唐田えりか「モヤモヤしている時間はもったいないから言いたいことは言う」“自分らしさ”と、役者として突き進む現在の本音
東京ウォーカー(全国版)
近年は映画『死に損なった男』や『海辺へ行く道』、『恋愛裁判』、ドラマ『102回目のプロポーズ』の主演や『君が死刑になる前に』など話題作へのオファーが絶えない唐田えりかさん。
コンビニを舞台にしたホラー映画『チルド』では、新人アルバイトの小河を演じている。
インタビューでは、撮影秘話や演じた役柄について、主演の染谷将太さんと初共演した感想、さらにおすすめの韓国ドラマなどを語ってくれた。
トリックスター的存在の役柄「迷いのなさが目や表情で表現できるように意識して演じていました」
――岩崎裕介監督のオリジナル脚本を最初に読まれた時の感想を教えていただけますか。
【唐田えりか】まず、シンプルにとてもおもしろいと思いました。本作のキャッチコピーである「生きながら、死んでいる」という言葉のとおり、コンビニで生きながら死んでいる人たちの物語が描かれていて、そこにコミカルな要素も入っていたので“すごい脚本だな”と、読み終わったあとにとても興奮しました。
――美容専門学校生でコンビニの新人アルバイト「小河」というキャラクターを、どのような人物だと捉え、どんなことを意識して演じられたのでしょうか。
【唐田えりか】小河は意志が強く、自分の意見を持っているので、違和感を抱くとそれを口に出してしまうんです。そんな小河が現れたことで、コンビニ内の均衡が崩れ始めるという、ある意味トリックスター的存在なのかなと。なので、小河の迷いのなさが目や表情で表現できるように意識して演じていました。
――小河はただ一方的に意見を押し付けるのではなく、コンビニ全体のことを考えて言っているように感じました。
【唐田えりか】彼女は自分なりの正義を貫いているだけであって、本来はすごく柔軟な考え方を持っている人だと思うんです。だからこそ、意見を押し付けるのではなく、コンビニ全体の環境がよくなるようにきちんと伝えているというか。なので小河がただわがままを言っているだけの人に見えないように、そこはすごく気を付けながら演じていました。
――小河に共感できたポイントや、ご自身と似ていると感じた部分はありましたか?
【唐田えりか】私もわりと自分の意見や考えを大事にするほうなので、そこは小河と似ていると思います。
――唐田さんも、小河のように言いたいことをはっきりと相手に伝えるタイプなのですね。
【唐田えりか】モヤモヤを抱えている時間ってもったいないじゃないですか。だから自分のためにも言いたいことは言ってしまおうと、モヤモヤを取り除くために発言することはありますね。
――岩崎裕介監督からは何かリクエストはありましたか?
【唐田えりか】岩崎監督は、段取りの段階から「こんな感じでお願いします」と、実際にやって見せてくださることがあって、それを参考にしながら演じることもありました。もちろん、自由にやらせてくださることも多くて、俳優の芝居がツボに入った時は、カットがかかった瞬間に手を叩いて笑っていました(笑)。
――作品はホラーですが、現場は和やかな雰囲気だったのですね。
【唐田えりか】監督が明るくてユニークなほうなので、撮影自体も楽しかったです。あと、表現したい世界観をしっかりと持ってらっしゃったので、すごく信頼できる監督だなと思いながら撮影していました。岩崎監督と出会えてよかったです。
主演を務めた染谷将太のナチュラルな芝居に「途中から“今、私はお芝居している最中だっけ?”みたいな不思議な感覚になった」
――コンビニ「エニーマート倉冨町7丁目店」の店員・堺を演じた染谷将太さんとの撮影はいかがでしたか。
【唐田えりか】これまで染谷さんの出演作品をたくさん拝見していたので、今回初共演が決まった時はすごくうれしくてワクワクしました。撮影で印象に残っているのは、堺と小河がレストランで会話をするシーン。染谷さんのお芝居があまりにもナチュラルで、途中から“今、私はお芝居している最中だっけ?”みたいな不思議な感覚になったんです。そんな自分にすごく驚いたのを覚えています。
――「エニーマート倉冨町7丁目店」のオーナー役を演じた西村まさ彦さんとの撮影エピソードもお聞かせいただけますか。
【唐田えりか】西村さんとご一緒するのも今回初めてで、大先輩とお芝居をすることに最初は緊張していました。そんな中、西村さんはカメラが回っていない時に気さくに話しかけてくれて、こちらの緊張をほぐしてくださったんです。それがすごくありがたかったですね。
――先ほど、唐田さんのお写真を撮影している最中に、本作の取材でスタジオに来られた西村さんと楽しそうに会話をされていましたよね。
【唐田えりか】写真撮影中に、西村さんが自然な笑顔を引き出してくださってうれしかったです。本作の現場でも西村さんがチャーミングな一面を見せてくださったので、いつの間にか緊張せずにお芝居ができるようになっていました。西村さんは本当にすてきな先輩です。
――劇中ではオーナーが何を考えているのかわからず、とっても怖かったですが…(笑)。
【唐田えりか】オーナー、笑っちゃうぐらい怖いですよね。西村さんの普段の雰囲気からは想像もつかないキャラクターになっていて、そのギャップにただただ驚きました。今回、染谷さんと西村さんのお芝居がとっても勉強になりましたし、刺激をたくさんいただいた現場でした。
――ちなみに、唐田さんにとってコンビニはどのような存在ですか?
【唐田えりか】24時間営業していて、ものすごく便利な場所…ですかね。ずっと電気が点いているからか、近くにコンビニがあるだけで安心します。普段からよく行くので、改めて“自分にとってコンビニとは?”と考えたことがなかったのですが、本作を撮ったあとに、そういえば地方ロケで珍しいコンビニを発見したりするとちょっとワクワクするなとか、そういったことに気づくようになりました。
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