10月30日、大阪マラソン開催！専門家に市民ランナーの悩み解決策を聞いてみた

10月30日(日)、いよいよ第1回目となる「大阪マラソン」が開催される。これは2007年から開催されている「東京マラソン」に対抗するべく、橋下徹大阪府知事が提唱していた市民参加型の大規模なマラソン大会だ。今年初めの出場募集では、即日にエントリー数が3万人を超えたというが、こういったマラソン大会人気の加熱の一方で、多くの市民ランナーにはランニングに関する3大悩みがあることが判明。そこで今回は、大会を控えたランナーのための“コンディション安定術”を専門家に教えてもらった！

今回、市民ランナー200人に「普段感じているランニングの悩み」を聞いたところ、「フォームに自信がない」「長い距離が走れない」「疲労が残る」がランナーの3大悩みであることが判明。この悩みについて、会員制ランニングチーム「Harriers」の代表を務め、陸上競技のコーチ資格も持つ安喰太郎さんにアドバイスを求めると、「母趾球を中心に“足裏テーピング”(画像の解説を参照)などを施し、足裏の重心バランスを整えることはフォームの安定、コンディションの安定のためにもおすすめですよ」とコメント。さらに、楽に走るための3つの“楽・ラン術”も教えてくれた。

【楽・ラン術その1】フォームを安定させる

「当たり前のことながら、フォームが悪いと疲れやすくなったり、ケガにつながったりします。また、無理な姿勢でスピードを維持しようとすると、ペースも乱してしまうんですよ」と安喰さん。正しいフォームは、疲れとケガを予防するということで、「姿勢・腕振り・足裏の体重移動が鍵になります」と教えてくれた。背筋は伸ばして、ひじの角度は直角にして後方に自然に振り、足は地面に優しく置くようなイメージで。「自分では意識しづらい足裏の体重移動は、“母趾球へ重心が乗るようなイメージ”をしながら、(上述で話したように)“足裏テーピング”でサポートするのも手です」

【楽・ラン術その2】ペースを安定させる

「ペースの乱れが疲れにつながると話しましたが、その疲れはフォームの崩れにつながっていくので、悪循環に陥ることも問題です」と安喰さん。自分に合った一定のペースで走ることは、完走を叶えるだけでなく、疲れにくく、翌日以降への疲れの持ち越しもなくすとか。特に過去に運動部に所属していたという男性は要注意！ 30〜40代男性は「他人に負けたくない」と無理をしがちな傾向にあるそうで、オーバーペースを招くことが多いという。安喰さんは「まずは自分に合ったペースを把握して、一定のペースで走れるようになることが第1歩です」と話す。

【楽・ラン術その3】コンディションを安定させる

日々のランニングでフォームやペースを改善できたとしても、走る時にコンディションを整えておくことは大事。特に、コンディションを整えるウォームアップとクールダウンは大切なのだ。ウォームアップでは、じわっと汗をかく程度を目安に、下半身を中心としたストレッチングやウォーキングを、クールダウンでは、早歩きぐらいのスピードにペースダウンしていき、ゆっくりと呼吸を整えながら最終的にはウォーキングに移行しよう。安喰さん曰く、「体に痛みが出るというランナーも非常に多いので、痛みが出やすい腰、太もも、ふくらはぎもテーピングすると良いでしょう」

なお、コンディションが悪く、あまりに体に痛みがある時はランニングをストップする勇気も必要。「約80％のランナーは、ランニング中に習慣的に走るのを中断している」とのデータも出ているので、ランナーは自分の体の声に耳を傾けつつ、走ることを楽しんでほしい。

ちなみに、冒頭に記述した42.195kmを走る大阪マラソンは、大阪城をはじめ、道頓堀、御堂筋、通天閣など“ナニワの名所”を巡り、大阪の絶景を存分に味わえるマラソン大会。招待選手には、日本でも人気のルーマニア出身リディア・シモン選手や、東京マラソン2011で日本人トップとなった川内優輝選手、チャリティランナーには、女優の秋野暢子さんや音楽アーティストのウルフルケイスケさんなど、華やかな面々がエントリーしているという。自分はランニングをしないという人も、初開催の同大会をチェックしてみては？ 【東京ウォーカー】

※調査元：ピップ(http://www.pip-taping.com/index.html)、Harriers(http://www.harriers.jp/)