拓使によって設立された「開拓使麦酒醸造所」までさかのぼる。開拓期の北海道で、若き先達が不屈の精神で挑んだビール造り。この博物館では、その情熱あふれる150年の歩みを、歴史的資料や貴重な製造用具、そして歴代のポスターや看板といった時代を彩るコレクションとともに紹介している。

サッポロビール札幌工場で実際に使われていた直径6.1メートル、高さ約10メートルの巨大な煮沸釜も展示

開拓使から始まるサッポロビールの歩みを紹介する「サッポロギャラリー」

明治時代からの歴代の広告ポスターなど、貴重な資料を見学できる

おなじみの「黒ラベル」の歴代の瓶。実は発売当初は「サッポロびん生」が正式名称だったが、そのラベルの色から黒ラベルの愛称で親しまれ、1989年(平成元年)に正式名称も「黒ラベル」と改名された


そんな興味深い展示はもちろん、ビールの試飲体験が楽しめるのもここの大きな魅力。自由見学では1階の「Tasting Hall」で、定番の「サッポロ生ビール黒ラベル」、北海道限定販売の「サッポロクラシック」、創業地で作り続けている「開拓使麦酒」の3種類を有料でテイスティングできる。この3種の飲み比べセットは、ビール好きならぜひ試したいところ。

クラシカルな雰囲気の「Tasting Hall」。ビール瓶のシャンデリアがおしゃれ

価格はサッポロクラシック、黒ラベルが各450円、開拓使麦酒550円、3種飲み比べセット1200円。ビールのほかノンアルコール飲料やソフトドリンクも用意する


そして館内には、オリジナルグッズを多数取りそろえる「ミュージアムショップ」も併設されている。ロゴ入りのジョッキやTシャツ、地元北海道の銘菓、さらには北海道工場から直送される缶ビールや開拓使麦酒なども購入可能。お土産選びにも困らない充実のラインナップだ。

サッポロビールのロゴ入りのグッズやビールデザインの塗り箸など、オリジナル商品がずらり


バリューアップで何が変わったのか?

では、いよいよ今回のバリューアップのポイントを紹介しよう。まず、見学プランとして自分のペースで展示を楽しめる「自由見学」とブランドコミュニケーターによるガイド付きツアー「SAPPORO BEER MUSEUM Guide Tour」、月1回不定期開催の「黒ラベル THE PERFECT TOUR」の3つを設定。「自由見学」は予約不要、ガイド付きツアーはスタートの2時間前までのWeb予約が必要で、空席がある場合に限りツアーデスクで20分前まで受け付ける(SAPPORO BEER MUSEUM Guide Tourのみ)。

ツアーのウエイティングホール。少し厳かな雰囲気がツアーへの期待を膨らませる


そして自由見学には、展示内容をより深く理解できる画期的なコンテンツが導入された。ソニーの最先端音響技術を駆使した新音声体験サービス「Locatone(ロケトーン)」を用いた、『The Story of SAPPORO BEER ~星を追う羅針盤~』だ。2階「サッポロギャラリー」の展示に設定された全15カ所のQRコードをスマホで読み込むと、その展示内容を詳しく解説する音声コンテンツが再生。明治の男たちが抱いたビジョンやビール作りの困難をどう乗り越えたのかといった胸アツのエピソードを、展示と音声でより深く実感することができる。

