二条城のアートアクアリウムに行ってきた!これは現代の竜宮城?

2020年10月27日 18:00更新

関西ウォーカー

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金魚は日本人にとって、もっとも身近な観賞魚。絵画をはじめ、さまざまなアートに取り入れられてきた。その現代的なスタイルがアートアクアリウムといえるだろう。アートアクアリウムはこれまで各地で開催され、1000万人以上の有料入場者を動員(2020年7月末時点)し、人気を博している。今年8月には東京・日本橋に常設展示施設もオープン。そのアートアクアリウムが京都の世界遺産・元離宮二条城(以下二条城)で2020年10月14日から開催されていると聞き、さっそく行ってきた。

金魚と照明、音楽で和の世界を演出

会場入口には提灯がともされ、祭り気分を高めてくれる

アートアクアリウムは澄んだ水が満ちる水槽に、美しい金魚やコイが泳ぎ、幻想的な照明と音楽で和の世界を演出する、アートとデザイン、エンターテインメントが一体になった水族アート展覧会だ。二条城では今年が4回目の開催となる。

金魚たちを華やかな世界になぞらえて

今回の展示は二条城の二の丸御殿周辺で行われる。入り口にはアートアクアリウムの代表作、「花魁」が鎮座する。高さ2.4メートル、最大直径2メートルもの巨大金魚鉢のなかには約1000匹の金魚が泳ぐ。金魚たちは花街に生きる女性たちのメタファー。華やかに変わるライティングは江戸花街のつややかさを演出しているのだとか。会場には和のテイストを感じさせる音楽が静かに流れ、不思議と癒される。

会場入口に設置された花魁。華麗な見た目に記念撮影をする人の姿が絶えない


二条城という背景にしっくり溶け込んで、さらに華やかさを感じさせるのが「大奥 御殿スペシャル」。代表作の「大奥」に、インフィニトリアムと名付けられた作品を組み合わせた大作で、まるで二条城の一部のように感じられる。

御殿のなかに水槽を置いた「大奥 御殿スペシャル」は華やかな大奥の世界を表現。前からそこにあったように、二の丸御殿になじむ

二条城を代表する花の桜をモチーフにした「サクラリウム」。中には桜錦、桜東錦、桜琉金など、桜を冠した金魚たちが泳ぐ

江戸時代の人が楽しんでいた立体的な木枠の水槽をモデルにした「新江戸金魚飾」

九谷焼の鉢を使った九谷金魚品評。上からは金魚、横からは色鮮やかな九谷焼と贅沢な楽しみ方ができる


会場中心部に展示されているのは「超花魁」。巨大金魚鉢と17のアクアリウムからなる、アートアクアリウム史上最大の作品で、3000匹もの金魚が泳ぐ。

二の丸御殿前にある「超花魁」。代表作の「花魁」がさらに進化した


注目の大作「大政奉還金魚大屏風」は圧巻

ハスの花を模したロータスリウム。金魚とハスが、背景の二の丸御殿にしっくりと溶け込む

注目は西日本初登場のロータスリウム。その名の通り、ハスを模した作品だ。泥の中から美しい花を咲かせるハスを美しい命の象徴として、金魚と組み合わせている。もう一つが、巨大な屏風を模した「大政奉還金魚大屏風」。幅約7.8メートルもある18連の屏風のなかに金魚が泳ぎ、プロジェクションマッピングで色が変化する。二条城の重要文化財の障壁画にも劣らない華やかさに圧倒される。

幅約7.8mの大作「大政奉還金魚大屏風」。屏風の面にも金魚が泳ぎ、プロジェクションマッピングと相まって様々な表情を見せる

色が変化するとこんなに鮮やか。見ていて飽きない


ほかにもバラエティ豊かな作品が登場する。二条城という豪奢なロケーションに独創的な水槽、音楽、金魚の舞が一体になった展示は現実を離れ、まるで竜宮城に来たような気分になれる。大がかりな展示はもちろんだが、切子や伊万里など日本の伝統を生かした水槽にもぜひ注目してほしい。アートアクアリウム城は、12月7日(月)まで開催中。二条城二の丸御殿のライトアップと相まって、幻想的な世界を体感できるはずだ。

シンプルな表現が石庭を連想させる2020年の新作「セキテイリウム」


今回掲載の写真は夕方明るい時間帯に撮影したものだが、暗くなってからの方が照明やプロジェクションマッピングの演出が一層色鮮やかになって見応えもアップする。なお、日時指定ファストパス付入場券や日時指定入場券が用意されているので、密を避けて観覧可能。そのほか検温やマスク着用での観覧など新型コロナ対策も万全の態勢で行われている。

取材・文=鳴川和代

※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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