「根強い“性のタブー”に挑戦」TENGAが生み出した女性用アイテム『iroha』が大ヒットしたワケ
東京ウォーカー(全国版)
「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」をコンセプトに、おしゃれでスタイリッシュなセルフプレジャーアイテムを展開する株式会社TENGA。男性用の「テンガオリジナルバキューム・カップ」を看板に据え、近年では百貨店への出店や、69カ所の国と地域で販売されるなど大躍進中だ。
今回は、TENGAをはじめとしたセルフプレジャーアイテムの魅力や商品開発の秘話などを広報チームの橘涼太さんと西野芙美さんに聞いた。
「TENGA」誕生秘話。赤×シルバーに込められた思い
TENGAの代名詞といえば、「テンガオリジナルバキューム・カップ」。なめらかな赤いボディにシルバーの5本ラインが有名だが、なぜこのようなデザインになったのだろうか。

株式会社TENGAの創業者で代表取締役社長の松本光一氏は、もともと車の整備士をしていたという。「モノづくりをしたい」という思いから資金を貯めて脱サラし、家電量販店やホームセンターなどさまざまな店に足を運びながらどんな製品を作ろうかと考えた。そんな中、偶然訪れたアダルトショップで当時のセルフプレジャーアイテムを見た時に、ブランド名や会社の情報が記載されていないものや、卑猥な絵が描かれたパッケージに違和感を覚えたそうだ。
そして「性欲は食欲や睡眠欲と同じく根幹的な欲求。人間の根幹の欲求に応えるものなんだから、一般的なプロダクトとして提供するべきだ」と考えた松本氏は、セルフプレジャーアイテムの開発に乗り出したという。
そこで最も重視した点は「スタイリッシュさ」。セクシュアルアイテムを一般的な商品として販売したいという思いから、誰もが手に取りやすいデザインに特にこだわったという。橘さんは「かっこよさやスポーティーさ、そしてひと目で『TENGA』だとわかるシンボルを意識してデザインし、1番良かったのが赤いボディにシルバーのラインでした」とデザインの成り立ちを教えてくれた。


「“あっ”と言わせる革新性を」生み出されるヒット商品の数々
セルフプレジャーアイテムの“当たり前”を塗り替えたTENGAの商品は、どのようなところにこだわって開発されているのだろうか。橘さんは商品の企画について、「当社はお客様から『想像してなかったけどこういうものが欲しかった』と思っていただけるような、“提案型”の製品開発を意識して行っています」と語る。
株式会社TENGAのコアバリューの1つが、『“あっ”と言わせる革新性を それがなければ世の中は変えられない』だ。顧客に寄り添うだけでなくニーズに先回りをし、世間を驚かせることを常に試みる。そして新技術の開発や研究にも努力を惜しまないのがTENGA流だそうだ。社員で試作品の使用試験を何度も行い、何十回もの改良を繰り返して製品化するのだという。
社員の血のにじむような努力と試行錯誤によって作られた製品は、セクシュアルアイテムだけで約170種以上。洗って繰り返し使える「ホールシリーズ」や、携帯に便利な薄型の「ポケットシリーズ」など、多種多様な商品が販売されている。
また、シーズンならではの楽しみ方を提案するアイテムも多い。 橘さんは「暑い夏の日にぴったりの冷感成分が入った『COOL TENGA シリーズ』や、4月頃には新生活をスタートする人を応援する『PREMIUM フレッシャーズカップ』などが人気です。TENGAの商品で季節の移ろいを感じてください」とおすすめを教えてくれた。

そして橘さんイチオシの人気商品は、創業10周年を記念して限定販売された「PREMIUM TENGA シリーズ」。高級ウレタンフォームや専用に設計された贅沢な内部ディテールなど、TENGAが長年培った熟練の技術によって生まれたワンランク上のアイテムだ。一度は販売終了となったが、ファンからの熱い要望によりレギュラーアイテムになった。


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