スマホとイヤホンは自分のものを使うか無料レンタルもあり。言語は日本語、英語、韓国語、中国語(繁体字/簡体字)に対応

展示と音声を組み合わせることで、サッポロビールの歩みや挑戦の物語をより楽しく理解できる


また、巡ったスポット数によって特製のオリジナルステッカーがもらえるデジタルスタンプラリーも実施。ぜひコンプリートを目指してみよう。

館内15スポットをコンプリートすると、左の大きなステッカーのいずれか1枚、5スポット以上で右のステッカーがもらえる


ツアー参加者だけの特権!新設「プレミアムラウンジ」で限定ビールを堪能

一方、ガイド付きツアー「SAPPORO BEER MUSEUM Guide Tour」では、ブランドコミュニケーターがビールの誕生秘話や数々の挑戦の軌跡をドラマチックに解説。そしてツアーの最後には、今回のリニューアルで新たに整備された専用の「プレミアムラウンジ」で、ツアー参加者しか飲むことができない「復刻札幌製麦酒」を楽しむことも。明治期の創業時のビールを当時の原料配合を参考に復元した一杯で、どっしりとしたコクと深みのある味わいが、見学のあとの喉に染み渡る。

バリューアップで新設されたツアー専用のプレミアムラウンジ

伝統の“一度注ぎ”でそそがれる、飲み応えのある「復刻札幌製麦酒」


地元愛をカタチに。北海道在住者限定の割引サービスもチェック!

さらに、今回のバリューアップで特に北海道民に注目してほしいのが、「道民割」の導入だ。これは、北海道在住であることを証明できる身分証(運転免許証や健康保険証など)を提示することで、すべての見学チケットが「300円引き」になるうれしいサービス。道内在住者にとって、これまで以上に親しみやすい博物館となることだろう。

博物館の屋外にある「開拓使麦酒醸造所」開業式のサインを復元したもの。「麦とホップを製す連者(れば)ビイルとゆふ酒に奈(な)る」と書かれている


伝統と未来が交差する、新たな「ビールの殿堂」に

見学プランの新たな設定や最先端の音声ガイド、ツアー専用のラウンジ、さらには「道民割」の導入で、より魅力や楽しみ方が増えた新生サッポロビール博物館。ビールの奥深い世界を楽しみに、足を運んでみてはいかがだろう。

■サッポロビール博物館
住所:北海道札幌市東区北7東9-1-1 サッポロガーデンパーク内
営業時間:博物館見学スペース 11時~18時(最終入館17時30分)、Tasting Hall(有料試飲) 11時~18時30分(LO18時)、ミュージアムショップ 11時~18時30分
定休日:年末年始、そのほか臨時休館あり
入館料:下記参照

【自由見学】
所要時間:約15~30分 ※見学後のTasting Hall(有料試飲)の利用は最大30分
実施日:全営業日
料金:大人1000円、中学生~20歳未満500円、小学生以下無料(道民割は各300円引き)

【SAPPORO BEER MUSEUM Guide Tour】
所要時間:約55分(テイスティング含む)
定員:各回20名
実施日:火曜~日曜(月曜が祝日の場合は実施、翌火曜が休止)
予約受付:Web予約は各回スタート2時間前まで。当日、空席がある場合に限りツアーデスクにて20分前まで受付
実施時間:11時30分スタート(以降の実施時間・回数は日によって異なる)
料金:大人2000円、中学生~20歳未満1000円、小学生無料(道民割は各300円引き)
※「サッポロビール生ビール黒ラベル」「復刻札幌製麦酒」各1杯の試飲付き(試飲ビールは時期により異なる場合あり)。飲酒できない人は「ノンアルコールビール」「ソフトドリンク」から2杯、中学生~20歳未満は「ソフトドリンク」から2杯、小学生は「ソフトドリンク」から1杯を選択

【黒ラベル THE PERFECT TOUR】
所要時間:70分(テイスティング含む)
定員:20名
実施日:月1回(平日) ※実施日時は公式サイトトップページの「ニュース」で告知
予約受付:Web予約はスタート2時間前まで
料金:大人3000円
※20歳未満と子ども連れ(乳幼児含む)は参加・同席不可
※「サッポロビール生ビール黒ラベル」「復刻札幌製麦酒」各1杯の試飲付き(試飲ビールは時期により異なる場合あり)。飲酒できない人は「ノンアルコールビール」「ソフトドリンク」から2杯選択

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
※20歳未満の者の飲酒は法律で禁じられています。

取材・文・撮影=宮川健二

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